早坂吝/VR浮遊館の謎 | 弁護士宇都宮隆展の徒然日記

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くにたち法律事務所@吉祥寺 東京大学法学部卒 東京弁護士会所属(35489) レアルマドリー・ボクシング・小説・マンガ・音楽・アート・旅行・猫などが中心のブログです

早坂吝さんの「VR浮遊館の謎」を読みました
 
探偵AIのリアル・ディープラーニングシリーズの第4弾です

 

 

 

人工知能探偵の相以と助手の輔は、VRゲームに挑戦することになります

 

卵型の機械につながれた輔が意識を失うと、次に気がついたときには、相以も実体を持った状態でいっしょに推理ゲームに参加していました

 

そこには7人の参加者と1人の司会者がおり、それぞれ別々の魔法が使える設定になっています

 

お互いの魔法を入れ替える魔法もあるので、各人の魔法は固定的なものとは限りません

 

ゲームが始まると、まるで無重力空間のようにあらゆるものが空中を浮遊しており、おそらくそれは風の魔法のせいだと思われます

 

ただ、それではわかりやすすぎるので、なんらかのひっかけがあるのかどうか

 

ほどなくして、参加者に紛れ込んでいたシリアルキラーによる連続殺人が発生します

 

相以と輔は犯人をみつけだして、ゲームを攻略できるのか?

 

ヴァーチャルゲームを使ったミステリは、これまでも多数書かれており、1989年に発表された岡嶋二人さんの「クラインの壺」は35年前に書かれたとは信じられない完成度をみせてくれました

 

その後のものでは、本作の作者による「アリスワンダーキラー」が好みでした

 

今回は、さらにVRものを追加する意味があるのだろうと期待していたのですが、8つの魔法の設定がけっこうごちゃごちゃしていて、わかりにくいところがありました

 

しかし、それは作者が最後にもってくる大技のためにはしょうがない

 

ワンアイデアを強引にものにする技量はさすがですね

 

 

 

 

 

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