こんばんは。



InBanです。



いやぁ…疲れました。やっと一週間が終わりました。




正直本当に体力を使いましたね。



なにに?


ええ、まあ、いろ②…




それでは続きのほう見てみましょうか。



前回は確かアツヤ君が健一がハルカの秘密を知らなかったことを知り、落ち込んでいましたね。



なぜか?


それはハルカが流産をしてしまったことで好きな人にフラれてしまったから。


トラウマになっているとはいえ、旦那に本当のことを言わないことがショックだったからでした。



しかし、アツヤ君もその気持ちが分からなくもないのです。



逃げ出したくもなる気持ちが。



さあ、どうする?春姫!!









『16.   隠してきた事実』    ③




その夜、俺はハルカに電話をした。



昨日のことが聞きたかったからだ。



「もしもし、ハルカ」


ハルカは何も知らないのでいつものように明るく電話に出た。


「あのさ、お前健一にあのこと話してないの?」


その話題をした途端、ハルカは電話越しで黙ってしまった。


やはりハルカは健一に何も言っていなかった。



俺はなんで言わないのか聞いた。



しばらくして今度はハルカのほうからなんで今そんなことを言うのか質問が来た。



「昨日、健一と飲んだとき健一が言ってたんだよ。ハルカと明るい家庭を作りたいって」


俺は素直に言った。


すると、またハルカは黙ってしまった。


「なぁ、なんで言わねーの?」


俺は少し苛立ったように聞いた。



相変わらずハルカは答えない。


このまま黙ったまま電話を切られるんじゃないかと思い、俺は明日ハルカと会う約束を強引に取り付けた。



電話を切り、俺はため息ばかりを付いていた。




『お主も夢を諦めた身じゃからな。姉の気持ちも分かるのだろう』


いつの間にか傍に来ていた春姫が言った。


え?!夢を諦めた?


「春姫。なんで知ってるんだよ」


と、言ってから俺は春姫の言ったことを肯定するようなセリフを言ったことに気が付いた。


『知っていた。じゃが、その部分はお主のなかで触れては欲しくない部分のようだから何も言わないでいた。すまなかったな』



「なんだよ。謝ったりして」



今後は謝ったので俺は不思議に思い、聞いた。



『゛夢を諦めないで”という言葉はお主にとっては辛い言葉じゃったなと思ってな』


「…どこまで知ってるんだ?」


『お主が留守の間に少しだけ本を読んだだけじゃ。お主に悪いとは思っていてもどうしてもわしの心に引っかかってしまってな。お主の心は簡単に読めるのに、その部分だけは心を閉ざしているようで読めなかった』



春姫は収納BOXを指して言った。


それは服がたくさん入っている収納BOXだった。


だけど、服はその下に入っている本を隠すためのものだった。



大量にある本はすべて“目の病気”に関するものだ。




小さい時に後天性の目の病気に侵されていた俺は、そのせいで夢であったインテリアデザイナーになれなかった。


いや、なれないかどうかは分からないが、その病気は手術で治せるものではないため、ずっと暮らしていかなければならないものだった。



生活するうえで支障はないので、このままいたのだが、インテリアデザイナーに憧れを抱くようになってから、医師に聞くと、良くなることはないが、悪化することはあるという話だった。



細かいグラディエーションやパソコンを見ることで悪化する危険性が高まるというのだ。



もちろん最悪は失明する。


それも、まったく見えなくなるらしい。


そこまで言われ、諦めることになった。




当たり前のように夢を目の前で断念しなければならないことで、俺は少し自暴自棄になったかもしれない。



でも、家族の言葉で俺は救われた。



ハルカだって同じなんだ。


ハルカだって夢は健一と同じ明るい家庭を作ること。



でも、言えなかったことが今では大きくなってしまってハルカのプレッシャーになってしまったのだ。



二回流産しているとはいえ、ハルカは本当に子供が産めないわけではない。



でも、二回目の流産のとき医者からこんなことを言われてしまった。



流産は癖になると。


もし、また流産してしまうことがあれば、本当に子供が産めなくなってしまうかも知れない。と。



ハルカは怖いのだろう。



その一言を言ったために今まで築きあげたものが壊れてしまうのが。






翌日、俺はハルカと恵比寿のカフェで待ち合わせをした。


ハルカは来るか心配だったが、少し遅れて来た。



「おはよう」


実の姉なのに、何から話せばいいのか分からない。


こんなことは初めてだからだ。



「アツヤ。健一に話した?アタシの事」


ハルカは早速本題に入った。


「ううん。話してないよ。健一だって俺の口から聞くよりはハルカ自身から聞いたほうがいいだろ」


「…アツヤから言ってくれていいよ」


ハルカがボソリと言った。


頼んだアイスコーヒーが運ばれてきたが、ハルカは手を付けない。



「アツヤから言ってよ。アタシは子供が産めないって」


少し声を荒げてハルカは言う。


「なんで?ハルカどうしたんだよ。らしくないじゃん


「だって怖いんだもん!健一子供が欲しいんでしょ?でも、アタシは産めないんだよ。ガッカリするじゃん!アタシそんなの見たくないもん」


ハルカは泣き出してしまった。


「怖い。怖い」と言いながら。



ハルカを見ながらその気持ちを共有できたらと思った。



俺は実際そういう辛い目に遭ったことはない。


でも、俺が合コンがきっかけで少し女性不審になったときだって本当は怖かったからだ。



自分に自信がなかったからだ。


考えないようにしていた。


ずべて誰かのせいにして自己満足していただけで、学習していなかったんだ。



「ハルカ。でもさ、やっぱ俺の口からは言えない。分かるだろ?健一は確かに明るい家庭を作りたいって言ったけど、その前にハルカが好きだから結婚したんだぜ。子供は二の次だろ?それにさ、まだハルカが子供産めないって決まったわけじゃないじゃんか。ハルカは希望があるんだから」



と、そこで言葉を終わらせた。


本当はその後に“諦めんなよ”と、言いたかったが、それを言うのは俺が辛いからやめた。



ハルカは俺の話を聞くと一応頷きはしたが「分かった」とは言わなかった。







はい。



ここまで読んでくれた皆様。



ありがとうございます。



気になる続きはまた次回。



そろ②私が限界です。。。。。。。。。。




それではまた次の章で会いましょう。



バイバInBan。












どうもぉぉぉぉぉ~ビックリマーク


ファミレス常連のInBanですぅ。



ファミレスの常連て…ね。。。。。。




私はどれだけファミレスが好きやねん!!!!!



みなさんにお聞きしたいのですが、みなさんはファミレスで名前や何を頼むか覚えられた事ありますか?


「あっ!こんにちは。窓側の席ですね」


と、言われたことはありますか?



私はあります。



そのくらいの常連さんなんです。



ヤバいですよねあせる





はいっ!



私の話はこのくらいにして、肝心の本題に入りましょうか。



前回はなにやらこの兄弟秘密を抱えているね。と、いうところで終りました。



今回はハルカの秘密が明らかになります。



それではご覧下さい。










『16.    隠してきた事実』      ②




ハルカは健一と結婚する前に、結婚を決めた恋人がいた。


“結婚”と言う言葉を両親の前に出したのは、ハルカが妊娠したからだ。



だけど、ハルカは二回流産してしまった。



一回目はまだ知識のないハルカが妊娠しているのにも関わらず、海外へ行ったり、遊びまくっていたからだ。



もう一回はストレスからだった。



相手は三十歳で、俺は詳しくは知らなかったが、どこかのお金持ちの一人息子。



もちろん跡取りが欲しかった相手の両親は執拗にハルカに子供を作るように言ったことが原因だった。


ハルカにはすごいプレッシャーだったに違いない。



結局また流産してしまう事になった。



その結果、相手の男はまだ籍を入れていなかったこともあり、ハルカを見捨てた。


ハルカは信じていた相手の見放され、トラウマになってしまったのだ。



自分が子供を産めなかったら健一にも見捨てられるんじゃないかと不安になって、話せないでいるのだと思う。



でも、健一がそんなことをする人じゃないとハルカも分かっているはずだ。



健一からすれば、今事実を知るほうがショックなはずだ。



あの時、本当は俺の口から言いたかった。


だけど、そんなんじゃ健一は嬉しくないはず。


ハルカの口から言うほうがいいに決まっている。



「春姫。ごめん、今日はもう寝るね」


『ああ…』


俺は不安そうな顔をしている春姫を見ないようにして、ベッドに入った。



その日はもちろん寝ることが出来なかった。



次の日、俺はバイト先へ向かった。



「アツヤ。美保とイイ感じなんだって?」


「は…隼人さん」



休憩中、突然隼人さんがそう言ってきたので、俺は危うくコーヒーを吹き出すところだった。


「いいんだよ。俺言ったろう?アツヤならいいって。それに美保もお前のことを気に入っているみたいだしさ」



あれから美保ちゃんは大学の課題とかで忙しくて、メールや電話でやりとりをしている。


隼人さんもなにかと美保ちゃんの話しを俺にしてくれる。



そのことを聞くと、美保ちゃんも隼人さんにいろいろ話しているように思える。



前に美保ちゃんは一人っ子はいやだと言っていたので、隼人さんのように頼りになるお兄さんは嬉しいはずだ。


「でも、美保ちゃん、隼人さんのことや再婚する事話してくれないんですよ」


俺は美保ちゃんの口からそういう話を聞いていないことを隼人さんに話した。



俺が知っているのは隼人さんに聞いていたからだ。


今までその話をするチャンスがなかったわけではないのに。



すると、隼人さんは暗い表情で言った。


「あの子はさ、再婚に反対だったらしい。だま、男の人と付き合ったことのない彼女にとっては結婚相手は一生ものだと思っているらしいぜ。浮気とか再婚なんてもってのほかだろうな」



「今も再婚に反対だからその話をしないのか」


「いや。それがこの前一緒に食事した時にうちの親父に説得されたみたいで、あまりにも熱弁するものだから信じてみるって言ってた。言わないのは恥ずかしいからなんじゃないかな?」



「だからなんだ」


隼人さんの話を聞いて、美保ちゃんの新しい麺が見れて隼人さんには申し訳ないけれど、少し嬉しかった。


次は美保ちゃんの口から聞きたい。



…ああ。これ健一の気持ちだ。



と、思った。



やっぱり聞きたい人本人の口から聞きたいんだ。





はい。


ここまで見てくれた方。



お疲れ様です。



コメントとか書いてくれてもいいですよドキドキ


これからどん②おもしろく作っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。




それでは次の章で会いましょう。



バイバInBan。










 












寒い。∞!!!!!!!!!!!!!!


はい。こんばんは。


寒いのが超キライなInBanは、今日も過酷な、罰ゲームのような、試練のような営業をしてきました。




もう、手の感覚も足の感覚も無く、なんてかわいそう。




そりあえず、寒いのが一日も早く終る事を祈っています。




誰だ?!私の氷河期も終ればいいね♡って言ってるヤツは。






さて、どうやら『死のドライブ』はあまり好評ではなかったですね。



すませんでした。


ただ、刺激的なデートをして欲しかったんですけど、 かまいたちには刺激が足りなかったようだな。



今回は、少しシビアな話に入ります。



この兄弟はお互い深い秘密を抱えているようです。



秘密は誰にだってあると思います。



私もありますし、皆様にももちろんあることでしょう。




しかし、打ち明けなければならない秘密もあります。



傷付く秘密だってあるのです。


傷付くからこそ共有し合う秘密も。



言わなかったことを後悔して悩んだり、傷付く事を恐れて秘密が増えていく。



押しつぶされそうになりながら、それでも、秘密を守ろうとする人がいます。



そんな人には必要なんですよ。



決断する力を与えてくれる、たった一言が。




今回はそういうお話です。









『16.   隠してきた事実』   ①




「アツヤ~おめでとう。やっとアツヤにも彼女が出来たのね」


レポートを出して、ラウンジでコーヒーを飲んでいた俺のところへ京子が飛んできて言った。



「京子。おはよ」


「ねえ、どこまで行ったの?もうヤッちゃった?」


まだお昼だというのに京子はラウンジに響き渡る大きい声で言うので、俺は恥ずかしくなってしまった。


「い…いや。まだ」



京子は一通り俺の報告を聞くと、「よくやった!」と言い、今度浩志と一緒にお祝いをしようと言ってくれた。



俺は京子にどうなったのか聞こうと思ったけれど、やはりまだ気まずくて聞けなかった。



京子はまた次に講義があると言い、席を立った。



講義の途中健一からメールが入った。


内容は今日ハルカが友達とご飯を食べるので、ゴハンを一緒に食べないかという誘いのメールだった。



俺は「いいよ」と返事をした。





健一と渋谷で待ち合わせをし、俺たちは和風居酒屋に入った。


そこは焼酎の専門店で、お酒が好きな俺たちとしてはかなりのチョイスだと思う。



「アツヤ君。今日は彼女が出来たお祝いだよ。たくさん飲みな」


焼酎を飲みながら健一は言った。


「今が一番楽しい時じゃない?やっぱ若い時にたくさん恋愛したほうがいいよ」


「健一はモテただろうね」


健一は男の俺でも惚れてしまいそうなくらい優しいし、カッコイイ。


「でも、ハルカのどこが良かったんだ?ぶっちゃけ料理は出来ないし、片付けの仕方は変だし」



そう。


ハルカは料理も出来ないが、片付けもへたくそなのだ。


自分でしまった場所を忘れて、それを探すためにまた部屋を散らかす。



「ハルカと結婚したことは後悔してないよ。ハルカは確かに料理は出来ないけど、一生懸命克服しようとしているところとか、意外とマジメなところとか魅力的だよ。きっと俺たちはいい家族になれるよ」



「家族?」


「うん。子供もたくさん欲しいな。ん?アツヤ君?どうかした?」


「…ううん。なんでもない」





外はなんだか風が涼しかった。


やはり俺たちは焼酎を思う存分堪能して店を出た。




『どうした?元気が無いな。今日は健一と食事をしてきたのだろう?なにかつまらなかったのか?』


家に帰り、明らかに元気のない俺を心配して春姫が話しかけてきた。


「いや…」




春姫に心配かけさせたくなくて俺は嘘をついた。


俺は正直ショックだったのだ。



それはハルカがきちんと健一に話をしていなかったからだ。








はい。



今日はここまでにしました。



お疲れ様です。



次回は核心に迫る話をしようと思います。


それまで待っていて下さい。




じゃ、皆様。


次の章で会いましょう。



バイバInBan。














こんばんは。



InBanです。



みなさまが楽しみにして読んで頂いた『死のドライブ』も今日でおしまいです。




それではご覧下さい。










『15.   死のドライブ』   ⑨



夜の運転は細心の注意が必要だ。


運転が上手くても過信せず、初心を忘れずに運転する事と、俺は教習所で学んだ。




だが、



「ねえ、美保ちゃんて免許もらってどのくらい経つの?」



「そうね、二ヶ月くらいかしら」


そう、美保ちゃんに言われ、俺は納得してしまった。


というのも、美保ちゃんの運転はまるで教習所に通い始めて、産まれて初めて車を運転する子のように危なっかしく、助手席に座っているこちらとしてはおちおち周りの景色を眺めている余裕さえなかった。



「ねえ、美保ちゃん。本当に免許持ってるの?」


「本当よ。でも、いつも綾が一緒にいてくれるから色々教えてくれるけど、いざ、一人で運転鶴となると難しいものね」



と、人事のように美保ちゃんは言う。


俺はそんな美保ちゃんの運転に安心して助手席に座っていることが出来ない。


このままじゃ、二人とも危ない。




俺はまるで、教官のように細心の注意を払っている。


教習所の車のように、こちらの席にもブレーキが欲しいくらいだ。



「美保ちゃん。そろそろ代わろうか?」


右折の時なんか、ガードレールギリギリなのでいつ健一の車に傷がつくのか、気が気じゃない。



なんたってこっちはベンツ。しかも、俺の車じゃない。



当然美保ちゃんの車でもない。



ベンツの叫びが聞こえたので、俺はとうとう美保ちゃんに交代を宣言した。



そう言うと、美保ちゃんはホッとした様な顔をした。



俺はやっと死のドライブから解放された。



いや、思えば今日はずっと心臓がすごく働いてくれた気がする。



美保ちゃんに殺されてしまうかと思った。




「今日はありがと。送ってもらって」


美保ちゃんの家の近くで彼女は降りた。


俺は少し、ドキドキしていた。



それは隼人先輩に会うかと思ったからだ。



しかし、今日一回も美保ちゃんから新しい家族の話は聞いていなかった。


少し、残念な気もした。



「また遊ぼうね。アツヤ君」


笑った美保ちゃんはそれはまたかわいくて、俺は車内でガッツポーズをした。





昔のオヤジなんかがよくテレビでちゃぶ台をひっくり返す場面を見たことがあるが、まさか自分がこの場面を実現することになろうとは思わなかった。



だって目の前にお赤飯と鯛の御頭が置かれているのだから。


そして、


「なにこれ…腐ったメレンゲ?」


「違うよ!!これどう見たってチーズケーキじゃん」


ハルカは「なんでわかんないの?」というような顔でこの不思議なものをチーズケーキと答えた。


え?!チーズケーキ?


「なんで少しこげてんの?」


「バーナーで炙ったから」


「やっぱハルカの手作りか…」


「まあまあ、ハルカはブリュレが作りたかったらしいよ」



俺は美保ちゃんと無事付き合うことになったことがうれしかったので、その足で、ハルカ夫婦のマンションに行った。



そして、次の日に家に来てと言われたので行くと、こういう状態になっていたのだ。



だって何も、本当にお赤飯が出てくるとは思わなかった。


「じゃあ、健一のデートプランが好評だったわけだ。なんだ、健一のお陰じゃん。お礼言ってもらいたいわね」


「なんでハルカが威張るんだよ。お礼言うなら健一にだろ」


「でもね、アツヤ君。お兄さんとしてはやはり女の子に告白させちゃだめだよ」


「やっぱな」


男前の健一兄さんは俺のしてしまったことを指摘した。



健一の買って来た高そうな鯛を食べながら、俺は美保ちゃんと遊んで、改めて好きになったこと、そして、美保ちゃんがどうして俺を選んでくれたのかを話した。









はい。



お疲れ様です。



やっと私よりも先にアツヤは幸せを手に入れたわけです。



いいですね。



そのうち、このブログに私のイイ話が載ることを



皆様はどうか祈って下さい。



それでは次の章で会いましょう。


バイバInBan。

はい!仕事始めの方お疲れさまです。


これからという方、がんばって下さい。



ちなみに私は明日からです。


こんばんは。



懲りずにもう一回おみくじを引いてなんかしっくり来なかったInBanです。



今年は控えめにしろと神様に言われてしまいましたドキドキ


これ以上控えめにしたら私という存在は消えてしまいますが…




それでは控えめに本題に入ってもよろしいでしょうか。






前回はアツヤの心臓が止まるか、私の我慢が限界に達するかというところで止めさせていただきました。



それでは見て頂きましょう。







『15.  死のドライブ』   ⑧



「こ…この後は横浜に行こうと思ってるんだけど、ほ…ほら、横浜って夜景がきれいじゃん?美保ちゃんは夜景とか好き?」



俺は何とか平静を装うために話題を変えた。



しかも、無理やり。



「はい。夜景ってきれいだから」


美保ちゃんは優しく答えてくれた。



車は高速を使ってすぐに横浜に到着した。



ランドマークタワーや観覧車の灯かりがきれいだった。




「ここら辺でどこか入ろう。お腹空いてる?」



「あまり…」



確かに。


時間は経ったというのにあまりお腹は空いてない。



「ここに入る?」


美保ちゃんが指した所はおしゃれなお店だった。



どうやらお昼はカフェで夜はバーみたいな飲み屋になるお店みたいだ。



イスとかかわいい。



通された席からは夜景が見えた。



車で来たので当然お酒は飲めないので、美保ちゃんは季節のアイスティー、俺はカフェラテを頼んだ。



そして、ケーキを頼んで二人で食べた。



この席はカップル席らしく夜景を見るように二人で並んで座る。



最初こそは緊張していた美保ちゃんもだんだんと落ち着いてきたらしく、また質問攻撃が始まった。



「アツヤ君は女の子と付き合ったことがあるんでしょ?」


「え?うん。まあ」



美穂ちゃんの頼んだアイスティーからは甘いフルーツの香りがする。



「アツヤ君てどんな子がタイプなの?」


「え?」



誰がタイプだなんて、好きな子に聞かれるとなんて答えたらいいのか分からない。


太一なら真っ先に「お前だよ」なんて、気持ち悪いこと言うのだろうが、俺にはとてもじゃないが真似できない。



「一目惚れだね。美保ちゃんもそうだったんだよ」


言ってから超恥ずかしかった。



「恋人同士ってどういうところ行くのかな?どんなことするの?」



「…え?どんなって?!」


きっと美保ちゃんのことだ。


この質問に深い意味なんてないのだろう。



俺は当たり障りのない答えを返すことにした。



心臓が持たない。



「付き合ったらその子の行きたいところにいくかな。二人で決めるのも楽しいよね」


「なんか楽しそうね」



「そうだね。これからいろんなところ行こうね」


我ながら紳士な対応だと褒めたかった。



「美保ちゃんは将来美容師になりたいんだっけ?」


俺は話題を変え、自分から質問することにした。



「ええ。前にも言ったけど、憧れている美容師さんがいるから」


「えっと、サチ?さんだっけ?」


「そう。あっ!今度行ってみて!!紹介するわ」



「へ?」


別にそういうつもりじゃなかったのに…


美保ちゃんは100%親切心で俺にそのお店の番号と地図を赤外線で送ってくれた。



「ありがとう。今後行くよ」


なんだ、これ…?



「アツヤ君も夢見つけてね。応援してるから」


と、俺の手を握って美保ちゃんは言った。



暖かい手だった。



もうすぐラストオーダーだと言われ、時計を見ると、すでに夜の十時だった。


「そろそろ帰ろうか。遅くなっちゃったね」



会計を終え車に戻ると、美保ちゃんが言った。



「ねえ、帰りは私に運転させてもらえない?」


「うん。いいよ。美保ちゃん運転するの好きだって言ってたもんね」



「ありがとう」


なんかカッコつけてしまい、これが健一の車でベンツだと気付いたのは、助手席に座ってからだった。



美保ちゃんはドライブが好きなだけあって運転がうまいはず。



そう俺は思っていた。



俺はまだ人というものを信じていたから。



これから起こる恐怖も知らないで。








はい。



書いている私もおもしろくなってくるくらい美保ちゃんは天然ですね。


ちなみに彼女は計算してません。


それは私がそういう女が大ッキライだからです。



これからがみなさんお待ちかねの死の始まりになりますので、楽しみにしていてください。



別にハードル上げたわけではないです。



それでは次の章で会いましょう。




バイバInBan。