友人との質の高い短時間の会話(電話も含む)だけで、幸福感が高まることが、米国カンザス大学の研究で明らかになり、2023年2月の「Communication Research」で発表されました。

 

この研究は、5つの大学から900人超の研究参加者を対象に、次の7つの項目に当てはまる質の高い会話をしてもらい、その日の夜にストレス、不安、孤立感などのレベルについて調べた結果によるものです。

 

質の高い会話を定義する7つの項目は、冗談を言う、相手への気遣いを示す、相手の話を聞く、相手の意見を尊重する、相手を誠実にほめる、近況を報告し合う、有意義な話をする、だそうです。

 

調査の結果、有意義な会話を友人と交わす回数は、1日1回でも十分だが、回数が多いほど効果が高まることもわかりました。また、電話でも対面でも効果は出るものの、対面の方が効果が高いこともわかりました。

 

この結果について研究者は、質の高い会話を交わせる友人と朝の短い時間でも電話や対面で話をすることが、ストレス緩和や不安解消などに貢献し、その日一日の幸福度が高められることが明らかになったので、さらに研究を進めて多くの人々に理解して、日々の生活に取り入れてもらいたいと述べています。

 

【出典】 Jeffrey A. Hall, Amanda J. Holmstrom, Natalie Pennington, Evan K. Perrault, Daniel Totzkay. Quality Conversation Can Increase Daily Well-Being. Communication Research, 2023; 009365022211393 DOI: 10.1177/00936502221139363

 

効率よく筋力アップを目指すためには、「硝酸塩」を豊富に含む赤カブ(ビーツ)を食べることが効果的だというオーストラリア・エクセター大学の研究結果が、「Acta Physiologica」に掲載されました。

 

筋肉量を保つことは、老化予防、けが予防、見た目の若さ維持、健康維持のために重要であることが様々な研究で明らかになっています。このため、効率的に筋力を維持・増進させる方法についても研究が進み、ドリンクやサプリメントが販売されています。最近注目されているのは「硝酸塩」で、硝酸塩は一酸化窒素を発生させて血管を拡張させることで、筋肉の働きを高めて運動パフォーマンスを上げると言われています。

 

エクセター大学と米国国立衛生研究所は、10人の被験者に硝酸塩(ビーツを原料とするドリンク)を摂取させて運動負荷をかけたときの唾液、血液、筋肉、尿に含まれる硝酸塩の量を測定しました。その結果、硝酸塩を摂取したほうが筋力を平均約7%高めたことが確認されました。

 

硝酸塩を多く含むのは、ビーツ(赤カブ)の他に、ホウレン草、チンゲンサイ、小松菜、キャベツ、レタス、ゴボウなどの根菜、キノコ類などです。

 

【出典】 Stefan Kadach, Ji Won Park, Zdravko Stoyanov, Matthew I. Black, Anni Vanhatalo, Mark Burnley, Peter J. Walter, Hongyi Cai, Alan N. Schechter, Barbora Piknova, Andrew M. Jones. 15 N ‐labeled dietary nitrate supplementation increases human skeletal muscle nitrate concentration and improves muscle torque production. Acta Physiologica, 2023; DOI: 10.1111/apha.13924


ブルーノート東京
2023年1月26日木曜日 ファジル・サイ@ブルーノート東京
FAZIL SAY plays JAZZ at BLUE NOTE TOKYO

トルコ・アンカラ出身のピアニスト、ファジル・サイがブルーノート東京に初登場。
ファジル・サイが切り拓くジャズの世界をたっぷり聞かせてくれた。

ジョージ・ガーシュウィンを彷彿させるダイナミックさと独創性に、トルコ伝統音楽の持つ複雑なリズムと力強さが混ざり合って刺激的だった。

若い頃よりも引き算が上手くなって、ジャズを意識したせいもあるだろうが、肩の凝らない緊張感を強いらない演奏を楽しめた。

彼の代表作である「黒い大地」を久しぶりに生で聞いたためか、脳の奥深くの、普段は開かない扉をノックされたような気分になった。





 

米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、歩行とやや激しい運動によって認知症リスクが低下することが明らかになり、2023年1月の「Alzheimer's & Dementia」で発表されました。

 

この研究は、1277人の65歳以上の女性から7日間の身体活動のデータをサンプリングしました。 参加者の平均歩数は 1日3,216 歩、軽度の身体活動は 1日276 分、中程度から激しい身体活動は 1日45.5 分、座っている時間は 1日10.5 時間でした。 軽い身体活動の例としては、家事、ガーデニング、ウォーキングなどがあります。 中程度から激しい身体活動には、早歩きが含まれます。

 

調査の結果、65 歳以上の女性では、中程度から激しい身体活動を 1 日あたり 31 分ずつ追加すると、 軽度認知障害または認知症を発症するリスクが 21% 低下します。 また、毎日の歩数が 1,865 歩増えるごとに、リスクが 33% 低下しました。

 

研究者は、これまでの研究では認知症リスクの低下に必要な身体活動の量と強度に関する公表された情報はほとんどないため、今回の研究成果は、臨床上および公衆衛生上重要であり、高齢者は、軽度の認知障害や認知症のリスクを下げるために、少なくとも早歩きなど中程度の強度の運動を増やし、毎日より多く歩くように奨励しています。

 

【出典】

Steve Nguyen, Andrea Z. LaCroix, Kathleen M. Hayden, Chongzhi Di, Priya Palta, Marcia L. Stefanick, JoAnn E. Manson, Stephen R. Rapp, Michael J. LaMonte, John Bellettiere. Accelerometer‐measured physical activity and sitting with incident mild cognitive impairment or probable dementia among older women. Alzheimer's & Dementia, 2023; DOI: 10.1002/alz.12908