日光 輪王寺から二荒山神社へ
神となった徳川家康が眠る日光東照宮(三猿、陽明門、眠り猫、薬師堂)から4~500m先の輪王寺にやって参りました。
輪王寺三仏堂に半年くらい前に来たときは外だけ周ったんですが、今回は拝観します。
日光山で随一、東日本で最も大きな木造の建物。と、ここまでは前回と同じ。
やはり、ちゃんと堂内に入って三仏を拝観すると違います。
堂内には「阿弥陀如来」「千手観音」「馬頭観音」が祀られていたんです。
しかもでかい、光ってる。
後で写真を拡大してみたら輝く三仏らしきものが写ってました。
堂内に入り右手の順路を進むと地下に降りていきます。
そこには金色に輝く巨大な三仏が安置され、下から見上げることになります。
堂内では10~15名くらいずつまとめて案内をしてくれます。
秘仏の五大明王など説明を受けると、最後にありがたい干支別のお守りの領布案内(*1)があります。
その後、正面左側の回廊を経て裏手に出てきます。
大護摩堂に移動する頃、急に雨足が強くなりました(*2)。
前回は護摩を焚いていましたが、予定時刻はまだ先です。
ここでも数名集まると、内陣に祀られている「五大明王」「七福神」「十二天」など30躰の像などを解説してくれます。
最後に例によって、ありがたい干支別念珠の領布の案内も(*3)。
三仏堂裏手の相輪橖(そうりんとう)。
青銅製で高さ約15メートル。
1643年に、徳川3代将軍徳川家光公の発願により建立。
三仏堂の案内をしてくれたときに、家光の願いが沢山書かれていると言ってました(*4)。
ちょうど昼の時間になり、鐘の音が響き渡ります。
では東照宮の前を通って二荒山神社に移動しましょう。
前回も参拝したので、ご挨拶だけ。
今回は神門のハートをちゃんと狙って撮りました。
実はハートではなく、猪目(いのめ)という日本古来からの図柄。
イノシシの目の形で、魔除けや福を招く護符の意味があるんです。
二荒山神社はなにかと縁起物が揃っています。
拝殿前には「良い縁うさぎ」。
神話「因幡の白うさぎ」で大国主命と八上やかみ姫の縁を結んだことから。
中禅寺湖のニジマスをイメージして造られた石像。
良い縁がめぐり「ます」ように! とか
新型コロナの収束を祈願して
よくなり「ます」ように! と記されています。
麻掛け大国様は触れる場所によって、健康、金運、良縁などのご利益あり。
では、そろそろ二荒山神社の駐車場に戻り次の目的地、霧降高原に移動します。
霧降どころか土砂降り高原になってしまいました。
追記: 日光ドライブ旅行の総集編を公開しました。
☆
(*1) 輪王寺系は説明と領布がセットになってます。大猷院では龍神破魔矢、東照宮内の薬師堂などで何らかの領布案内がありました。特に押し付けられるわけでもありません。これだけの大きな建物や設備、像などを維持管理するには莫大な費用がかかるわけで、苦労されているのではないかと思います。
(*2) 案内の人によると日光は雨が多いそうです。
(*3) ここで珠数と念珠の違いを学びました。記憶ですが、輪王寺など限られた寺で念を込めたのが念珠で、その他が珠数とのことでした。
(*4) 「欲深いですねぇ」とも。