20081104 日本経済新聞 朝刊

 損害保険ジャパンは中国事業を拡大する。香港の金融大手エイシア・フィナンシャル・ホールディングスの株式を五%超取得。五日には中国にシステムの開発拠点を開設する。国内業務の一部を移してコスト削減を狙う。成長市場の中国シフトを加速する。
 エイシアは香港六位の損保会社を中核に、傘下に生命保険会社や運用会社を持つ金融持ち株会社。損保ジャパンは香港市場に上場するエイシア株を取得、第四位の株主となった。投資額は三十億円程度とみられる。
 損保ジャパンはエイシアが強固な基盤を持つ中国南部や東南アジアでの保険販売で協力し、中国などアジアで損保ビジネスの拡大を狙う。エイシアへの出資に合わせ、年内にも広州市に営業拠点を開設したい考え。海外展開で先行する東京海上グループや三井住友海上グループを追撃する。
 五日には中国・大連市にシステム開発拠点も開設する。日本国内の事業の管理システムの開発を手がけるほか、中国事業のシステム開発を請け負うことも検討する。


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20081104 日本経済新聞 朝刊

 民主党は親の責任で事実上の「無保険状態」となった子供を救済するための国民健康保険法改正案を今国会に提出する。保護者が国民健康保険料の滞納などにより保険証の返還を迫られ、医療費の全額負担を強いられる十八歳未満の子供の救済が目的。
 保護者が無保険になっていても子供には保険証を交付する。


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20081103 日経MJ(流通新聞)

 がん保険大手のアメリカンファミリー生命保険(アフラック)は八月、同社の販売代理店向けに保険募集チラシの作成支援システムを導入した。指示に従って文書をひな型に当てはめるだけで簡単にチラシを作成することができる。審査が原則不要になったことで業務負荷が大幅に減少したほか、新規チラシの発行が活発になるなどの効果も出始めている。
 医療保険やがん保険の顧客獲得競争は激しくなるばかりだ。保険商品を顧客層に合わせてわかりやすく説明するチラシは重要性を増している。特にダイレクトメールなどで使うA4用紙サイズのチラシはホームページや新聞広告に並ぶ重要な媒体だ。
 アフラックでは通常、全国約一万九千の代理店がこれらチラシを自ら作成して同社に申請してもらう仕組みをとっている。同社は景品表示法や保険業法などに抵触していないか、同社の内部規定に合致しているかをひとつひとつ審査し、正しく記載したチラシだけに発行資格を与えている。
 従来は代理店が紙やパソコンの文書作成ソフトで下書きを書き、これをファクスやメールの添付で送ってもらっていた。申請からチラシ発行に六-七営業日かかることもあり、代理店とアフラックの双方にとって負担になっていた。
 「作成や審査を簡単にできる仕組みを作れないものか」(ツールサポート部の辻田毅副長)。そこで導入したのが募集資材作成支援システム「BOBBY」だ。すでに承認済みの文書やイラストなどの素材を組み合わせて、顧客ターゲットに合ったチラシを作成できる。
 仕組みはこうだ。代理店はインターネット接続したパソコンを通じて、「ビルダ」のコーナーから「がん保険」「医療保険」といった保険商品の種類、「ヤング」「独身」といった顧客層を選択。キャッチコピーやがん・医療などに関する需要喚起の文言、具体的な商品の保険内容など、パソコンのマウス操作で自由に組み合わせてチラシを作成する。
 素材は約百八十種類ありテーマごとに分類されている。すべてアフラックの審査に合格しているため、作成時の審査は原則不要だ。早ければ数分で作成が完了する。代理店が申請後に審査の進ちょく状況を画面上で随時確認できる機能も用意している。
 作成したチラシは代理店間で共有している。代理店がBOBBYを使って作成したチラシのうち、優れているチラシは「ライブラリ」という完成チラシを保存するコーナーに蓄積される。使用したい代理店はこのライブラリから好みのものを選び、一部分を顧客の個人名や企業名、代理店名などに改変して、そのまま発行できる。
 BOBBY導入が早速効果を表している。昨年七-十月に約三千百件あったチラシの審査件数は、今年の同時期は約二千二百件に激減した。一方、審査不要のチラシ発行件数は、約三千三百件だったため結果的に全体のチラシの発行件数は約五千五百件となり、約八割増えた。「業務の効率化と営業の活発化が同時に実現できた」(ツールサポート部の坂本雅部長)と満足げだ。
 現在BOBBYでの制作比率は全体の四割にとどまる。システムの浸透を図り、この比率を早期に引き上げたい考えだ。
(鈴木洋介)
 審査が不要になり本社と代理店双方の業務が効率化。チラシの発行件数が約8割増に


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20081103 日本経済新聞 朝刊

 債券を発行した国・企業などの安全性を見極めるのと同時に重要なのが、為替リスクだ。円建ての債券に投資する人は関係ないが、外国の債券に投資する場合は注意が必要だ。外債は高利回りの商品も目立ち、購入者は多い。
 外債は購入時に比べて円安が進むと為替差益が発生するが、円高になると差損が発生する。ただ円高が進んでも利息収入で補える。為替レートがいくらになれば、損が発生するのかを押さえておきたい。
 現在販売している豪州国債でシミュレーションしたのがグラフCだ。この債券は価格が上昇しており、額面で一万豪ドル購入しようとすると、一万四四〇豪ドルが必要になる。
 一豪ドル=六五円のときに購入し、満期まで保有したと想定する。満期時も同じ一豪ドル=六五円の場合、七万三千七百八十八円の利益が出た。最終的に受け取れる利子を加味して計算した利回りは年三・一四%だった。
 これが円安が進み、満期時に為替が一豪ドル=七五円になったとしよう。利益は十八万九千八百八十八円で、利回りは年八・一%に上昇した。逆に円高が進むと損失が発生する。この債券の場合は一豪ドル=五八・六五円を割り込むと損失が発生する。
 金融危機で為替相場は大きく変動している。豪ドルの場合、八月上旬に一豪ドル=一〇〇円だったが、十月末には六五円と円高になった。
 ファイナンシャルプランナーの神戸孝氏は「満期時に外貨のまま償還金をいったん受け取って、円安の時に交換する手もある」とアドバイスしている。(藤川衛)


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20081103 日本経済新聞 朝刊

 FPアソシエイツ&コンサルティングの神戸孝代表取締役 今回の金融危機は異常事態だ。こういう局面では仕組みが理解できない金融商品には手を出さない方がよい。個人が無理に投資をするタイミングではない。
 債券に投資するポイントは満期前に換金できるかどうかだ。満期まで保有する人が大半だと思うが、保有期間中に急に資金が必要な場合もあるだろう。
 一般に日本国債など先進国が発行する債券や世界銀行のような国際機関が発行する債券は、安全性が最も高いといえるだろう。換金性が高いのも魅力だ。
 社債は国債よりは利回りが高くなるが、流通量が少ないので換金性の面で劣る。


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