まんがオランダ生活★ミッフィーの街で起業&国際結婚 -83ページ目

トーマの心臓 エーリクの故郷ケルン

kolonさて萩尾望都の「トーマの心臓」には
ドイツのライン川諸都市の名前が登場する。
その中で私が実際に行ったことのある町は、
エーリクの出身地ケルン。
物語でも、母マリエの死で失意のエーリクが、
学校を抜け出してケルン行きの列車に乗るシーンが出てくる。
ケルンは私の住んでいるオランダのユトレヒトから
電車で2時間ほどの町。
世界遺産のケルン大聖堂が有名である。
左の写真がケルン大聖堂。
でかいので遠くから撮らないと写真に入らない。

ケルン大聖堂の周囲は近代的なあっさりした町並みである。
というのは、第二次世界大戦で連合軍の爆撃で大聖堂以外はサラ地状態になってしまったからである。
しかし連合軍は大聖堂だけには爆弾を落とさないようにしたというから、変な話、
ヨーロッパ人のアンティーク志向が戦争にまで表れている。
尚ケルン大聖堂はケルン駅のすぐとなりにあるので、ちょっと途中下車して見る事が出来る。
ケルンのビールは、でかジョッキでなく小さめのグラスに注がれるケルシュが有名である。

また日本のガイドブックには掲載されていないようだが、ナチスドイツ時代にゲシュタポ支部だった建物
「エルデハウス」は、現在平和記念館として公開されている。
ケルンを旅行する人は、大聖堂の他にこちらも是非とも訪れてほしい。

EL-DE Haus/NS-Documentation Centre
http://www.willkommeninkoeln.de/11sight/sight33e.htm

トーマの心臓


thoma

ぼくは、ほぼ半年の間ずっと考え続けていた
ぼくの生と死と、それから一人の友人について

ぼくは成熟しただけの子供だ、ということは充分判っているし
だから この少年の時としての愛が
性も無く正体も解らない何か透明なものへ向かって
投げ出されるのだということも知っている

これは単純な賭けなぞじゃない
それから ぼくが彼を愛したことが問題なのじゃない
彼がぼくを愛さなければならないのだ
どうしても

今 彼は死んでいるも同然だ
そして彼を生かすために
ぼくはぼくの体が打ち崩れるのなんか 何とも思わない

人は二度死ぬという
まず自己の死
そしてのち、友人に忘れ去られることの死

それなら永遠に
ぼくには二度目の死はないのだ
(彼は死んでもぼくを忘れまい)
そうして
ぼくはずっと生きている
彼の目の上に

(萩尾望都:トーマの心臓)


舞台はドイツ。全寮制のギムナジウム(高等中学校)シュロッターベッツ学院。
13歳の金髪の美少年トーマ・ヴェルナーの死という
衝撃的なシーンからこの物語は始まる。
月曜、ユーリ宛にトーマからの「遺書」が届く。
ユーリを慕っていたトーマの死と過去の事件を忘れようと
苦悩しつつ平静を装う日々を送るユーリの前に
トーマにそっくりなエーリクが転校してくる。

現在のオランダ。外は曇天。
こんな典型的な北ヨーロッパの冬の日々には
70年代の黄金期少女漫画がよく似合う。

現在も輝きを失わない少女漫画の不朽の名作の数々は
70年代に主に「24年組」と呼ばれる作家たちによって続々と生み出された。
萩尾望都、竹宮恵子、山岸涼子、大島弓子、木原敏江、池田理代子などなど。
これらきらびやかな作品の数々のほとんどが、欧米が舞台となっている。
当時の少女漫画の中のヨーロッパは、ヨーロッパ以上にヨーロッパで
ヨーロッパの地名や名前を取りながら、既に別空間を織り成している。
この時代は現在も多くの人が「少女漫画の黄金期」と絶賛する。
はっきりいうが、最近の漫画はどれもグラフィック的には向上している。
しかしやはりこの黄金期漫画の数々にはかなわないものがある。
黄金期漫画の名シーンは一生心に焼き付いて離れない。

このトーマの心臓の舞台となるシュローターベッツも
ドイツの全寮制男子校という形を取った、天使たちのすむ天上の世界であり
永遠の異空間である。

主な人物は、エーリクとユーリ。
トーマの心臓では、萩尾の初期作品「11月のギムナジウム」の
登場人物たちの名前がそのまま使われてるが、
キャラクターの性格や役割がもっと奥深く描かれている。
マザコンだが天真爛漫でストレートなエーリク。
品行方正で常に自分を抑えて生きている優等生のユーリ。
そして、大人ぶっているが自分の想いにも本当は気がついてほしいタイプのオスカー。

「癒しと許し」「現実を直視し悲劇を乗り越えた上での許容」
そして「自己の回復と自己の真実の発見。」
このテーマは現在でこそよく聞かれるようになったが、
萩尾先生は70年代にとっくのとうにこのテーマを「トーマの心臓」の中に取り入れていた。
このテーマは後の萩尾作品「残酷な神が支配する」でジェルミという
やはり美少年キャラを通じ、ますます具体的に描かれるようになる。

ユーリは幼い頃からの自分に注がれた偏見に耐え、サイフリートの事件を封印し、
自分を抑えて勉学に励み成功する道を存続しようとしていた。
反面それは生ける屍のような日々でもあった。
しかし最後には神学校への転校という道をとり、神との対話を選んだ。
それはトーマが自ら命を投げ出すことにより(ユーリに翼を与えることにより)
ユーリの中で生き続けるトーマとの対話を選ぶことになる。
オスカーのいうとおり、トーマはユーリをつかまえたのだった。

少年たちは自然な気持ちで少年に「愛している」という。
ホモだ、ゲイだというカテゴリーではない。
ただ純粋に好きなものを好き、といっている。精神愛なのである。

少年という形をしていても、そこに性別はない。
むしろ少年という形が性別を超えたものを表現しやすい。
男性のように粗野でなく、女性のように生々しくも無い。
純粋なる愛、神への愛などの精神愛がよく似合う。
まさに天使たちである。

私たちもいつしかこの世界に引き込まれ、
異空間に投げ出される読後感が心を覆う。
トーマの心臓、この一冊に永遠が閉じ込められている。

つかの間の少年の時。
一瞬の輝きだからこそ永遠に人々の心に残るものなのだろう。

ちなみに冒頭の私の我流イラストだが、年下のはずのトーマがユーリより老けてることに
今気がついたが、そんなこたあどうでもいい。
とにかく知ってる人は知ってますが、不朽の名作です。



萩尾 望都
トーマの心臓

人気blogランキング
にほんブログ村 海外生活ブログへFC2 Blog Ranking

まんがオランダ生活 Let's play Darts!


さてイングリッシュ・パブに欠かせないものといえば、ダーツである。
イギリスにしろ、多分各国にある殆どのイングリッシュ・パブには
ダーツが装備してあると思う。ダーツは「パブ・スポーツ」と呼ばれてる。

ダーツ発祥の地はイギリスだが、バーニーやクラーセンのようにオランダも強い。
オランダで多分一番有名なのはバーニーことバーニーズフェルトであろう。
この人はもともとバスの運転手から、ダーツの選手になった。
Raymond van Barneveld(バーニー)

今年のレイクサイド・ファイナルはニクソン(Phil Nixon ニックネーム;ニクシー)対
アダムス(Martin Adams 仇名;ウォルフィー(狼)の イギリス同士の決勝戦となり、
ウォルフィーが優勝した。
残念ながら、クラーセンは準決勝でアダムスに敗れた。
イギリス人サポーターの中には「バイバイ・ダッチマン」とか言って、
ほっとしていた輩もいる。

昨年のレイクサイドでは21歳のオランダのクラーセンが優勝。
世界を(といってもダーツな人々の)驚かせた。
クラーセンの優勝でオランダでもダーツブームが起こり、
素人ダーツで怪我人がいつにも増して続出するという事態も発生した。
Jelle Klaasen(クラーセン)

ストンプという選手のあだ名はマッチ。近藤真彦とは関係ない。
頭がつるんとしててひょとっとした体型がマッチ棒のようだからである。
彼のHPやトレードマークも、マッチ棒に彼の頭が乗ったイラストが定番になっている。
Co Stompe(マッチ棒)

ダーツの選手の中にはバーニーのように、
もともと仕事の後パブでビール飲みながら打った後、
プロデビューという人も結構いるらしい。
そのせいか多くのダーツ選手が30代半ばにして、
既にビール腹で貫禄ある体格である。

さて昨年のオランダのクラーセン優勝ダーツブームの頃、
やはりミツフィーのアパートにもダーツボードがあった。
ミツフィー旦那やその友達が、よくダーツで遊んでいたのだ。

しかしミツフィ家は狭い。
居間やその他の部屋にスペースがないので
廊下の壁にダーツボードを据え付けていた。
廊下も広くはないので、シャワールームに立ち位置を設け、
扉をあけて打つ仕組みであった。
平たく言えば下記の図の通りである。

madori

このような構造なので、廊下を通って玄関や他の部屋へ行こうとすると、

page22-1

page22-2

なんてこともあったので、安全確認が必要であった。

現在はDVDの棚を壁に設置したので、ダーツボードは撤去されている。

オランダダーツ情報HP
http://www.dartinfo.nl/

人気blogランキング
にほんブログ村 海外生活ブログへFC2 Blog Ranking

English Pub sketch by Japanese Manga


We stayed in England from 28th Dec, 2006 till 3rd Jan, 2007
The English friend of my partner invited us to his place.
When we were in England, he often took us to local English pubs.
The name of one of pubs is "The Weverley"
We can enjoy local English ales and typical English pub atmosphere.

3 years ago, it was my first visit to this pub.
I asked local people some questions about sightseeing in England.

For example, "the local foods in England."
Most Japanese people are influenced by Japanese guide books.
So may be most Japanese tourists think about famous English foods
like Roast beef, Kidney pie, and Fish and chips.
Especially many Japanese female tourists dreamed England very much.
Like the image "High tea with Victorian dressed English people or Royal family"
or "WEDGWOOD tea time with Peter Rabbit jumping around"

This is the pub sketch about this typical Japanese tourist question
and typical local English answer.

ZOOM; click here.

page19EN

Hey, did you enjoy?

人気blogランキング
にほんブログ村 海外生活ブログへ
FC2 Blog Ranking

まんがイギリス紀行 パブ・スケッチ


イギリスの知人の所を訪れると必ず立ち寄るのが
ウェンブリーという地元のイングリッシュ・パブ
wen1wen2

気立てのいいママさんのいるローカルムード満点の
いかにもイングリッシュ・パブである。

ロンドンなどの大都会は別として、
イギリスの小さな町(てか村?)にはカフェが見当たらないことが多々ある。
カフェはないのにパブは5軒くらいあったりする。
ミツフィはイギリスという国自体に来るのは5回ほどあったが、
どこも無名な場所だったため
「カフェはないけどパブはある」
というのがイギリスの印象となってしまった。

パブはお酒飲んでる男性ばかりでなく、子供からお年寄りまで集まっている。
パブというのはパブリック・スペースが語源だそうである。
つまり社交場なわけなんですね。
なので日本語英語の「パブ」はえらく怪しい。
パブリックスペースの語源で直訳したら

ランパブ=下着の公共の場、
フィリピン・パブ=フィリピンの公共の場、
パブスナック=公共の軽食、
とかなるんでしょうか。

さて、ミツフィーが初めてこのウェンブリーに来たとき
イギリスの観光について質問したいと思い、
地元のイギリス人に食事ネタをふってみた。
page19-1

日本のガイドブックやテレビ番組、イギリス映画などから

ローストビーフ、シェパーズ・パイ、
キドニー・ビーンズ、スコーン、ハイティー

などの単語がミツフィーの脳裏に浮かんだが

page19-2

page19-3

page19-4


こんな調子であった。
まあ、確かにイギリスのインド料理は美味しいんだけどね...。

人気blogランキング
にほんブログ村 海外生活ブログへFC2 Blog Ranking