~InBan愛の劇場~


※ここに登場する人物の言ったこと、見たこと等は9割方事実に基づいていることを保障します    InBan




InBanは中野区の町に三人姉妹の末っ子として育ちました。


この姉妹は近所でもウワサの仲良し姉妹です。


ケンカをした記憶はございませんでした。


殴られたことは時としてございましたが、私は少々過剰なツッ込みだと受け取っております。



そんな姉妹の性格はバラ②で、なか②個性的な姉妹です。


そこで少しだけお話しましょう。





長女の話



結婚して子供もいて、いつ買ったのかもう本人でさえも覚えていないようなボロ②の、これまたいつ流行ったか本人でさえも覚えていないダッフルコートを今でも大事に着ているInBanの長女はかなりのブタ好き。


というのも、ある夢がきっかけだったそうです。



彼女はある日夢を見ました。


きっと最近ベイブでも見たのでしょう。



ブタの夢です。


夢の中でおいしそうにお母さんのオッパイを飲んでいる姿を見て彼女はブタ好きになったそうです。



なにを隠そうブタ好きです。


その夢を語っている本人の目を見て「あ~本物だ」と思ったのですから。



しかし、いつか行ったおいしいブタ料理の店で、おいしそうにブタのホルモンやタンシチューを頂く姿を見て


「あ~わかんねーな」と思ったのも事実でした。                           Fin




さて、いよ②本題に入りましょうか。



前回はあの、KYアツヤがとう②憧れの美保ちゃんと番号交換という私でさえもするのに時間のかかる高度な段階をクリアしたところで終りましたね。



今回は二人に話をすることになります。



さあ、ご覧下さい。









『13.    大切な一言』  ③



静かに講義を受けたのは久しぶりだ。


とはいってもちっとも講義の内容なんて頭に入っていないのだが。



今の俺の頭の中にはどう二人に話し掛けるかしかなかった。


ノートに台本を書いては消したりを繰り返していたが、居てもたっても居られなくなり、とうとう俺は教室を出てしまった。



緊張しすぎて大人しく講義を受けていられなくなったからだ。




教室を出ると、すぐ近くには喫煙所がある。


そこで俺は気持ちを落ち着かせるために一服することにした。


「!!!」


そこで見つけたのは浩志だった。


浩志も俺と同じく講義を中抜けしタバコを吸っていた。


俺があまりにも浩志を見ていたものだから、浩志が俺の視線に気付いてこっちを見た。と、目が合ってしまった。



「よ…よう、浩志」


さすがに目が合って何も話さないのは不自然だと、俺は勇気を出して浩志に挨拶した。


「よ!アツヤ」


浩志も手を振って返事をした。


その態度に安心して、俺は浩志と同じテーブルに座った。


…しかし、その後は何を話せばいいんだ?


「あの講義ダルくねえ?」


浩志がタバコをもみ消しながら言った。


いつもと変らない態度だった。


浩志は俺と会っても何一つ変らず接してくれている。


「そうだな」


変ったのはむしろ俺のほうじゃねーか。ギチギチだぜ。態度が…


「……」


また無言の間になってしまった。


浩志は新しいタバコに火を付けて美味しそうに吸った。


俺はというと、まだ新しいタバコに火すら付けていない。



どうすればまたいつものように会話ができるのだろうか。


あの時はどうしていただろうか。


自然と会話ができていたのに…



“きっかけはいくらでも見つけられる”。春姫の言葉を思い出した。


そう!俺が話しかけないでどうするんだ。


相手が話を切り出すのを待っているんじゃいつまで経ってもこのままだし、仮に浩志が話をしてくれたとしても、春姫だったらこう言うだろう。


『お主が話をしないでどうするのだ』と。


その時だった。


講義の終わりを告げる鐘が鳴った。



マジかよ!!


「じゃ」。俺行くな」


そう言って浩志は席を立とうとした。…ヤバい!



「ん?なにアツヤ」


「え?!」


気が付いたら俺は浩志の腕を掴んでいた。


無意識だったがこれはチャンスだと思った。


「あ…あのさ、浩志こと後何も用事ないよな?」


「へ?ないけど」


浩志は呆気に取られたような顔をした。


とりあえず腕を離してと言われたので、掴んでいた腕を離した。


「この後さ、久しぶりにご飯でも食べに行かないか?京子も誘ってさ」


京子の名前を出した時浩志の表情が少しだけ変った気がしたけど、気にしないようにした。


ここで怯んでは始らない。



とりあえず浩志との約束を取り付けて、俺は講義が終わり京子が教室から出てくるのを待った。




「京子ー」


俺は教室から出てきた京子にも浩志と同様にご飯を食べに行こうと誘うと、京子はすぐにOKしてくれた。


その理由は俺のバイトしているお店に行ってみたかったかららしい。



京子は店に入るなりテンション高めで話し始めた。


京子優しい。


浩志と俺が気まずい雰囲気にならないように気を使ってくれているようだった。


「アツヤ~何がオススメなの?


京子がせっかく俺に話しかけてくれているのに俺ときたら自分から誘っておいて、きちんと会話ができないでいた。


いくら京子が話しかけてくれても、俺は相槌を打つ程度しか応えられないでいた。


そんな時だった。


「ハンバーグですかね」


「隼人さん!」


見ると、隼人さんが笑顔で立っていた。


隼人さんは俺が何も応えられなくて気まずい雰囲気になりそうなこところを助けるように京子の質問に応えてくれた。



隼人さんには相談したので助けてくれたのだ。


俺が仲直りの場所をこの店にすると言ったときも、隼人さんは俺の作ったデミグラスソースのハンバーグを食べさせてやれば?と提案してくれたのだ。


なので、俺は早めに来てソースを作ったのだ。


ソースを作るといっても隼人さんがあらかじめ用意した具材を入れてかき混ぜる程度なのだが…



「このソースは、アツヤが作ったんですよ」


「じゃあそれ下さい」



隼人さんの計らいで、俺たちはハンバーグセットを頼むことにした。


隼人さんが料理を作っている間に二人に話をすることにした。


二人の顔を見ないで話をするのでは意味が無いので、俺は座りなおし二人の顔が見えるようにした。


そして、話し始めた。



「あのさ、この間はゴメンな」


俺は恐る恐るあの時のことについて話し始めた。


二人とも俺が真剣に話をしているのを見て、話を聞く体勢に入ってくれたようだ。


それを見て俺は話を続け、自分の気持ちを話すことにした。


「俺、あんまこういうことに慣れてなくて、傷つけることになった。でも、本当に傷つけたかったわけじゃない。それはもちろんだし、京子も浩志も大事だし、みんな失いたくなくて…だけど、何を言ったらいいのか分からなくてあんなことを言ってしまった。本当にゴメン」



二人は黙って俺の話を聞いてくれている。


「その話を何度も言おうとしたんだけど、その…タイミングが分からなくてここまで来てしまった。また、変なこと言って傷つけたくなかったんだ。でも、いつまで経ってもこのもやもやするままだから今日呼んだんだ」


結局なんか自分に言い訳しているような言い方になってしまった。


それにしてもこんなに長い話しをしたのは初めてかもしれない。


二人はどう思ったのだろう…


口でならいくらでも言えると思ったかもしれない。




二人はしばらく黙っていたがその沈黙を破ったのは浩志だった。


「ップハッ!笑い堪えんの必死だったよ。アツヤ~」


今まで黙っていた浩志が突然吹き出しながら言った。


それにしてもひどい。俺は真剣に言ったのに。


「なんだよっ!俺は真剣に」


「だからだよ。アツヤ」


浩志が言った。



「お前の真剣さが伝わってきたから、俺は自分が恥ずかしくなっちまった。こんなことアツヤに言わせちゃってさ。本当は俺は話さなきゃいけないのに、アツヤがカッコイイこと言うから俺が何話しても説得力もなにもなくなっちまったよ。大人気ないよな」



浩志はなおも話し続ける。


「アツヤと一緒にいて、アツヤのことは一通り知ってて、アツヤが俺たちを傷つけることはないのは知っているのにな」


浩志は照れくさそうに水を飲んだ。


浩志にそう言ってもらえて俺は言った甲斐があったと思った。


浩志はちゃんと分かってくれていた。



その瞬間でも二人を疑ってしまった自分が恥ずかしかった。


「アタシだって浩志のこと聞いたとき感情的になってしまってゴメン。でももう、そのことは浩志と話し合って解決したんだ。このまま友達同士かもしれないし、また付き合うことになるかもしれないし、それ分からないけど、その時は浩志の口から聞きたいと思ってる」



そう言って、京子は笑った。


きっと、あの時浩志を呼んだのはそのことを言っていたんだろう。



「お待たせしました。ハンバーグセットになります」


タイミングよく隼人さんが来た。


「このソースアツヤ君が作ったんですよ」とそこだけやけに強調してくれたのがおかしかった。


「うわ~このソースマジおいしいよ。アツヤ」


デザートにこの店自慢のチーズケーキを食べた。


二人も俺も大満足だった。



「もちろん知ってると思うけど、こいつマジいいやつだからこれからも仲良くしてやって下さい」


そう言って隼人さんは俺の頭を軽く叩いた。


いい人なのは隼人さんのほうだ。


隼人さんは今日は実はバイトのシフトが入っていない日なのだ。



なのに、俺が今日二人に話をすると言ったときわざわざ来てくれたのだ。


「ありがとう。隼人さん。マジで」


隼人さんに俺を言うと俺たちは店を後にした。







はい。


今日は少し長かったですね。


疲れましたか?


次回でこの章は終わりになります。




無事、仲直りできて良かったですね。


頼りなくて、男らしくないアツヤくんでしたが、この出来事で払拭できたでしょうか?



次回からアツヤ君の恋についての話を本格的にアップしていこうと思ってます。




それでは、良い夢を。。。。。。



バイバInBan。

InBanと申します。


小説書いてます。


夢は願えばいつかは叶うといいますが、一体私はいつまで願い続けていればいいのでしょうか。



誰か出口を教えて下さい(/TДT)/



すいません。


取り乱しました。







それではみなさんの待ちに待った続きをお送りします。


前回は春姫のBIG発言で終わりましたね。




それではご覧下さい。








『大切な一言』        ②



「ま…待ってくれ!!ナンデ春姫があの子の気持ち知ってるんだよ。俺はそこまで馬鹿じゃね~ぞ。騙されないからな。まさか、俺に内緒で彼女のところへ行ったのか?」


『わしがあの女に会ったのはお主があの女を痴漢から助けたとき一回のみじゃ。じゃがな、その時強く感じ取ってしまったんじゃ、お主のことを想うあの女の気持ちを』


「マジかよ。ナンデ黙ってたんだよ」



『お主はお子チャマじゃから舞い上がって間違いが起きては大変じゃから黙っていた』


「春姫。俺目が覚めた気がする。恋愛も友情も両立できるようにする」


『そうじゃな。じゃが、お主、できるのか?』



確かに、今の俺には自信というものが無い。


浩志とも京子ともあれ以来まともに話をしていないのだから。




気まずくて話ができないでいる。


一体どんな言葉がふさわしいのか分からない。



『馬鹿じゃな。お主』


アイボリーのソファーに腰掛けて春姫はハーッと溜息をついて言った。


『お主がそう思っているということは、相手はその倍は思っておる。浩志も京子もお主と話がしたいはずじゃ。きっかけなんていくらでもあるじゃろ?決めるのはお主じゃ』



春姫はまっすぐ俺を見て言った。


今俺の目には春姫が大きく見える。


さっきまで不安だったが、その言葉で俺は二人に話ができる気がしてきた。


必要な言葉はいくらでもあるんだと、そういう言葉が見つけられないのは自分があえて見ないようにしているからなんだ。


目を瞑ってしまっているから。


春姫は教えてくれた。



「春姫アリガト」




浩志と京子と同じ講義の日はひとつしかなくて、この日に俺は二人に声をかけると決めた。


「こんにちわ」


電車の中、久しぶりに景色を見ながら考えていた俺が、どこかで聞いたような声に振り返ると、そこには俺が一目ぼれをした相手小西美保ちゃんがいた。


彼女から声をかけてくれるなんて思っても見なかったので俺は一瞬夢の中にいるのかと疑った。



「こんにちわ」


とりあえず返してみる。


彼女は俺を見て笑った。


やはりかわいい。



抱きしめたい!と瞬時に思ったが春姫に怒られるので抑えた。


俺だってもう大人だ。



「今日は学校?」


「うん。なんか会うの久しぶりですね」


照れてしまった。



「そうだね。なんか俺もバタバタしてしまってさ」


自分で言い訳のようなことを言っていることに気づく。


「でも、今日は話ができた」


美保ちゃんはうれしそうに笑った。



そして、その笑顔に甘え、俺はあの日言えなかった言葉を言うことにした。



「ば…ばば番号とか聞いちゃっていいかな?」


言えた!!…けど、かんだ。



「いいですよ」


うそ!??


周りの景色がゆっくりと動くような錯覚を感じた。


こんなに両手が震えたのはいつぶりだろうか。



美保ちゃんが降りる駅は俺がいつも乗車する駅から五つ目だ。


震える手で番号交換をし、美保ちゃんは降りた。


このとき春姫の言っていたことが本当だったと確信した。



だって、俺のことなんとも思っていなかったらまた話しかけては来ないはず。


なんだか、勇気が出た。



このテンションで俺は今日二人に話す。



これで終わりにする。








はい、。ここまで読んで下さいました、みなさまお疲れ様です。



アツヤ君、どうやらこの章で一皮剥ける発言です。



憧れの美保ちゃんとも番号交換をし、一歩前進か?


私も見習いたいくらいです。←悲しい…





それでは良い夢を。。。。。



バイバInBan。

みなさんはこういう経験はございませんか?


他人の話につい笑ってしまったこと。



申し遅れましたが、私の名前はInBanです。


今日ランチをしていたら隣に座っていた人たちの話につい笑ってしまった子です。


そう、それはある晴れたお昼休みのこと。


InBanさんはいつも行くお店でごはんを食べていました。


その隣には二人のOL。


OL① 「それにしても外国人てなんでブラジャーしないんですかね?」


OL② 「文化だからじゃない?」


OL① 「でも、日本にきたらしますよね」


OL② 「確かにね」


OL① 「でも、日本と外国じゃサイズとかも違うんですかね?」


OL② 「ああ。文化も違うから?」



と、そこで少し噴出しそうになってしまった。



文化とサイズ関係ねえじゃん!!


OL① 「ちくびもかな?」



ブハッ!



文化とサイズとちくびは関係ねえだろ!!!


かんべんして…吐く


OL② 大爆笑!!


この時点で私はかなりキテいたが、極め付けが



OL① 「なんかうちのお母さん最近ババシャツの上からブラジャー着けるんです。明らかに変ですよね」



あっはははははははっはっはっはっは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



私、もう耐えられませんでした。


想像してしまいました。



想像したらいけませんね。



OL①② 「あっ!聞こえてましたよね。すいません、声が大きくて」


私 「いいんです。いいんです。続けてください。おもしろいですね」



涙目の私。。。。。。



その後も、禿げてて、太っている旦那が浮気した話や、性格の悪い女の人ってどういう人かって話をずっとしてました。



でも、全部おもしろかった。



そして、一時になると同時帰って行きました。







さて、今日は新しい章に入ります。


みんな復習はしてきたかしら?



アツヤ君は結局あ~あ、言えなかったですね。




それでは一緒に見守って行きましょうね。









『13.  大切な一言』



浩志とはあれ以来なんとなく気まずくて話すことは少なくなっていた。


俺はそんな状態がとても耐えられなかった。


一体このもやもやする気持ちを誰に伝えたらいいのだろうか…



『お主は中学生か!』


「え。何だよ、春姫急に」


俺が落ち込んでいる気持ちを察知したのか、春姫が俺の前で仁王立ちになって言った。


『お主。あの美保という女とはその後どうかなったのか?』


「え?あ…あれから会ってない、ってゆーか、あまり気にかけて無かったって、ゆーか、今はそれどころじゃ…」



『バカか!』



俺がそう言うと、春姫が俺の言葉をさえぎって言った。


初めて春姫が怒ったような感情を表に出したので俺は驚いてしまった。



『お主、友人の恋に気をかけるのは良いことじゃが、それで自分の恋愛をおろそかにする年ではないだろう?なんであんなに好いておった相手を放っておくのだ。わしはお主があの女をとても好いておったからこそ協力したのだ。なのに、お主ときたら浩志と京子のことで頭がいっぱい。あの女のことは後回しで、それどころではないと来た』



このとき俺はハッとした。


いつも、春姫は俺のことを一番に考えてくれていたのだと。



「春姫。ごめん、俺全然春姫の気持ち考えてなかった」


『ちがうっ!!たわけ者!わしのこではない。あぁぁぁもうっ!はっきりと言ってやる。あの美保という女、お主のことを気にかけておるぞ』



「気に…気に?!ええ!!」


春姫の突然の発言に今驚きに対して免疫の無い俺は心臓が止まってしまうのではないかと本気で思った。






はい。


この章は結構長いので今日はここまでとします。



短くてすいませんね。



そして、明日の予告をしますと、明日、私は飲みです。



きっと、帰ってくるのは遅いです。



きっと酔っ払って書くので、短いと思います。




がんばって書きますのでどうかお広い心でご愛読下さいませ。





それでは良い夢を。


バイバInBan。

















怒涛のルームナンバー305…ファン感謝祭がやって来ましたо(ж>▽<)y ☆



え?


彼氏いなさ過ぎておかしくなった?って?



YOU達は分かってないな。



InBanはただでさえ飽き性…


そんな私がこうして今日に至るまでルームナンバーを書き続けているのは何を隠そうご愛読者様たちのおかげでございますm(_ _ )m



なので、何の区切りも無くファン感謝祭です。チェキッ★



どう感謝を表すのかって?



今日は丸々『12話』をお届けします。



いつもは小出しだったじゃない。それを、今日は全部お届けします。



続きが知りたいって思わなくて済むでしょ?




「…でも、これだけ?もっとほかに…」


「いいや!!!何も聞きたくありません!黙って読んでください」






すいません。取り乱しました…



さて②次の章でアツヤ君が浩志君にすべてを打ち明けますよね。



ご愛読者v様方はご経験おありでしょうか?私はカルくありまして、そのことを少し踏まえた上で書かせて頂きました。


…まあ、私の場合はアツヤ君の立場ではなくて浩志君の立場でしたけど。。。。。。


どこまでも損な運命なようです…








『12.   後悔先に立たず…』



その夜はさすがによく眠ることができず、寝不足のまま大学へ行くことになった。


『ほれっ、アツヤ。グレープフルーツジュースじゃ…ん?どうした、その顔は寝取らんな』



眠い目をこすりながらやっと支度を終え、ソファーで一服していた俺に春姫が話しかけてきた。


俺はいつも朝はグレープフルーツジュースを飲むのが日課なので、春姫は俺が真っ先にグレープフルーツジュースを飲まないことを不思議に思っていたらしい。


「ああ、春姫ありがとう飲むよ」


『お主、今日話すのか?』


「え!?」


『お主が何も言わなくてもわかる』


俺の心を読んだのか、それとも俺が不安そうな顔をしていたのか、春姫は今日俺が浩志に京子から告白されたこと、そして、好きな子がいるから断ったことを話すと分かったようだ。



「ああ。今日話すよ。先延ばしにするのも良くないし。でも不安なんだ、もし浩志も傷つけてしまったらとか考えちゃってさ」


俺の弱音を聞いて春姫にも俺の不安が伝染してしまったようで、春姫も不安そうな顔をしている。


『別に急いで話す必要はないんじゃないか?急ぐと返って墓穴を掘ることもある。人間焦ると冷静な判断ができぬこともあるのじゃ』


春姫は以外にも気弱なことを言った。


俺だって不安だ。こんなことは初めてなのだから。




「おはよう。アツヤ君」


「おはよう。あのさ、浩志ってどこにいるか知ってる?」


俺は浩志に話をするために、まず浩志を探した。


そんな俺に声を掛けてきたのは同じ学部で京子と仲のいいミノリちゃんだった。彼女は花見の時以来だった。



「ミノリちゃん。浩志見なかった?」


「浩志君?」


ミノリちゃんは俺が浩志の名前を出したとたん驚いた表情をした。


「浩志君に用があったの?だったら呼び止めとけばよかった」


「え?呼び止める?浩志に会ったの?」


ミノリちゃんは京子と仲がいい。もしかしたら京子が俺に告白したことを知っているかもしれない。


「浩志が呼ばれたの?」


「うん。京子に。あっ!アツヤ君。ちょっと」


そう言ってミノリちゃんは俺をラウンジへ連れ出した。




ラウンジに着くなりミノリちゃんは早速本題へ入った。


「アツヤ君さ、他に好きな子いるの?」


「へっ?」


ミノリちゃんは俺を無理やり座らせると話し始めた。


だが、俺にはやらないといけないことがあるのだ。



「ごめんね。俺、浩志に話が…後でいい?」


「そのことで京子に呼ばれたらしいのよ」


「京子に?!」



俺はいてもたってもいられなくなった。



京子のヤツ、浩志に何を言っているのだろうか。


「聞いて、アツ君。あの花見の時京子アツヤ君に告白したでしょ?」



やはりミノリちゃんは知っていた。


「あれは昨日、断ったんだ俺。今他に好きな子いるし」


それがそう説明するとまたミノリちゃんは驚いた顔をした。



「本当?アツヤ君が好きな子いるって京子言ってなかったよ。京子に言ったの?」


「あっ!」


俺はそういえば京子に何も言わずにただ告白を断っていた。


だって、京子は何も言わずに笑って「友達」でいようと言ってくれた。


そう思うと、そんな優しい京子に俺はとてもひどいことを言ってしまった。



「ア~ツ~ヤ。あんたなにしてんのよ!!しかも京子に対して好きな人いるのか聞いたらしいじゃん!!!」



ミノリちゃんはカンカンに怒っている。


「頼まれたんだよ。その…京子のこと好きなやつがいて…俺が京子のところに行こうとしたときにさ」


なぜか浩志の名前は出さないでいた。


「浩志君に頼まれたんでしょ?ありえないね」



「なんで?」


「アツヤ君、浩志君とすごく仲良いじゃない。なんとなく想像つくよ」


俺は春姫から浩志がまだ京子のことを好きだという話は聞いていたので、なんの先入観もなしに、暗黙の了解で協力する形になった。


だけど、それは誰も知らなかった話だ。


春姫から前もって話を聞いていなかったら俺ははたして協力しただろうか。



「でも、京子に呼ばれたってことは…浩志京子に告白したとか?」


「そんなわけないでしょ!!なんであんたはそんなにポジティブなのよ。京子がアツヤ君にふられたのは浩志君のせいだって思ったに決まってるでしょ!!」


ミノリちゃんは俺の鈍感さにそろそろイライラしたのかキッパリと言った。


「マジかよ…俺、そんなつもりじゃ」


「そんなこと京子が知るわけ無いでしょ」


かぶせるようにミノリちゃんは言う。


そんな、京子は俺が浩志を思って断ったと思っているなんて。どうしよう。



俺には他に好きな子がいるのもあるけど、なによりも京子を友達以上に見ることができないから付き合えないと言ったのだ。


だが、うまく伝えることができなかった。


もっと、言い方はあったはずだ。京子と俺の仲はその程度のわけは無い。



今、俺が一番心配なのは京子と浩志と同時に失ってしまうのではないかということだった。


それはハルカや健一、そして、春姫が一番心配していたことだった。



「アタシは当人じゃないからアツヤ君の気持ちだって分からなくもない。でも、京子は傷ついてるんだよ」


ミノリちゃんは言った。


俺は後悔していた。なんで、もっと言葉を選ばなかったのか。



こんな思いをするのなら、京子の告白を受ければよかったのだろうか。


しかし、そうしたらもう浩志とは友達でいられなくなる。



どちらも選べなかった。でも、今、そのどちらも失ってしまうかもしれない。




ミノリちゃんと別れてからも、俺はその場から動く力が無く冷めたコーヒーとにらめっこしていた。


「アツヤ」


名前を呼ばれて顔を上げると、そこには浩志が座っていた。


俺は突然現れた浩志に何を言ったら良いのか分からず、思わず視線をコーヒーに移した。



「お前さ、京子に告白されたんだってな」


「う…うん」


「(京子が自分を好きだって)知ってたのか?」


「知らなかったよ」


俺の視線はまだコーヒーだ。


「断ったんだってな」



「……。」


「俺に遠慮したから断ったわけ?」


「そうじゃない」


その言葉を言うので精一杯だった。


でも、それではいけない。浩志には伝わらない。



「俺は、京子は恋愛対象には見れないから断ったんだよ。別に浩志が京子のこと好きだから身を引いたわけじゃない。俺、好きな子いるって浩志に言っただろ」


「お前、そのこと京子に言ったのか?


ミノリちゃんと同じ質問をした。


「言ってない。その前に京子が泣き出しから」


俺はまだ浩志のめを見ることができない。



きっと、浩志はその事にも、肝心なことを言わなかった事にも腹を立てたのだろう。



「なんで俺の目ぇ見ないわけ?何かやましい気持ちでもあんのかよ」


もちろんやましい気持ちなんてあるわけない。


俺が浩志の目を見て話ができないのは、浩志が俺の予想に反して穏やかに話をしているからだ。


俺が京子の告白を断ったのが、浩志がまだ京子を好きな理由なのだと浩志が思っていたら、きっとこいつは責任を感じているはずだ。


そんなことではないと、俺は言わないといけない。


「俺は、本当に好きな子がいたし、京子は友達としてしか見てないから断ったんだ。別に浩志が京子を好きだと言ったから断ったんじゃない」


俺は自分の気持ちを浩志に伝えるのに必死だった。


浩志に伝わっただろうか。


「……」


それからしばらく浩志と俺は黙ったままだった。


どのくらい経っただろう。


ものすごく、長く感じた。



「…お前が京子を傷つけたくてそんなことを言ったんじゃないことは分かってる。…分かった」


そう言った浩志はなぜだか最後は自分に言い聞かせているような言い方だった。



浩志はそのまま無言で席を立った。



また、俺は一人ラウンジに残された。








はい。ご苦労様でした。



いかがでした?


こういう場面て本当に心臓君に悪いんです。



もう、いつ(心臓)止まろうかって話ですよ


楽になりますか?って話ですよ。(´д`lll)


さあ、この章はお約束どおり終わりです。



次回はそんなアツヤ君に救世主が現れます。



乞うご期待!!




それでは暖かくして寝てくださいね。



バイバInBan。














こんばんは。InBanです。


今日はいい天気でしたね晴れ


今日は新宿に行って必殺小田急に行ってきました。


そして、必殺Francfrancに行ってきましたドキドキ




楽しかったな~音譜



ついでにコートを買いました。サーモンPINKのかわいいやつドキドキ





さて、皆様お待ちかねの第二話です。


それではご覧くださいませ。


前回は困りに困ったアツヤ君はバイトの先輩の隼人さんに相談したところで終りました。



さあ、次にアツヤ君の取った行動とは?









『11.   亀の甲より年の功』  ②



「なに?なに?俺ってモテ男君なんですよ発言?」


「ハルカ~」


やはり相談する相手を間違えたか?


隼人先輩がなかなか良いアドバイスをくれたので、年上の人に相談するのが正解なのかと思い、その他にもアドバイスをくれそうな人の話も聞くことにした。


しかし、その相手にハルカを選んだのは間違いだったようだ。


俺の周りにいる年上の人で、恋愛経験がありそうな人はそうそう思いつかなかったから一番身近なハルカ宅を訪れたのだが、ハルカはその話を聞いた途端に笑い出し、この有様だ。



「健一は?ハルカに相談するんじゃなかったよ。俺あんまり恋愛経験がないから相談したのにさ…」


俺は今にも泣きそうになりながら言った。


真剣に相談したことが笑い話になったことも恥ずかしかった。


「健一はもうすぐ帰ってくるんじゃない?」


ハルカは時計を見ながら言った。


時刻は午後の八時を回った。


健一はいつも八時くらいに帰ってくる。



ハルカはいつも健一が帰ってくるまでご飯を食べずに待っている。


それは疲れて帰ってくる健一がそのままハルカのためにゴハンを作ってくれるからだ。


まったくイイ旦那様だよな~



でも、ハルカは最近料理をするようになったから、健一は「助かった」とこぼしていた。


「でもあんた、後悔してるんなら大人の証拠だよ。なかにはさ、自分が罪な男だって勘違いしてるバカもいるからさ。それだけ後悔してるんならアツヤもいっぱしのイイ男だよ」



珍しく春かが俺を褒めた。


本当に珍しかったので俺はポカンとしてしまった。


だが、少し勇気が出た。自分のしたことが間違ってないと言ってもらえたのだから。


「ハルカはさ、そういう恋愛って経験ある?」


ハルカが言ったことが妙に説得力があったので俺はハルカもなにかツライ恋愛の経験でもあるのかと思い聞いてみた。


「アタシだって辛い経験の一つや二つはあるのよ。他に好きな子のいる男を好きになってさ、でもその男、本命と付き合う間アタシと付き合ってたの。いわゆるキープってやつだよね」


「マジかよ。ありえね~」


「だからさ、アツヤみたいに気付いた男はその分成長して、イイ恋愛が出来るってことなの!もう、人を傷付けないように考えるでしょ」



ビシッと俺を指してハルカはきっぱりと言った。


「ただいま」


その時健一が帰ってきた。



ハルカの料理はすごく適当で、その日の夕ゴハンは火の通ってない煮物と、手で握りつぶしたような豆腐のみそ汁と、お粥のようにやわらかいゴハンと、浅すぎた浅漬けで、一体なにをおかずにすればいいのか健一と俺は困ってしまった。



ハルカ自身も「こんなはずじゃあ」という顔だった。


仕方がないので、健一が即席で回鍋肉を作ってくれ、なんとかおいしく頂く事ができた。


ハルカはまだまだ勉強してほしいものだ。


「健一聞いてよ!うちの弟とうとう彼女で来たの!」


「おめでとう。アツヤ君」


「なんだよ。おめでとうって…まるで初めての彼女みてーじゃんか。てか、まだ彼女じゃないし…」


デザートに健一が買って来てくれたアイスを食べながらハルカが言った。


「アツヤ君、好きな子を友人に取られてしまったって事件から女の子不信だった気味だったんでしょ?その子とはいい感じなのかい?」


女の子不信は大袈裟な気がするが、まああの事件から俺は女の子に対して恋愛感情はもてなくなってたのは本当だ。


だからこそ、京子みたいな誰にでも分け隔てなく接することのできる女友達は貴重な存在だった。


「好きな子ってどんな子?」


「もうコクった?」


「まだだよ。だってアツヤ君だよ。ハルカじゃないんだから、慎重派なんだからアツヤ君は」



なに二人で盛り上がってるんだよ。大体今日は俺の好きになった子の話しじゃなくて、京子に告白されたことについての話だったじゃないのか?


「なあ、健一~」


「分かってるよ。そうだったね。京子ちゃんに告白されたことについての話だったよね」


健一が話を戻した。


「今はあんまり話をややこしくしない方がいいから、浩志君にはアツヤ君から本当のことを話した方がいいよ。浩志君だって好きな京子ちゃんの口から事実を聞くより、アツヤ君の口から聞いたほうが傷つかなくて済むと思うし」



健一も俺から浩志に話した方がいいと言った。


隼人さんも健一もそう言うのだから、俺は従う事にした。


俺は明日浩志に本当のことを話そうと思う。



やはり相談して良かった。


亀の甲より年の功だ。



昔、よくおばあちゃんにも色んなことを聞いた事を思い出した。







はい。


この章はここで終わりです。




次回はいよいよアツヤ君が勝負に出ます。



っこご期待。



それではまた。



バイバInBan。