まんがオランダ生活★ミッフィーの街で起業&国際結婚 -81ページ目

まんがオランダ生活 ハリング、ハーリング、Haring、Herring



sushiparty1

ミツフィーが前回の絵日記で
ハリングの寿司を作った話をしましたが、
多分「ハリングとは?」

と思う方もいると思います。

ハリング、ハーリング、Haring、英語でherring。
日本語ではニシンみたいなものだが
日本で昆布巻きなどに使うニシンよりは小ぶりで、大きさ的にはイワシ位。
結構こってりしている。
北海沿岸の国々でよく目にする魚で各国ごとに様々な加工法がある。
スウェーデンの爆裂缶ニシン「スールストレミング」なんかも強烈。
テレビで見ただけだが、缶の中でギリギリまで醗酵させるらしく、
開けると爆裂と共に臭い匂いを放つとか。


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オランダでは酢漬や燻製もあるが、
ガイドブックなどでは名物として
よく掲載されているのは生のにしん。
一日塩した生ニシンを
玉ねぎのみじん切りをまぶして食べます。
魚屋のほかに、ニシン屋台などで食べることが出来る。
上記の2枚の写真は、ニシンの立ち食い屋台にて。

page29で、観光関係では
オランダでのハリングの食べ方は
図のように尻尾を持って大口をあけて
徐々に突っ込んで食べていく、
とよく言われているが、
ずばり、
今オランダでこれをやってるのは
オヤジだそうです。
大抵の人はお店でカットしてもらい
フォークや妻楊枝で食べている。
まあ、オヤジ食いで
オランダ旅行記念写真を
撮るのも旅の楽しみ。
背後で鬼の首を取った様に
踊っているミツフィは無視して下さい


魚の扱いが日本ほど繊細ではないオランダで
一番新鮮な生魚というと、結局
生食の伝統があるハリングだと思う。
そう思っているオランダ在住者もかなり多く
寿司のほかに、サンマの代用、
ワサビと醤油で刺身の代用など
皆さん様々な工夫を凝らしている。
日本人にとってのオランダでの万能魚は
やはりハリングかもしれません。

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毎年5月は日本での初鰹のように、初ニシン(Hollandse Nieuw)の季節。
季節の話題としても取り上げられ
海辺の街スフェベニンヘンではニシン祭りも開かれる。

一昨年くらい前にニシン祭りに行った。
無料で新鮮なニシンが食べられるコーナーもある。

har2
ニシンをさばくおじさん

har3har1
ニシンを讃える唄を歌う合唱団ニシンの旗

オランダでのお土産にハリングを、と思う方、
スキポール空港で冷凍のハリングを売っている。
日本国内についてからも移動が長く
日持ちに自信がない方は燻製を買うと吉。

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まんがオランダ生活 オランダのバーズデーパーティー(2)


ジャパニーズなミツフィーが
ミツフィ夫のバーズデーパテーィーで作ったもの
それは

ジャパニーズ寿司
sushiparty1sushiparty2
2005年の寿司

「こんなすごいメニュー、いいの?」
「高い日本食レストランに行く必要ないネエ^^」
と大好評だった。

sushiparty3
2006年の寿司

で、当のミツフィーは
数年間オランダ式の生活に慣れてくると
最初のモチベーションも下がってくる。

2007年の今年は、
オランダ式の簡単なパーティーで
いいかな。と思った矢先。

page28

つまり
ミツフィ夫のパーティー=寿司
が、仲間内ですっかり定着してしまったようです。

というわけで
今年も寿司を作りました。

sushiparty4
2007年今年の寿司。

まあ、喜ばれているのですから
よしとしましょう。嬉しいしね。


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さて、寿司ネタですが
オランダのハリング、オランダのスモークうなぎ、
スモークサーモン、ローストビーフ、ビーフタルタル、
寿司エビ、カニカマなど。

寿司エビは、和食ブームのお陰で、
近所の中華スーパーで手に入るようになった。
すごいですね。日本ブーム。

こちらのマグロはいまいち好きになれないので
ハリングをしょうが酢で締めて使用。
やはり魚の苦手な人もいるので
生ハムやビーフ系ネタは喜ばれる。
そうかと思うとベジタリアンもいる。

食の嗜好が本当、個々バラバラなので
(その上ムスリムもいたらもっとバラバラ)
実は乾き物パーティーというのは
他民族国家では無難なんでしょうね。

sushiparty5
相変わらず
ビール重要

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まんがオランダ生活 オランダのバーズデー・パーティー(1)

2月初旬はミツフィ夫の誕生日である。

それはミツフィーがオランダに来て間もないころだった。

page27-1

バーズデーパーティーと聞くと
日本人は上記のような想像をする。

「ご馳走の用意をしなくちゃね」と言うと
「????何で?」という反応が返ってきた。

そして当日のパーティー

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オランダの一般的な誕生パーティーは

1.お客はそれぞれ自分の家で夕食を済ませる
2.夜8時過ぎごろ集まってくる
3.軽いスナックとビールやアルコールで
夜通し話す。

特にミツフィ夫の周りは
独身男性が多い。

なので、
スナックは乾き物で充分で、
重要なのは、徹夜トークに必要な
ビールを大量
にオーダーすることなのである。

ちなみに誕生日の人は
誕生日当日、会社に自分でケーキを持っていき
同僚に配るのが慣わしである。

乾き物とビールで雑談のオランダ式パーティーも
それはそれで楽しい。

しかしジャパニーズなミツフィーは
「うむ。やはり来年のパーティーは
何か華やかに行きたいものだ」
と勝手に思い

page27-3

翌年、ミツフィーは決行するのであった。

さてそれは...

次回に続く。


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パプリカ

ロッテルダム国際映画祭映画レビュー
その2

papurika


パプリカ
2006年 日本 監督 今敏

既にフランスでは公開ロードショー中のパプリカ。
オランダのロッテルダム国際映画祭でも上映された。
パテというロッテルダムで最大級の映画館で、チケットは前売り券でソールドアウト。
当日入場が不可能なほどの大盛況ぶりであった。
「満席ですので詰めて下さ~い」と、アナウンスで、みんな席をシフト。
パプリカ関係者の舞台挨拶はなかったのだが、映画が終わった時点で拍手喝さいであった。
観客に子供はいない。全て大人である。
パプリカのあらすじは公式などで観ればいいので、
パプリカのヨーロッパでの満員御礼のバックグランドを検証したいと思う。

日本のアニメーションは今や欧米で大人気なのは有名である。
もともと日本のアニメは鉄腕アトムを皮切りに
世界中のテレビ局で放映されまくっていた。
しかも逆輸入で有名になったものもある。

例えばムーミン。
ムーミンの原作はフィンランドのトーベヤンソンなのだが、
本としてはそれほどメジャーではなかったという。
ところが日本で作られたムーミンのアニメが
フィンランド本国で放映され大ブレイクとなった。
キャラクター商品化され、
フィンランド観光のイメージキャラクターとして取り入れられたのは
もともと日本産のムーミンのアニメからなのである。
しかし現地の多くの人達は
フィンランドで作られたアニメだと思ってたらしい。
アルプスの少女ハイジもオランダで放映されてたが、当時子供だった人達は
ドイツ産かその他欧州産のアニメだと思ってたらしい。

しかし日本のアニメとしてその名をとどろかせるようになったのは、
やはりドラゴンボール、ポケモン、セーラームーンなどである。
これらの日本産として認識された日本のアニメ達は世界を制覇。
同時に子供達の日本に対するイメージアップにも一役買った。

同じオランダに住む人から聞いたのだが、
オランダにはヨーロッパで一番最初に日本語学科が出来たライデン大学がある。
最近日本語学科は、定員に対し二倍の応募者が殺到している。
また現役の生徒も日本のアニメ好きが多いとのこと。
日本語を学ぶきっかけが日本のアニメから、
というパターンが最近の若者の傾向とのことである。
この現象はオランダだけではないらしい。

これらの日本のアニメで育った世代が現在20代になり、
「アニメは子供だけのもの」という
元来の欧米の概念は既にうち破られている。

大人の見るアニメは、
ブレードランナーのシド・ミードなアート「サイバーパンク」隆盛の背景も手伝って
「AKIRA」をきっかけに「攻殻機動隊」で大ブレイク。
AKIRAは様々なアーチストにグラフィカルな影響を及ぼす。
サウスパ-クにもAKIRAのパロディは出てくるし、
最高にクールな奴等、ゴリラズ(Blurのデーモン・アルバーンがメンバー
メンバーのヌードルは日本人少女という設定)
もAKIRA好きだ。

ゴリラズ知らない人は下記URL必見!!

Gorillaz - Dare
http://www.youtube.com/watch?v=phnzKY_VxNQ


最近はエヴァ好きも増えてる。
マトリックスの監督は「攻殻機動隊のイメージを実写化したい!」と思い、
あの映像となった。
マトリックスには攻殻機動隊だけでなく、カリオストロの城やドラゴンボールなど
様々な日本のアニメのイメージが取り入れられている。
ハリウッド超ヒット作は、実は日本のアニメが大きく影響しているのである。

ブエナ・ビスタ・
ホーム・エンターテイメント
ルパン三世 - カリオストロの城


バンダイビジュアル
GHOST IN THE SHELL
~攻殻機動隊~


バンダイビジュアル
AKIRA
DVD SPECIAL EDITION


ワーナー・ホーム・ビデオ
マトリックス 特別版


ユニバーサル・ピクチャーズ
/ ジェネオン エンタテインメント
キル・ビル Vol.1


東芝EMI
フェイズ2:
スロウボート・トゥー・ハデス


さらに宮崎駿でワールドワイドへ。既にジプリものはこっちで普通にDVDやコーナーで手に入る。
攻殻機動隊の監督の押井守はキルビルのアニメーションパートを司り、
アニメファン層だけでなくタランティーノなどに親しんだ一般層までその名を知らしめた。

余談だが上記の時代背景から
「日本人の彼女がホシイ」なんて言ってる欧米青年の60%は
日本のアニメから好感度が入っている。マジで。

で、肝心のパプリカだが
原作を知っている人達からは「うーん」という声が上がっているみたいだが、
原作を知らない私や欧米人から見れば、エンターテイメントとして大変楽しめた。
悪夢の映像美がテンポよく切り替わって退屈しなかった。

ただ、悪夢が現実に侵入するほどストレスが溜まった日本社会の背景を
欧米人がどこまで理解できたかはわからない。
例えば警部が「自分を殺す夢」に悩まされるが、それは日本社会では
自分を殺して我慢する、ということはよくあることなので直に理解できる。
しかしオランダあたりだと
「そこまで自分を殺す必要がどこにあるん?非合理的だ。転職しちゃえ」
みたいな感じになる。
まあ捉えるツボは違っても、みんなが拍手するほど楽しめた作品だった。
こんなとき日本人である事を誇りに思ってしまう。

ちなみに今回の我流パプリカイラストは、DCミニを持たせたつもりだったが
どんな形してたか忘れたので、テキトーである。しおれた山菜になってしまった。
パプリカを書いたが、個人的には千葉敦子さんの方が好きである。

日本のアニメは「オタク」ではなく、海外では「アート」である。
なので、オタク=アーチストなのである。
「オタクってダサイ」なんて言ってる人こそが、実は本当はダサイのかもしれない。

パプリカ@映画生活

黒い眼のオペラ (黒眼圏-I Don't Want to Sleep Alone)

ロッテルダム国際映画祭感想 その1

邦題; 黒い眼のオペラ
原題; 黒眼圏
English title; I Don't Want to Sleep Alone

監督: ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)
台湾/2006/118分

原題が黒眼圏(目のくま、又は目の周りのあざのことだそうです)で、
English titleがI Don't Want to Sleep Aloneなのに、
邦題が「黒い眼のオペラ」。
「碧い瞳のエリス」by安全地帯 
を思い出してしまうのが気になるが、まあいいだろう。


I LOVE YOUからはじめよう - 安全地帯BEST -

安全地帯/碧い瞳のエリス


I dont want sleep alone


見た直後は、ホウシャオシェンタイプのフランス受けする淡々とした台湾映画、くらいにしか思わなかった。
しかし見終わった直後は特に感想が浮かばないが、あとからじわじわ来る映画というのがある。
この映画がまさにそれだった。

舞台はマレーシアのクアラルンプールの移民や労働者などが住む地帯。
クリーンな観光都市のイメージはそこのような場末には届かない。
不法就労者と思われる中国人のホームレスの男を巡る気だるい人間模様。
クアラルンプールは2000年前後はビルの建設ラッシュが進み、多くの出稼ぎ労働者を吸い寄せた。
ところが経済危機が訪れ、多くのビルが建設途中で投げ出され、
出稼ぎ労働者がホームレスとなってしまう現象も起こる。
主人公はそのようなホームレスのうちの一人であると思われる。
ホームレスの男は賭けに負けチンピラにボコボコにされ、中央分離帯で意識を失っていたところを
バングラディシュの不法就労者たちに救われる。
バングラディシュの不法就労者たちは粗末な小屋で集団生活をしている。
彼らはゴミ捨て場から廃棄されていたマットレスを拾って帰る途中だった。
バングラデシュ人の不法就労者のうちの一人ラワンは親身に中国人ホームレスの世話を焼くうちに、
自分だけの子猫を飼っているような暖かな気持ちが芽生えてくる。
中国人ホームレスも彼といると安堵感を感じるようになる。
一方場末の中華喫茶兼雀荘では、性格のきつい中国系の女主人の下で
中国からの出稼ぎの少女が働いている。
少女の仕事は喫茶店での給仕の他に、女主人の息子で全身麻痺で寝たきりの男の看病も含まれる。
女主人は寝たきりの息子を抱えるストレスと夫不在の一人身の為か、常に欲求不満気味。
八つ当たりが少女に来る。少女もこの生活に嫌気が差している。
食堂でホームレスの男と少女は出会い惹かれあっていく。
とはいうもののホームレスの男は気まぐれに少女とラワンの間を行ったり来たりする。
欲求不満の女主人もホームレスの男に興味を持つようになる。

ちなみに彼らの呼び名に固有名詞がない。名前がないのである。

ホームレスの男(中国系)
華人喫茶件雀荘で働く女(中国系)
華人喫茶店の女主人(中国系)
あえて名前があるのはバングラディシュ人のラワンだけである。

しかしこの4人のメインキャラクター達、言葉を一切発しない。
セリフが一切ないのである。泣き声かうめき声しか上げない。

だがこの東南アジアの多民族空間は人が喋らずとも音の洪水である。
路上に流れるマレーシア語のストリートシンガーの唄、
インド系住民地域の街頭テレビから流れるヒンディー語の恋の歌、
モスクから流れるコーラン、中華街から流れる中国歌謡、
そして寝たきりの男の傍らのラジオから流れるモーツァルト。
24時間止む事のない車の音。
インドネシアからの粉塵に(熱帯雨林が何日にも渡り大火災になった事件。
クアラルンプールまで灰が来たとのことである)悩まされる人々の咳。
映像とこれらの環境音で全て説明がなされていく。
この手法は見事である。

淡々とした表現方法から、不法就労者たちの見えない明日や(国に帰りたくても帰るお金がない)、
高層ビルをバックに急激な繁栄をアピールするクアラルンプールとは裏腹なカスバ。
ゆるやかな悪夢の日常から抜け出せない人々の鬱積したフラストレーション。
それらが余計なセリフを織り込むことなく、
始終耐えない騒音や公害などの環境による表現、
人物たちの行動{パスポートの提示を求められ引き下がる、
不法就労者の少女をいびる喫茶店の女主人等}でうまく描かれている。

最後のシーンが幻想的で美しい。
バングラディシュ人たちがごみ捨て場から拾ってきたマットレスの上に、
少女、ホームレスの男、バングラディシュの男3人が疲れ果てて眠っている。
マットレスは廃墟となったビルディングの水溜りを、難破船のように漂う。
チャップリンのライムライトのテーマの中国語版がアカペラで寂しく流れる。
泥のように眠る3人を包むかのように。
この3人はきっと最初は、夢と希望を抱いてクアラルンプールにやってきたのだろう。
だけど目が覚めれば再びそれぞれの気だるい日常が待つだけ。

監督はロッテルダムへ舞台挨拶に来ていた。
オランダ人観客が「アジアで繁栄する都市の暗部をこの映画では映し出していますが、
政治的にイメージが悪くなる、とクレームが来たことはありませんか?」と質問。
監督は「私は政治には興味がありません。私が興味があるのは人々なのです。
『政治がこうだからこのように人々を撮ろう。』ではなく、
『人々がこのように生きているのでこれを撮ろう』なんです。」

そして最後の監督の言葉がこの映画をなおも印象的にする。

「不法就労者たちや移民たちは、自分の生まれ育った国の貧困から抜け出すために、
豊かな国へやってくる。彼らは自分の国から出れば成功が待っていると信じて。
しかし彼らを待っていたのは別の貧困にすぎない。
彼らはやがて悟るのである。
彼らがは地獄から天国へ移動したのではなく
“別の牢獄”から“別の牢獄”へ移動しただけなのだ」と。

この映画、結局見ないとわからないので気が向いた人は見てください。
ミニシアター系やフランス映画が好きな人にはお勧めです。
あとからじわじわ来る映画。名もなき人々の名もなき日常。
終わったらぱっと忘れてしまう映画や漫画、ドラマが多い中、貴重な一品です。

ちなみに今回のイメージイラストは 主人公の男を描いたつもりだが
全然似てないから。

日本では2007年3月にイメージフォーラムなどで公開予定

参照URL
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