~InBan愛の劇場~


※ここに登場する人物の言ったこと、見たこと等は9割方事実に基づいていることを保障します    InBan




InBanは中野区の町に三人姉妹の末っ子として育ちました。


この姉妹は近所でもウワサの仲良し姉妹です。


ケンカをした記憶はございませんでした。


殴られたことは時としてございましたが、私は少々過剰なツッ込みだと受け取っております。



そんな姉妹の性格はバラ②で、なか②個性的な姉妹です。


そこで少しだけお話しましょう。





長女の話



結婚して子供もいて、いつ買ったのかもう本人でさえも覚えていないようなボロ②の、これまたいつ流行ったか本人でさえも覚えていないダッフルコートを今でも大事に着ているInBanの長女はかなりのブタ好き。


というのも、ある夢がきっかけだったそうです。



彼女はある日夢を見ました。


きっと最近ベイブでも見たのでしょう。



ブタの夢です。


夢の中でおいしそうにお母さんのオッパイを飲んでいる姿を見て彼女はブタ好きになったそうです。



なにを隠そうブタ好きです。


その夢を語っている本人の目を見て「あ~本物だ」と思ったのですから。



しかし、いつか行ったおいしいブタ料理の店で、おいしそうにブタのホルモンやタンシチューを頂く姿を見て


「あ~わかんねーな」と思ったのも事実でした。                           Fin




さて、いよ②本題に入りましょうか。



前回はあの、KYアツヤがとう②憧れの美保ちゃんと番号交換という私でさえもするのに時間のかかる高度な段階をクリアしたところで終りましたね。



今回は二人に話をすることになります。



さあ、ご覧下さい。









『13.    大切な一言』  ③



静かに講義を受けたのは久しぶりだ。


とはいってもちっとも講義の内容なんて頭に入っていないのだが。



今の俺の頭の中にはどう二人に話し掛けるかしかなかった。


ノートに台本を書いては消したりを繰り返していたが、居てもたっても居られなくなり、とうとう俺は教室を出てしまった。



緊張しすぎて大人しく講義を受けていられなくなったからだ。




教室を出ると、すぐ近くには喫煙所がある。


そこで俺は気持ちを落ち着かせるために一服することにした。


「!!!」


そこで見つけたのは浩志だった。


浩志も俺と同じく講義を中抜けしタバコを吸っていた。


俺があまりにも浩志を見ていたものだから、浩志が俺の視線に気付いてこっちを見た。と、目が合ってしまった。



「よ…よう、浩志」


さすがに目が合って何も話さないのは不自然だと、俺は勇気を出して浩志に挨拶した。


「よ!アツヤ」


浩志も手を振って返事をした。


その態度に安心して、俺は浩志と同じテーブルに座った。


…しかし、その後は何を話せばいいんだ?


「あの講義ダルくねえ?」


浩志がタバコをもみ消しながら言った。


いつもと変らない態度だった。


浩志は俺と会っても何一つ変らず接してくれている。


「そうだな」


変ったのはむしろ俺のほうじゃねーか。ギチギチだぜ。態度が…


「……」


また無言の間になってしまった。


浩志は新しいタバコに火を付けて美味しそうに吸った。


俺はというと、まだ新しいタバコに火すら付けていない。



どうすればまたいつものように会話ができるのだろうか。


あの時はどうしていただろうか。


自然と会話ができていたのに…



“きっかけはいくらでも見つけられる”。春姫の言葉を思い出した。


そう!俺が話しかけないでどうするんだ。


相手が話を切り出すのを待っているんじゃいつまで経ってもこのままだし、仮に浩志が話をしてくれたとしても、春姫だったらこう言うだろう。


『お主が話をしないでどうするのだ』と。


その時だった。


講義の終わりを告げる鐘が鳴った。



マジかよ!!


「じゃ」。俺行くな」


そう言って浩志は席を立とうとした。…ヤバい!



「ん?なにアツヤ」


「え?!」


気が付いたら俺は浩志の腕を掴んでいた。


無意識だったがこれはチャンスだと思った。


「あ…あのさ、浩志こと後何も用事ないよな?」


「へ?ないけど」


浩志は呆気に取られたような顔をした。


とりあえず腕を離してと言われたので、掴んでいた腕を離した。


「この後さ、久しぶりにご飯でも食べに行かないか?京子も誘ってさ」


京子の名前を出した時浩志の表情が少しだけ変った気がしたけど、気にしないようにした。


ここで怯んでは始らない。



とりあえず浩志との約束を取り付けて、俺は講義が終わり京子が教室から出てくるのを待った。




「京子ー」


俺は教室から出てきた京子にも浩志と同様にご飯を食べに行こうと誘うと、京子はすぐにOKしてくれた。


その理由は俺のバイトしているお店に行ってみたかったかららしい。



京子は店に入るなりテンション高めで話し始めた。


京子優しい。


浩志と俺が気まずい雰囲気にならないように気を使ってくれているようだった。


「アツヤ~何がオススメなの?


京子がせっかく俺に話しかけてくれているのに俺ときたら自分から誘っておいて、きちんと会話ができないでいた。


いくら京子が話しかけてくれても、俺は相槌を打つ程度しか応えられないでいた。


そんな時だった。


「ハンバーグですかね」


「隼人さん!」


見ると、隼人さんが笑顔で立っていた。


隼人さんは俺が何も応えられなくて気まずい雰囲気になりそうなこところを助けるように京子の質問に応えてくれた。



隼人さんには相談したので助けてくれたのだ。


俺が仲直りの場所をこの店にすると言ったときも、隼人さんは俺の作ったデミグラスソースのハンバーグを食べさせてやれば?と提案してくれたのだ。


なので、俺は早めに来てソースを作ったのだ。


ソースを作るといっても隼人さんがあらかじめ用意した具材を入れてかき混ぜる程度なのだが…



「このソースは、アツヤが作ったんですよ」


「じゃあそれ下さい」



隼人さんの計らいで、俺たちはハンバーグセットを頼むことにした。


隼人さんが料理を作っている間に二人に話をすることにした。


二人の顔を見ないで話をするのでは意味が無いので、俺は座りなおし二人の顔が見えるようにした。


そして、話し始めた。



「あのさ、この間はゴメンな」


俺は恐る恐るあの時のことについて話し始めた。


二人とも俺が真剣に話をしているのを見て、話を聞く体勢に入ってくれたようだ。


それを見て俺は話を続け、自分の気持ちを話すことにした。


「俺、あんまこういうことに慣れてなくて、傷つけることになった。でも、本当に傷つけたかったわけじゃない。それはもちろんだし、京子も浩志も大事だし、みんな失いたくなくて…だけど、何を言ったらいいのか分からなくてあんなことを言ってしまった。本当にゴメン」



二人は黙って俺の話を聞いてくれている。


「その話を何度も言おうとしたんだけど、その…タイミングが分からなくてここまで来てしまった。また、変なこと言って傷つけたくなかったんだ。でも、いつまで経ってもこのもやもやするままだから今日呼んだんだ」


結局なんか自分に言い訳しているような言い方になってしまった。


それにしてもこんなに長い話しをしたのは初めてかもしれない。


二人はどう思ったのだろう…


口でならいくらでも言えると思ったかもしれない。




二人はしばらく黙っていたがその沈黙を破ったのは浩志だった。


「ップハッ!笑い堪えんの必死だったよ。アツヤ~」


今まで黙っていた浩志が突然吹き出しながら言った。


それにしてもひどい。俺は真剣に言ったのに。


「なんだよっ!俺は真剣に」


「だからだよ。アツヤ」


浩志が言った。



「お前の真剣さが伝わってきたから、俺は自分が恥ずかしくなっちまった。こんなことアツヤに言わせちゃってさ。本当は俺は話さなきゃいけないのに、アツヤがカッコイイこと言うから俺が何話しても説得力もなにもなくなっちまったよ。大人気ないよな」



浩志はなおも話し続ける。


「アツヤと一緒にいて、アツヤのことは一通り知ってて、アツヤが俺たちを傷つけることはないのは知っているのにな」


浩志は照れくさそうに水を飲んだ。


浩志にそう言ってもらえて俺は言った甲斐があったと思った。


浩志はちゃんと分かってくれていた。



その瞬間でも二人を疑ってしまった自分が恥ずかしかった。


「アタシだって浩志のこと聞いたとき感情的になってしまってゴメン。でももう、そのことは浩志と話し合って解決したんだ。このまま友達同士かもしれないし、また付き合うことになるかもしれないし、それ分からないけど、その時は浩志の口から聞きたいと思ってる」



そう言って、京子は笑った。


きっと、あの時浩志を呼んだのはそのことを言っていたんだろう。



「お待たせしました。ハンバーグセットになります」


タイミングよく隼人さんが来た。


「このソースアツヤ君が作ったんですよ」とそこだけやけに強調してくれたのがおかしかった。


「うわ~このソースマジおいしいよ。アツヤ」


デザートにこの店自慢のチーズケーキを食べた。


二人も俺も大満足だった。



「もちろん知ってると思うけど、こいつマジいいやつだからこれからも仲良くしてやって下さい」


そう言って隼人さんは俺の頭を軽く叩いた。


いい人なのは隼人さんのほうだ。


隼人さんは今日は実はバイトのシフトが入っていない日なのだ。



なのに、俺が今日二人に話をすると言ったときわざわざ来てくれたのだ。


「ありがとう。隼人さん。マジで」


隼人さんに俺を言うと俺たちは店を後にした。







はい。


今日は少し長かったですね。


疲れましたか?


次回でこの章は終わりになります。




無事、仲直りできて良かったですね。


頼りなくて、男らしくないアツヤくんでしたが、この出来事で払拭できたでしょうか?



次回からアツヤ君の恋についての話を本格的にアップしていこうと思ってます。




それでは、良い夢を。。。。。。



バイバInBan。