ヴァージニア日記 ~初体験オジサンの日常~ -9ページ目

異言語間の力学

日本語を勉強したことのあるアメリカ人が3人いたとする。


問題をわかりやすくするために、単純に次のような設定をしてみる。


Aさん・・・日本語がペラペラ


Bさん・・・日常的な日本語会話はある程度でき、

        単語もかなり知っている(話せる以上に読める)が

        会話はかなりぎこちない


Cさん・・・ほとんど片言の日本語しか話せず、

        文章を読むことも困難


この3人のそれぞれと、私が「二人だけで」会話した場合、どうなるか?

(なお、私の英語力はほぼBさんの日本語力と同じぐらいとする。

つまり、Aさんの日本語は私の英語より相当うまく、私の英語はCさんの

日本語よりは相当マシだという設定)

一応ここでは、私とそれぞれの人との間に話をしたい共通の話題があり、

お互いに楽しく、実りのある会話をしたい、という以外の要素が混入して

いない、と仮定する。


そうすると、


1)私とAさんとの会話は、ほとんどもっぱら日本語で


2)私とBさんとの会話は、日本語と英語をごちゃまぜにして


3)私とCさんとの会話は、ほとんどもっぱら英語で


なされるであろうことは、想像に難くない。


 # 実際、このブログに登場したアメリカ人の中にAさん、Bさん、Cさん

   のモデルケースに当たる人がそれぞれ一人ずついるので、上記の

   ことは私の実体験からも確認できる。


つまり、他の条件や制約が働かないとすると、

二人の会話は、当の二人の間でより濃密なコミュニケーションが

可能となる方向へ、コミュニケーションに当たって異言語を母国語と

する双方が感じるストレスの和がより少なくなる方向へ進んで

行くのが、理の当然であるからだ。


もちろん、Aさんとの会話が日本語でなされた場合、Aさんにかかる

ストレスは私よりもずいぶん大きいであろうが、そのストレスは、仮に

Aさんが英語をまったくしゃべれないか、あるいはほんの片言しか

しゃべれない日本人と日本語で会話するよりも、相当少ないはずで

ある。

(私は少なくとも、Aさんがいかに日本語がうまくても、外国語をしゃべ

っていることでどのくらいのストレスを感じているかを身をもって理解

することができるし、英語を母国語とする人が日本語をしゃべる場合に

どこで大きな困難があるかが想像でき、ある程度こちらがそのストレス

を軽減してあげるすべをもっているからだ)


逆に、Cさんとの会話が英語でなされても、そこで私にかかるストレス

は、私が日本語のことを全く知らないアメリカ人と英語で会話するより

もはるかに少なくて済む(理由は上に同じ)。



また、上記の法則は、たとえば

片言の日本語しか話せないが英語はそれよりも自由にしゃべることができる

ドイツ人と、ドイツ語は片言しか話せないが英語の方がまだマシだという日本人

が(双方にとって不自由な)英語で会話する、といったような事態にも当てはまる

だろう。



もちろんここに二人ではなく、

他の人が入り込んでくると、コミュニケーションは俄然難しくなる。

たとえば、私とCさんとの会話に、英語がほとんどまったくしゃべれない日本人の

Dさんが一緒に入ったとすると、私にかかるストレスはたいへん大きくなる。

私には理解できるCさんの英語が、どの程度Dさんに伝わっているか、私が

Cさんへ返す英語もどの程度Dさんがわかっているかを常にはかりながら

会話しなければならないばかりか、Dさんが伝えようとすることをCさんに通訳

しなければいけない場合もあるからだ。


純粋に理論的な対称関係だけで考えると、

逆に、私とAさん(日本語がペラペラのアメリカ人)の間に、日本語をほとんど

片言しかしゃべれないアメリカ人(たとえばCさん)が入った場合、Aさんに

多大な負担がかかることとなるが、実際にはそうはならない。

こうした場合、日本語ではなく、もっぱら英語で会話が進むのは

目に見えているからである。

(なので一番ストレスフルなのは私ということになる。AさんとCさんがやりとり

する英語は、AさんやCさんがそれぞれ私と二人でしゃべる場合の英語よりも

ずっと私には理解しにくいからだ)


上記のことは、仮に会話の場所がアメリカではなく日本であったとしても

おそらく同じであろう。


なぜか?


日本語と英語というのが、二つの同等な地位をもった異言語ではなく、

圧倒的に力関係の異なる二つの言語 だからだ。


この悲しい事実について目をふさぐことは、日本で暮らしている限りは

ある程度可能である。


しかし、アメリカで暮らしていると、

いくらこの事実を受け入れざるを得ないということを頭では理解していても、

それがいやおうなしに日々の意識に突き刺さってくる現実に、

時に「いいかげんにしてくれ・・・」と叫びたくなることもある。。。





いつの間にか・・・

当ブログランキング推移

新年になったとたん、

今まで総合10000位、ジャンル(留学・ホームステイ)100位の壁に

あえいでいた 当ブログのランキングが急上昇!!

一気に、総合6000位台、ジャンル50位台に跳ね上がった!

(注・・・アメーバのランキングは月の初めに前の月のものが

     リセットされる)



「果報は寝て待て」という座右の銘を実証(?)して

いただいたような気分であった(^^)。

これも、当ブログを愛読してくださっている皆さんのおかげです!

改めて、ありがとうございます。


元旦は、ほとんど「寝正月」でしたが、

今朝(2日)起きて、YouTubeで例の紅白でのDJOzumaの部分

(ダンサーが裸ではないのかとNHKに抗議が殺到、三宅アナウンサー

が番組中に異例の謝罪をしたというやつ)を観ました。


というわけで今日も一日だらだらして過ごす予定。

明日(3日)から研究所も開くので、仕事始めにしようと思います。


A Happy New Year 2007

あけましておめでとうございます。


昨日の大晦日はあいにくの雨。。。

家の近くで上がるはずだった花火(家から見られる)も雨天のため中止に

なったようで残念(せっかく12時まで起きてたのに・・・)。


夜10時ごろからはずっとTVを見ていたが、紅白と除夜の鐘がない以外は

日本の年越しと変わらない。


と思ったら、一つ大きな違いがあった!!

日本と同じように全米各地を中継して放送しているのだが、

国内に「時差」(1~3時間)があるため、こちら(アメリカ東部時間なので

一番早い)がとっくに新年に入っていても、中部や西部の方ではまだ

カウントダウンをやっているのだ。



というわけで、こちらも年が明け、現在1月1日朝の8時半。


日本にいるときも、元旦の朝はお屠蘇とお雑煮だけだが、

こちらでもそれにならって、下のような朝餉。


お屠蘇  お雑煮

お酒は、山陰(境港)の地酒「千代むすび」。

お雑煮は、山陰風に「かもじ海苔」を使ったもの。


ということで、山陰をなつかしみながらの元旦の朝 でした。

(雪でもちらついていればいっそう情緒が増したことであろうが、相変わらず暖かい)



今年もよろしくお願いいたします。



(訂正) 米国内の時差、「1~3時間」と書いたが、5時間のところがあった。

     ハワイを忘れてました(^^;)。

みなさんよいお年を!

もう日本は大晦日になっているが、こちらは30日の夜。

TVをつけると、4日前に亡くなったジェラルド・フォード元大統領一色である。

日本ではどのくらいの扱いなのか知らないが、こちらでの様子を見ると、改めて

アメリカの大統領というものが、単に一大国の政治的リーダーというのをはるかに

超えた象徴的存在であるという当たり前のことを再認識させられる。


今日(30日)は遺体が南カリフォルニアからワシントンDCに運ばれ、

連邦議会議事堂の中に安置されるまでのイベント中継。

(ほぼ2日半の間遺体はここに置かれ、年明け2日にワシントン大聖堂で国葬が営まれる)


フォード元大統領というと、

副大統領になったのも、大統領になったのも、いわゆるタナボタ式(いずれも前任者が汚職

のために辞任したことによるもの)で、2年半の任期の後にジミー・カーターに敗れたため、

「選挙では一度も勝ったことがない大統領」として、あまりパッとしたイメージが浮かばない

のであるが、93歳まで生きたというのは、歴代大統領の最長寿記録だそうである。


てなわけで、フセイン元イラク大統領の処刑、フォード元大統領の死去と

この年末は、アメリカでは記憶に残るものになるだろう。



ふり返って、

私はと言えば・・・・


今年は、日本で約8ヶ月、アメリカで約4ヶ月を過ごしたわけだが、

アメリカでの4ヶ月があっという間に過ぎ去ったにもかかわらず、その前の日本での

8ヶ月は、なにか遠いとお~い昔のことのようで、不思議な気分である。


おとといは、私のホスト・プロフェッサー(実践倫理研究所所長)である

チルドレス先生ご夫妻がディナーに招いてくださり、シャーロッツビルに10月に

オープンした高級日本食レストランT(高いのでとても自腹では行けない・・・)

にて暖かくもてなしていただいた。


ちなみに、このレストランの寿司部門の料理長は、私たちが到着2日目に

違法駐車で車をレッカー移動されて途方に暮れていた際に助けていただいた

TAさんである。


ほんとうにいろんな人に助けられ、元気づけていただいて

こうやって無事に年が越せるのだなあ・・・と

改めて感謝の気持ちで一杯だ。


明日(31日)の夕方はダウンタウンで大晦日のイベント(屋台、花火、ショーなど)

があるので、出かけてみようと思う。


しかし、そのころには、日本はもう新年になっているので、

とりあえずこれにて、今年の「ブログ納め」とさせていただきます。


当ブログをご愛読くださった皆さん、どうもありがとうございました!

来年もがんばって書き続けますので、どうぞよろしく。


それでは みなさん、よいお年を!


日本政府のバカぶり

おとといアメリカのsushi文化について書いたとたん、日頃愛読している慶長さんのブログ で、

日本政府が海外の日本食レストランの認定事業に乗り出すということを知った。


最初、「寿司ポリスがやって来る!」という題から、「寿司ポリス」という回転寿司チェーン

がアメリカにも進出するのか(笑)、と勘違いしてしまったが、

そうではなくて「ジャパニーズ・レストラン」と名を打ちながらへんてこな日本食を出して

いるレストランを取り締まり、「正しき日本食」を出しているレストランに日本国からの

お墨付きを与えようという話らしい。


それも 2億ウン千万もの血税 を使ってやろうというのだ。

まったくもってばかげた話である。


まるでジョークだとしか思えないが、(「愛国心」の育成や「日本文化」の継承

などの国家目標の一環として)大まじめにやっているのだとしたら、

滑稽を通り越して悲惨である。。。


慶長さんもおっしゃっている通り、そんなまがい物の日本食レストランをこきおろす

ぐらいのことは、世界中にいる日本人のブログや、各種グルメサイトへの投稿に

まかせておけばよいことで、個人あるいは文化による好みの差の問題などという

以前に、所詮「まずいものはまずい」 に決まっているのだ。


今日は英会話のレッスンの日だったので、さっそくアレックスくん(イタリア系

アメリカ人)にこの話をしてみた。


Alex 「(驚きに目をみはって)more than two million dollars?

   Isn't it YEN??

私  「No! It’s DOLLARS!

Alex 「・・・・・・・・・・」(ゴクンとつばを飲み込んだ)

私  「It's crazy!」

Alex 「・・・・・・・・・・(まだ驚きのあまり言葉が出ず、黙って大きくうなずいている)」


数秒後、アレックスくん日く(ここは和訳)

「イタリア政府も同じことができそうだな。

マフィアを雇って、へんてこりんなイタリアンレストランに行かせ、

『この料理は一体何だね? ちょっと、支配人を呼んでくれないか』

とすごませればいいんだ。そっちの方が少なくとも認証政策より効果的だろうな」


二人で爆笑。


(注)イタリアンレストランのレベルが大変上がっている日本とは大違いで、

   アメリカのイタリアンレストランというのはひどいものが多いらしい。

   ある人によると、パスタがアルデンテなどとはほど遠く、のびきって

   いるのは、(ちゃんとしたイタリア料理を知っている一部の人を除き)

   アメリカ人がパスタを「ナイフで切って!」食べるからなのだそうだ。




     

アメリカのsushi文化

こちらに来て早々、一度日本食レストランで懲りて以来、

シャーロッツビルで外食する際は、ずっと日本食を敬遠してきた。

(日本食レストランに入ったのは、ポートランド(ダウンタウンと空港の2回)、

デンバー、といずれも旅先でのこと)


しかし、アメリカに来てビックリしたことの一つは、この地で

寿司(sushi)というものが、誰も知らない人はいない完全にポピュラーな

食べ物になっていることであった。


相当小さな街にもsushiレストランはあるし、フードコートにも、スーパーにも

必ずと言っていいほどsushiのコーナーがある。


外食では敬遠していたものの、研究所の近くにあるFという輸入食品中心の

スーパーに置いてある寿司を一度買ってみたところ、なかなかおいしいので、

時々買って昼に自分のオフィスで食べていた。


寿司といっても、にぎり寿司はまぐろとサーモン、うなぎ(この3つが寿司ネタ

としてはアメリカでもっとも抵抗なく受け入れられたものだそうだ)ぐらいで、

あと鉄火巻き、かっぱ巻き、いなり寿司といった日本の定番を除けば、

アメリカンロールと総称される巻き寿司が主である。

アメリカンロールは、海苔が表面ではなく中に巻きこまれてあり、表面には

ゴマやとびこなどがまぶしてあるのが特徴だ。

そのほとんどにアボガドが入っているのだが、アボガドは醤油との相性も良く

(わが家ではけっこうお刺身にして食べている)、魚ともフライ物ともぶつから

ないので、これがけっこうイケルのだ。


「あんなもん寿司じゃない」という日本人もいるだろうが、低レベルのまがい物

ではなく、まともな料理人が少しでもアメリカ人に寿司が受け入れられるように

工夫を凝らして創作したアメリカンロールを食べてみると、なかなかどうして

捨てたものではない。



先週、シャーロッツビルの日本食レストランとしては有名なMという店に

はじめて行き、そこの寿司バーで久しぶりにお腹いっぱい寿司を食べたが、

日本の寿司屋とはまた違ったジャンルの、アメリカのsushi restaurant

として正当に評価するなら、十分にハイレベルの店だった。


なかでも、アメリカンロールは逸品ぞろいで、日本とはまたひと味違った

アメリカのsushi文化を堪能することができる。


下の写真は、そのレストランMで腕をふるう寿司職人のIさん(左の男性)

と、シメに食べたかっぱ巻きと梅しそ巻きである。

(Iさんは、在米13年。ここシャーロッツビルには6年おられるとのこと)

寿司職人  かっぱ巻き&梅しそ巻き

えっ?


「なんでアメリカンロールの写真がないのか!?」 って・・・


この私が食べるのに夢中になってる時に写真なんかとれるわけないでしょ!!



(追加・2007年2月10日)

アメリカンロールの写真、撮りましたので追加しときます。

(上がロブスターとアボカド、表面にとびこをまぶしたもの、下がうなぎとアボカド)


アメリカンロール



先週、スタウントンへ

どうも日本とアメリカでは「年末時差」とでも呼ぶべき感覚のズレがあるようだ。。。


今年も押し詰まってから、日本からのいろんな依頼が立て続けに飛び込んできて、

ちょっとあたふたしている。

日本では、正月が冬休みのメインなので、年末28日ごろまでは「なんとか年内に

仕事を片付けて心おきなく年を越したい」とみなが思うためであろう。

しかし、こっちはクリスマスが冬休みのメインなので、22日や23日になって

日本から仕事を頼まれたりすると「オエッ!?」ということになる。

事務的にできる作業ならまだ良いが、アメリカの研究者たちに連絡をとったり、

文献を調べたりする必要のある仕事の場合、大いに困る。。。

大学や研究所は閉まっているし、研究者たちに連絡するのも(日本だと正月に

自宅に仕事の電話をするようなもので)気が引けるし、そうそうすぐに連絡が

とれるものでもない。


というわけで、バタバタしていると、ブログの更新もおろそかになるが、

ここは書きそびれていた過去ネタで勘弁してもらおう。


先週の土曜日(先々週かな、17日)、シャーロッツビルから西に1時間ほど行った

ところにあるスタウントン(Staunton)の町にドライブに行ってきた。

(発音は「スタントン」が近いようだが、観光ガイドなどにも「スタウントン」とある

ので、そのままにしておく)


スタウントンは270年以上の歴史をもつ古風な町で、旧市街地を歩いていると

ヨーロッパに来たかのような趣のある建物も多い。


スタウントン駅



アムトラックの駅(左がプラットフォーム)

などもなかなか風情があり、

駅舎の建物の続きによいレストランが

あったりもする。







午前中に行ったのは、アメリカン・フロンティア・カルチャー博物館

17世紀から18世紀にかけてシェナンドーア地域にやってきた入植者たち

(ドイツ人、スコットランド系アイルランド人、イングランド人)それぞれの

農民の伝統的住居と、それらの伝統農業をミックスさせて作り上げた

アメリカ式農業、農家のありさまをモデルハウス式に展示している。


Museum of American Frontier Culture  四ヵ国の国旗

写真容量の関係で全部はお見せできないが、見て回ると

ドイツの農家、スコットランド系アイルランドの農家、イングランドの農家、の順に生活レベル

が上がっていき、最後のアメリカ農家(上左)が一番豪華。

それに合わせて、博物館正面に掲揚されている国旗も、「お前たちの伝統を統合して俺たちは

アメリカを作り上げたんだぞ!」とばかり、星条旗が一番上にえらそうにはためいているのも

(上右)、おなじみの(?)アメリカ方式である。。。



午後は、アメリカ第28代大統領、ウッドロー・ウィルソンの生家(下左)へ。

前にこのブログでも書いたように、ヴァージニア州出身の大統領は数としては多いのだが、

そのほとんどが初期(第12代まで)に集中している。

今のところ、もっとも現代に近い当州出身の大統領がこのウィルソンなのである。

(もう80年以上前だが)


W.ウィルソン生家   
1919 Pierce Arrow










第一次大戦時の中立政策やその後国際連盟へと結実した国際平和機構の提言などで

結構有名な大統領であるわりには、「派手さのない人物」という印象だが、その印象は

館内の展示を見ても変わらない(唯一目を引くのは、車好きで知られるウィルソンの愛車=上右)。

しかし、歴代大統領の中では唯一博士号(政治学)をもち、プリンストン大学の教授・総長をも

務めたアメリカの穏健かつ堅実な知性を代表する人物として、このスタウントンの町の誇りと

なっているようだ。



繰り返しますが、(特に日本から仕事をご依頼いただいた皆さん!!)

スタウントンに行ったのは、先週の17日です。

みなさんのご依頼を放っぽり投げて観光してるわけじゃーありませんので、

けっしてお間違えのないよう。。。




当ブログへたどり着くには・・・

ありがたいことに毎日、数十人の方がこのブログを覗いてくださっているようだ。


多くは、日本にいる直接の友人、知人だが、

このブログを介してお知り合いになれた方も少なくない。


中には、どこか他のブログ経由で当ブログに行き当たったのか、

思いがけない人(自分がブログのことを教えていない人)から

「ブログ見ましたよ・・・ウフフ」なんてこともある。


一番面白いのは、

検索をかけて当ブログにたどり着いた人たち だ


彼らはいったいどんな語で検索してこのブログを見つけたのか、

アメーバの会員ページから調べてみた。


検索ワード  一番多いのが、「アムトラック 乗り方」で

 3人。


 アメリカでは鉄道はメインの交通手段では

 ないので、旅行のガイドブックなどにも

 乗り方が載っていないのかもしれない。


 なるほど。


 

次が、「バイオエシックスの倫理、アメリカ」とか「バージニア大学」で2人。


これも順当なところ。


他のもの(その語で検索したのがその人一人だけのもの)はなかなか面白い!


・「医療文芸雑誌」

    これにはビックリ! たいへん時代に先駆けていらっしゃる方かも。


・「yuengling ビール」

    アメリカのビール好きがわいわい語り合うサイトなどをコメントのところで

    紹介しておいたので、たぶんお役に立てたはずだ、と自己満足。


・「なすのアラビアータ」

    レシピ載せてなくてすみません(たぶん他のサイトにいっぱい載ってるでしょう)。


・「ワシントンDC グルメ」

    またDCに行ったら、レストランの報告もしますのでお楽しみに!


・「ウィスキー アメリカ バージニア 値段」

    バージニア州に来て、「ウィスキー高いなあ・・・どこでもこんなに高いのかなあ?」

    ということで検索かけられたのかな・・・などと想像しちゃいます。


・「アメリカの電化製品 日本で使う」

    検索の趣旨とは合わなくて、すまない気持ちになります。。。


・「初体験小説」「初体験」

    これもたぶん。。。


こうして見ると、

食べ物、飲み物関係 が多いなあ(^^;)。


ま、食いしん坊で呑兵衛だから当然か・・・



癒し系クリスマスプレゼント

おととい、私たちに英語を教えてくれている二人のアメリカ人から、

心も身体も温まるクリスマスプレゼントをいただいた。


一人は、下右の写真に写っているAlexくん。

アレックスくんには、週2日、わが家においでいただき、女房と私と別々に45分ずつ、

計90分のレッスンをしてもらっている。

本人もイタリア系(お母さんがイタリア人)だが、会話になるといつも「my wife, my wife・・・」

が飛び出すぐらい大好きな奥さんもイタリア人なので、パスタなどイタリアのことになると

なかなかウルサイ。


パスタは私の得意料理だが、いつも乾麺を使うので生パスタでは作ったことがない、

ということを前回のレッスンの時に言ったところ、さっそくパスタマシーンを持ってきてくれ、

「今日はこれがぼくのクリスマスプレゼント!」と生パスタ作りを実演指導してくれた。


まずは、左のように
fresh pasta1  Alex fresh pasta2

小麦粉を盛り上げて中央に池のようなものを作り、そこに卵を。

それを混ぜて、ほどよい固さになるまで、折り返して押し、折り返して押し、を繰り返す。


fresh pasta3  fresh pasta4

できあがった塊(上左)を適当な大きさにカットして、パスタマシーンの中に入れ、

それぞれ太さを調節して3回まわすと、上右のような生地が完成。

これをグルグルっと巻いて、適当な幅に切り、パッと開いたら、
fresh pasta5

ご覧のようなタリアテッレが完成!


いたって簡単 であった。

(さっそくパスタマシーン購入計画を立てたが、こちらで買うとまた帰りの荷物が

増えるので、日本に戻るまでガマンすることに・・・)


お味の方は・・・・・今日試してみます。 ウーン、楽しみ!



もう一人のConnieさんとは、私は今回が初対面。

いつもは、日本人3人(うちの女房含め)、韓国人2人のグループレッスン

なのだが、韓国人の2人がやめ、他の二人の日本人の方たちが

メキシコにバカンス(!)に出かけられているため、女房ただ1人。。。


女房は「自分の英語力では1時間会話がもたない・・・」と、

私を一緒に連れていくことになったというわけ。


コニーさんのお仕事は整体師。

1時間ほどおしゃべりした後、「時間があるなら、今日は無料で

リフレクソロジーをやってあげる」との嬉しいお言葉!


私も最近肩こりがひどいので、「ラッキー!」とばかりお言葉に

甘えさせていただく。


もう、気持ちいいの何の・・・・

あやうく寝てしまいそうになった。



というわけで、お二人からの思いがけないクリスマスプレゼント

に満ち足りた一日。

おいしい食べ物と、心身のリラックスにまさるプレゼントはないよね。


アレックスくん、コニーさん、ありがとう。


悲喜こもごも

のだめTVの件をはじめ、つくづく便利な時代になったものだと思う。


外国での生活はいろいろ不便ではあり、日本で当たり前のようにできたことが

ずいぶん努力を要したり(その分エネルギーを使うので疲れる)、あるいは

まったく不可能だったりする(あきらめられる分エネルギーは使わないが、

その喪失感を埋め合わせるのも結構大変だ)ことは多々あるものの、

少なくともこちらに来て、ホームシックのような感情に浸ったことはない。


やはりインターネットの力は大きい。

(たとえば家のパソコンとオフィスのパソコンが同時に壊れるとかして?)

たとえ2,3日でもインターネットがつながらなくなったら・・・と想像するだけで

ゾッとする。。。


「時差」の存在も、またインターネットにとっては有利だったりする。

たとえば、こちらが夜寝る前に仕事関係のメールを日本に送っても、

朝起きるころにはしっかり返事が届いていることが多い。

こちらが寝てる間、向こうは昼なので、問い合わせの用件について調べたり、

他の人に相談したりしてくれているわけだ。



とはいえ、

逆に便利すぎて困る事態もいくつか発生する。


日本から 逃げたつもり(^^;)、逃げ切れない のである。。。


クリスマスが近づき、すっかり年末気分になっているときに、

某出版社から突然メールで原稿の依頼。。。


なんと、締め切りは1月5日・・・


インターネットなどというものがない時代であれば、

原稿を依頼しようと思えば国際電話でもかけるしかなく、

原稿郵送の時間も考えれば、こんなに締め切りの迫った原稿を

わざわざ外国にいる研究者(よほど有名な人なら別だろうが)に

依頼する、などということはまずなかったに違いない。


ハァ。。。