Hiヾ(@^▽^@)ノInBanです。



昨日、会社の人と呑んだのですが、最初からトバしてしまい、お風呂でカルく目を回した子です。



次の日は天井が回るから、下だけを見て出勤した子です。



ヤバいのは分かっています。



酒は飲んでも、トラウマ作るな!!でしょ?分かってます。












『世界の終わりを、キミと…』



9.


サチのイジメの問題は一応片が付いたが、俺はそれで解放されるわけではない。


まだ、今度はサチの家庭の問題が残っているのだ。



『サチは、一人暮らしをすることに躊躇いは無いのか? 』


俺はもう一度サチの気持ちを確かめるべく質問をした。



あの天使が言うように、サチの両親はサチの学力にしか興味がないようなのは分かった。


なので、サチが一人暮らしをすることに躊躇いが無いのなら全力で応援するつもりだ。



「うん…」



サチは俺の質問に対し、間の抜けた返事をした。



『なに? 』


「実は、まだ迷っているの。一人暮らしはしたいけれど、本当にそれが私の望む方法なのか」



サチは最近とても素直に俺の質問に答えてくれる。


『まあな。慎重に考えるのは大賛成だ』


「一緒に考えてくれる? 」



サチは心配そうに言った。


『大丈夫。力になるって。でも、最終的に答えを出すのはサチだぞ。俺はあくまでもサポートだ』



「分かってる」



俺はなるべくサチに決定権がある方法で、後悔のないやり方で解決していきたい。



しかし、どうやって…?



結構イジメの問題よりもこっちのほうが難しそうだ。




『(なあ、どうすればいい? サチの夢をあの両親に理解させるには)』


恒例のように俺は、サチが寝たのを確認し、天使に相談をした。



天使はサチの寝顔を優しい表情で見ながら言う。


『サチはまだ両親に自分の夢のことを話していないの。話す勇気がないのね。きっと反対されるから』


天使は残念そうに言った。



サチは天使に何でも相談していたようだ。



『(なら、まだ望みはあるわけだな。両親はまだサチの本当にやりたいことを知らないんだろう。親だったら子供がしたいことに賛成なはずだよ)』



きっと、俺はそのときは何も知らなかったのだろう。


自分の目でしかこの世界を見ていなかったのだ。



だからこんな無責任なことが言えたんだ。



『そう簡単にいくものか? 』


天使は不安そうに言った。



『(大丈夫だろ)』



俺は根拠のない返事をした。



次の日、俺はサチにそのことを話した。


ちゃんと親に自分の本当にしたいことを言ったほうが良いと。



しかし、サチはあまり乗り気ではない様だ。



「無理よ。私の話なんか聞いてくれないわ。世間体しか見ていないんだから。そんな人たちに私の夢なんて言ったって否定されるに決まっているわ」



『美容師だっけ? 』


「知っていたの? 私話したかしら」


ハッとした。



俺は天使から聞いていたので、サチの夢が美容師になることだとしっていたが、サチ本人の口からは聞いていない。



何でも、言うが、天使と俺が通じている事はサチには内緒なのだ。



『い…いやぁ、前にサチ言ってたぜ。美容師になることが夢だって』



俺は半ば無理やりサチに言い聞かせた。


「そう。私、美容師になりたい。でも、そんなこと言ったら絶対に否定するわ」



サチは自分の夢を両親に話すことに抵抗を感じているようだ。



『言って見ないと分からないよ。とはいえ、タイミングが大切だから見計らって言うんだ。サチが熱意を持って言えば分かってくれるよ』


俺はサチの両親を信じてサチに言って聞かせた。



サチが焦って失敗してしまうことのほうが怖かったからだ。



サチがこうして一人暮らしをすることに躊躇しているのは、きっと両親に認めてもらいたいという気持ちが強いからだ。



『サチはなにか夢に向けて準備してるのか? 』


「ええ。もちろん。美容の専門学校に通うわ。あまり遠くなくて就職先にたくさんコネを持っているところはすでに探してあるの。そこは充分基礎が身につくと思うの。見学にだって行ったわ」



『いいじゃん。そこまでしてるんなら両親も分かってくれるって』



サチがこんなにやる気満々なら、是非とも夢を叶えてやりたい。



『サチ。明日は学校だ。安心して行けよ。もうイジメはなくなった』


「うん。ありがとう。哲朗」



『どういたしまして…え?!今、なんて? 』


サチは眠ってしまっていた。



俺は聞き逃さなかった。



サチは今、俺の事を名前で呼んでくれた。



“あなた”ではなく、ちゃんと“哲朗”と。






いやぁ~良かったですね。



哲朗とサチの仲がまた深まったお話でした。



次回はそんなサチがある行動に出ます。



その驚きの行動とは?!



お楽しみに。




バイバInBan。





土曜日に少林少女が放送されるこの良き日に、姉がTSUTAYAonlineで少林少女を借りてしまいました…( ̄ー ̄;



こんな超うっかり者の姉ですが、今年Babyを出産する予定です。



チェキ。









『世界の終わりを、キミと…』



8.


考えてみればこれはチャンスだと思った。


なので、俺は今まで疑問に思っていたことを思い切って聞いてみることにした。



「あのさ、あなた達、こんなことして恥ずかしいとか思わないの? あたしはすごく恥ずかしいことだと思うけど」


言ってから、今まさに恥ずかしい思いをしているのは自分だと思った。



何を、二十五歳になる男が女の子言葉を使って、女子高生にお説教をしているんだか…



「なに? こいつ。超生意気なんですけど」


「もっとヤッていい感じだね」


今俺が恥ずかしさを押し殺して質問した内容が、なんと、彼らの闘争心を煽ってしまった様だ。



これはマズい。



この体はサチのものだ。



傷なんか付いたら天使に殺される。



「あのう~、話し合いをしませんか。人間なんだし、話せば分かると思うんですよ。あなた方が私のことをムカツクと思っているのなら、何に対してムカツいているのか教えてください。私はそこを治します」



さっきとは比べものにならないほど、丁寧に話をすることにした。



「は? 何言ってんの? バカじゃないの。アタシらがムカツいてんのは、あんたの存在なわけ。じゃあさ、居なくなってくれない?」



ああ~。


今、サチの意識を俺が支配していて良かった。


こんなヒドイ言葉をサチが聞いたら泣いてしまう。



なんで、同級生なのに、こんなにヒドイことが言えるんだ?


怖え~よ。最近の高校生は。



まあ、分かってはいた。


が、現実にこんな返し方をされると大人気ないとは分かっていても怒りがこみ上げてくる。



俺は、なるべく平和的に、そして、冷静に解決したかったがどうやら無理そうだ。



「じゃあさ、てめえらが殺してみろよ。この場で。アタシは何も抵抗しないから。さあ」


俺は両手を広げて見せた。



どうせ殺せないことは知っているので、カマを掛けた。



どうせ、彼らのような小さい人間にそんな度胸があるわけが無い。



その場の感情でそれこそ本当に人を殺してしまえば、罪の意識に苛まれるのがオチだ。



「う…うるせえな.。シャシャリやがって!



俺の予想通り、彼らは怒鳴り散らすだけだった。



口では大きなことを言ってはいるが、実行できるわけが無い。



彼らだって、そこまでバカではないということだ。



「どっちがシャシャってんだよ。なにもできない小娘がでかい事言ってんじゃねえよ。どうせ、殺す勇気も無いやつらが」



スケ番か?俺は。


いや、スケ番ももう古いのか…サチの意識が無いのをいいことに俺は今まで我慢して、溜まったストレスを一気に開放した。



「もう、シラけたね。行こうか」


と、エリたちは腑に落ちない表情のまま背を向けた。



俺は、このまま見送るつもりだったのだが、どうしてもエリに聞きたいことがあった。



「あっ!ちょっと待って」


エリは振り向かずにそのまま止まった。



「ひとつ聞きたいんだけど、なんで、こんなイジメが始まったの?」


エリは俺がそう質問をしても、やはり、俺のほうに振り返らなかった。



だが、そのまま答えた。


「あんた、ムカツクんだよ。見てて。なんでもできるし、頭もいい。アタシに無い物をあんたは全部持ってる。腹が立ったからちょっとからかってやったら反応が思いのほかおもしろくてさ」



意外にも、エリは素直に答えた。


しかし、反応がおもしろかったと言った、エリの言葉にやはり、サチにも少し問題があったのだと確信した。



イジメは加害者だけの問題ではなく、大きくなるか食い止められるかは被害者の意識の問題も少なからずあるのだと俺は思う。



そりゃ、みんなみんな言いたいことが言える訳じゃない。


サチがそういう性格では何ことは分かっている。(この生活で)


だったら、その辛さを跳ね除ける勇気は一体誰が与えてくれるのだろう。



俺は、素直に謝ることを選んだ。



「ごめん。あたしにも悪いところはあったんだ。反感を買うようなことをしていたかもしれない。嫌な思いもさせてしまったかも知れない。ごめん」



俺は頭を下げた。



頭を下げながら、懐かしい感情がこみ上げてきた。



昔、俺はこうしてカナの両親に頭を下げた。



結婚を許して欲しいと。



何度も。何度も。



本当は、俺はサチにこんな偉そうなことを言える立場ではないのだ。



罪の意識から逃げ出した人間が、何を偉そうなことを言っているのだと、笑いそうになる。



世の中には、イジメを苦にして自殺してしまう子だってなかにはいる。



そんななかで、自殺をしないで、イジメに耐え続けていたサチを本来なら褒めてやるべきだ。



過去がどうとかではなく、今どうであるかを見てあげるべきなのに、俺は死んだ今も矛盾している。



「あ~あ。なんかマジでシラけちゃった。いきなり謝ってくんだもん。拍子抜けした。帰る」


エリはそのまままた歩き出した。



きっと、分かってくれたはずだ。




その夜、俺はサチにすべて話した。



明日学校へ行って、急にあの子達のサチへの接し方が変わったときに、サチがビックリしてしまわないようにだ。



順を追って、話した。



「また、あなたのお陰ね」



サチは笑って言った。



『そ…そんなことねえよ。俺はただ、サチを守ってやりたいと思ってだな…って、サチもう寝ちゃったのか』











はい。



サチのイジメの問題はここでENDとなります。



しかぁ~し、サチの問題はまだあるのです。



次回も哲朗の奮闘振りをご期待ください。



PS。私はこんな面倒な役はごめんですね。。。。。。。。。。




バイバInBan。




















『世界の終わりを、キミと…』



8.


サチに足りないのは勇気と他の人と積極的に話をする勇気と、嫌な事はきちんと断わる勇気だ。


サチはいつも、休み時間になると本を読んでいる。



他の生徒と話をしている姿を見たことはない。



『なあ。サチ。他の生徒と話してみないか?』


俺はサチに友達を作って欲しかった。


友達が一人でもいれば、サチの心の支えになるはずだ。



「(ええ。前に一度だけ話し掛けたことがあるの。でも、みんな私がそばに行くと逃げて行ってしまう)」



サチが悲しそうに言った。


だからサチはみんなから距離を置いてしまうらしい。


それに、あの事件以来大人しい子ほどキレると怖い。という言葉がサチのクラスで飛び交っている。



サチにとって居づらい環境になっている。



なのに、サチは平然としている。


「私にはあなたがいるから」なんて言っている始末だ。



あの子達が襲ってくるという事もないので、まあ、今のところは安全な日を送っている。



『サチ。油断は禁物だぞ。あいつら忘れたわけじゃないぞ。きっとチャンスを狙ってるんだ』


俺はこの言葉をいつもサチに言って聞かせている。





事件が起きたのはそれから何日か経った日だった。



その日サチはいつものように下校していた。



もう誰かに怯えて帰るという事はなくなっていた。


そう。確実にサチの中で俺の存在が大きくなっていた。




サチが帰る道にある自動販売機の前に数人の女子生徒が立っていた。


「ずいぶんと早いお帰りじゃない。ちょっと、付き合ってよ」


話し掛けてきたのは見たことのない女だった。


彼女はサチが返事する間もなく、サチの腕を掴んで歩き出した。



『どこ行くんだ? あの女、金髪にスウェットなんてガラ悪過ぎだろう』


このままだと絶対にサチは危ない目に遭う。



考えは見事命中。


こんなこと命中したって全然嬉しくない。



サチが連れてこられたのは薄暗い路地裏だった。


ここは道路から距離もあるし、サチが大声出しても誰も気付かないだろう。



そこには数人の女がいて、なかにはエリの姿もあった。


エリはサチの目の前まで歩き出し、言った。


「アタシ、あんな惨めな目にあったのは初めてなんだからね。しかもあんたなんかに。今日はそのお礼にスペシャルなゲスト呼んで来たから覚悟してね」



『どう覚悟するってんだよ? なあ、サチ』


当然サチはこの初めての状況に俺の言葉に反応することもできないでいる。



無理もない。


今までこんな場面に出くわす事のない生活を送っているのだから。


「なんとか言えよ。この前みたいにさ~」



まくしたてられてもサチには何も反応する事ができない。



恐怖でその場に崩れ落ちそうなくらいだった。



足はガクガク震えているし、目は涙で溢れそうだ。


「ヤッちゃっていいの? こいつ」


「お願いします。先輩」



エリが先輩と呼ぶ一人が言った。


「もうムカツクから早くヤッちゃって下さい。明日学校に来れないくらい」


そう言うと、エリはサチに唾を吐いた。



そして、もう一人が持っていた鉄パイプをサチめがけて振り落とした。



ガンッ!



物凄い音と共に激痛が走った。


「イッテェ~な」



サチは無事なのか。


それにしても腕が痛む。


こんな感覚は初めてだった。


よっぽど打ち所が悪かったのかと思い、腕を確認すると、案の定、腕は腫れていた。



ん?



なんで、腕が俺の自由に動かす事ができるんだ?



上げたり、下ろしたりできる。



俺はまず、試しにしりもちを付いた自分を起こすことにした。


すると、俺の意思に従い、サチの体は起き上がった。


歩こうとすれば歩ける。



『アナタ。またサチの体を乗っ取ってるわよ』


姿こそは見えないが、天使の声が聞こえる。



「(俺がサチの体を乗っ取った?コレまたどうして…)」



俺はサチが俺に話しかけるように、天使に話しかけることにした。


『アナタがサチを守りたいという気持ちが強かったからよ。それで、身代わりになったんだわ



「(そんなことってあるのか?)」


『さあ。でも幽霊が人の体を使って言葉を話すことは稀にあるからそういうのじゃない?』


「(さあって…お前、天使のクセにそんなんでいいのかよ)」


『そんなことよりも、コレはチャンスなんじゃないの?アナタがガツンと言ってあげるんでしょ。あの子たちに』



その言葉で俺は我に返った。



そう、コレは確かにチャンスだろう。



どうやら天使と話していた時間はたった一瞬だったようだ。


今目の前にはさっきの光景が広がっている。





はい。



気になる続きはまた次回。



果たして哲朗はこの危機を打開できるのでしょうか。



バイバInBan。




















InBanです。昨日はごめんなさい。



ブログ更新しませんで…なので、今日は少し、長めにさせて頂きます。




その前に、今日出来事。




てゆうか、雨降ったね。降らないと思ってたので、ショック!



傘貸してくれたアナタありがとう。


こんなに降らなくたって…



今日は、前の営業所で知り合った人とゴハン食べに行きました。



おいしかったよ。



相変わらずお酒飲めない私…姉たちは強いのに。なんで?



そして、胃酸過多…なんか、まだお腹たまに痛いです。



早く、治らんかね。











『世界の終わりを、キミと…』



7.


俺はサチの学校での授業態度や休み時間の行動などをいつもよりも注意深く観察してみることにした。



なにか、分かるかもしれないと思ったからだ。


しかし、サチは特別何も変わったところは無い。


サチは普通の子と変わった事は何もしてないし、むしろ、そんじょそこらの子と比べると、申し訳ないがサチはかわいいし、頭も良くて、言うことはない。


言ってみれば完璧な人間のように見えるのだが…



なぜ、そんな子がイジメられるんだ。


『だ・か・ら・よ。彼女は完璧過ぎるからみんなから疎まれるの』


天使が来て言った。



いつもこいつはいつの間にいる。



『(そうなのか…)』



俺はいまいち納得できず生返事をした。


じゃあ、サチがもっと地味になればいいわけか?



いや…しかし、ただでさえ、今地味に過ごしているサチがこれ以上地味になったらどうなってしまうというんだ。



俺はきっと、一番考えているはずだ。


人間とは難しい。



俺が生きているときはこんな事遭遇したこと無いので分からない。



一体、サチはどう暮らせばいいというのか。





「なに、テメエ何日も学校休んでんだよ」


聞き覚えのある耳障りな声にハッと我に返ると、そこにはクラスを仕切っているエリと、その仲間がいた。


「……」


当然サチは何も応えない。



いや、応えられないでいる。


何を言ってもそれは悪く取られてしまうからだ。



サチはきっと時間が過ぎるのを待っているのだろう。


その反応にもエリは気に入らなかったらしい。



「なんか言えよ!しゃべれんだろっ!」


エリはそう言うとサチの机を思い切り蹴飛ばした。


サチの机に置いてあったノートとふでばこがその拍子に床に落ち、ふでばこからはシャープペンシルと何本かの色ペンが散乱した。


シャープペンシルの芯は落ちた衝撃で折れてしまった。



その音にサチはビクッと縮まり、震えてしまった。


クラスにいた生徒も音のしたほうを見たがすぐに元の生活を始めた。



俺はその一部始終をまるで、ビデオでも見ているように客観的に見ることができたのだが、サチのふでばこが落ちたあたりで、理性のタガがはずれてしまったようだ。



「何してんだ?お前」


驚いたのはエリだった。



イジメている相手が今、まさに殺意むき出しのような声で反論してきたのだ。


クラスにいた生徒も再び振り返る。


今度は元の生活を再開することも無くこの光景を見ている。



「直せよ。この机」


俺も同じことを考えていた。



汚い足でサチの机を蹴りやがって。



「汚い足で蹴りやがって」


いや。サチ。いくらなんでも女の子がそんな汚い言葉を使ったらいけないだろ。



俺は焦った。



サチが俺が思っているのと同じことを口に出しているのだから。


「早くしろよ」


またもやサチはエリに言う。



俺よりもエリのほうが驚いている。


無理もないと思った。



エリは机を元に戻すと教室を出てしまった。



とりあえずこの危機は乗り切ることができた。



『しかし、サチ。サチって怒ると怖いんだな』


俺はサチでもあんなに強いことが言えるのかと感心した。



「(…わ、私じゃないわ)」



今度はサチが驚いて言った。


「(さっきあの子に言ったのは私じゃなくて、あなたよ)」


『え?!』


俺はサチが何を言っているのか全く理解できなかった。


「(さっき、あの子に怒ったのは私じゃないのよ。きっと、あなたが私の声を通してあの子に言ったんだわ)」



『うそだろ。俺、そんなことできねえし』


俺はそう言いながら、さっきの状況を思い出していた。



思い当たる節はあった。


サチは俺が思っていることを言っていたし、言葉使いも俺と話しているときとは全く違っていた。



『あれは俺が言ったことなわけ?全部俺がサチの声を通して言ったってこと?』


「(そうよ。みんなもちろん私が言ったと思っているけど)」


俺は理解した。



さっき、俺は確かにサチの物がエリによって粗末に扱われたことで腹が立った。



その瞬間俺の意識がサチを乗っ取ったらしい。



『ごめ…ごめん。サチ。でもよ、だって…あいつ、サチの机を蹴ったんだぜ!サチだって悔しかっただろ?』


俺は必死にサチに言い訳を言っている。



情けない…。


このままじゃ、サチの完璧な人間性が疑われてしまう。



「(いいの。気にしないで。なんか私もすっきりしたわ。まさか、私があんな剣幕で怒るなんて思ってもみないと思うから、みんなのポカンとしている顔は見物だったわ)」



俺の必死な言い訳に反して、サチはケロリと言った。



『でもよ、サチ。ますます孤立しないか?そうなってしまったら俺は何のためにサチを救うって約束したのか分からない』



俺は、本当に後悔していた。


もっと冷静になるべきだった。と、いうのも、理由がある。



サチが今回、エリに逆らうカタチになったことであの子の闘争心に火が付かないかという事だった。


恥をかかせたことになるわけだから今度はもっとひどいことをされるのではないかという不安だ。





しかし、俺の心配に反して、あれからサチの俺に対する評価が上がった。


俺の男らしい一面が見れたことで、勇気が出たと言ってくれた。



そして、俺がそこまでしてサチのことを思っていることも分かってくれたようだ。



それはそれで、俺としては願ったりなのだが、俺はエリのことが気がかりで仕方がない。



『(なあ、なんであの時俺はサチの言葉を借りることができたんだ?)』


俺はその夜、サチが寝たのを確認し、天使を呼んだ。



天使は案外近くにいたようですぐに来た。


『それはアタシにも分からないわ。言えることは、サチの体を乗っ取るくらいにあの時、アナタの感情が高まっていたということね。サチを守りたいっていう』



確かに、あの時、俺は世にいうキレた状態だった。


『(俺はてっきり天使の力でできたことなのかと思ってた)』


『前にも言ったように、天使はその力を使うことはできないの。だからアナタに頼んでいる。今回のことは本当に奇跡に近いわね』



ってゆーか、奇跡だ。


そんなのどっかのドラマとか映画の中の話でしかないのかと思っていた。


『(サチにああ言えとは言わないけどよ、もう少し勇気があればあんなやつらなんてことないぜ。結局徒党組まなきゃ何もできないやつらだ。きっと、トイレだって行けないぜ?)』



『アハハ。そうね。じゃあ、サチにその勇気がつくまでアナタが代わってあげたら』


天使は俺を呷るように言った。



『(代われるものなら代わってやりたいよ。そのほうが早そうだ。でも問題がある)』



『なに?』



『(俺は男だ。女の子言葉は苦手だ)』



『確かにね』



天使がいなくなった後、サチの寝顔を見ながら俺は明日の作戦を考えていた。








はい。



ここまでで、7話は終わりです。



だんだんと、サチと哲朗の距離が縮まりつつありますね。



これからもお楽しみに。



バイバInBan。
















RASTA★InBanです。



緊急事態です。



私と同じ症状の方が営業所で発生いたしました。



私がうつしてしまってのでしょうか…



私は知りません。












『世界の終わりを、キミと…』



6.


このクラスには、食物連鎖のようなトライアングルが形成されていた。


サチに一番最初に金を要求してきた“エリ”という子を頂点にこのトライアングルは成り立っているらしい。



この“エリ”という子は、金色に近い髪をし、耳には左に三つ、右に二つのピアス、素顔が分からないくらいの派手な化粧をしたいかにもアソんでいそうな子だ。



回ってきた紙もきっとこの子の仕業だ。



クラスのみんながエリの指示にしたがっているのだ。


きっと、逆らえばサチのようにいじめられるからだろう。


だから、サチが集中的にイジメの対象になる。



よく、サチはここまで耐えてこれたと感心した。





今サチは学校に行ってはいない。



あの手紙を見てからというもの、また体が学校へ行くことを拒絶しているのだろう。


前はそれこそ遅れても登校していたのだが、今は丸一日休んでいる。


今日で二日目になる。



俺はもちろんサチの傍に居るが、慰めの言葉のひとつもかけれやれていない。


この状態のサチに俺が何を言ってもそれはサチを救う言葉にはならないからだ。



きっとサチは気付いている。


あの時、俺の忠告を聞いていればこんなことにはならなかったかもしれないと。


信じていた人に裏切られた時のショックは計り知れないだろう。



今、サチには何の言葉も要らない。


ただ、この恐ろしい日が一日でも早く過ぎてくれることを祈るだけだろう。



『何があっても、サチ。俺はサチの味方だ。誰も信じなくなっても俺だけはお前を裏切らないから、俺だけは信じて。サチ』いつか、俺はサチにこう言った。



この言葉をサチが覚えていてくれれば、それは少しの救いになるかもしれない。



サチが学校を休んで一週間が経った。



俺はひとつの疑問にぶち当たった。



それはサチの親が心配しないのかということだ。



子供が一週間も学校を休んでいるのだ。


親なら気になるはずだ。



俺はサチが寝たのを確認して、一階に降りてみた。


天使の話では母親は専業主婦のはずだ。



しかし、リビングにも台所にも母親の姿はない。



朝は確かに声を聞いたはずなのに一体、どこへ行ったのか。



もしかして、学校へ抗議に行ったとか?


だったらいいんだけど…



そうこう考えているうちに母親が帰ってきた。



そして、帰るなり、サチのいる部屋をノックした。


三回ノックして、サチの反応をうかがう前に部屋の入ってきた母親はサチの机の上に何かを乗せた。



「聞いてちょうだい。やっとあなたの新しい塾が決まったわ。もうあんな学校行かなくていいのよ」



机の上に乗せたのは新しい塾のパンフレットだった。



進学塾で、そこにはお決まりの謳い文句が書かれていた。



『はっ?!』


つい声が出てしまった。



しかし、これは仕方の無いこと。


だって、あんまりじゃねえか。



イジメに遭って落ち込んで、学校にも行けないボロボロのサチに、なんでこのタイミングで塾の話なんかしてんだよ。



きっとこの母親はサチが学校に行くことができないこの一週間ずっと塾のことしか考えていなかったのだろう。


もっと、やるべきことは他にあるはずだろう。



他人の俺でさえこんなに心配しているっていうのに、当の両親はなんで平気なんだよ。



サチは布団に包まったまま寝たフリをしていた。



母親は興奮したように一気に話すと一階に降りて行ってしまった。



『サチ。起きてるか?』



母親の足音がしなくなったのを確認して、俺はサチに話しかけた。


『あの親、サチがどこの塾に通うかしか頭に無いのか? サチには申し訳ないけどあれはひどい』


サチはまだ布団を頭までかぶって動かない。



『サチ。まだ怒ってるのか? ごめんな。俺、あんまり人のこと考えないやつで…、でも』



俺は恥ずかしかったけど、言いたいことを言うことにした。



『サチのことが心配なんだ。力になりたい』


すると、サチは起き上がって俺のほうを見た。


大きな目は涙でいっぱいだった。



「お願い。助けて…」


消えそうな声だった。



「わたし…私、あの学校いやよ。もう、人を信じられなくなりそう」


サチはこの短い言葉の中にたくさんの思いを詰めて俺に伝えた。



こんな状況なのに、それでも俺は嬉しかった。



こんなひどい目にあって、人から裏切られているのに、まだ俺を信じて助けを求めてくれたことに。



『分かっている。サチ。大丈夫、そのために俺がいるんだ』


俺は触れることはできなくても、サチの頭を撫でる動作をした。



この際、家のことは後だ。


まず、サチが遭っているイジメについてなんとかしなければならない。



でも、どうやって?


俺はサチに必要とされたことが嬉しくて、つい、かって出てしまったが、実際俺はただの一度だっていじめを解決したことがない。



『なあ。サチ。まず学校へ行かないか? サチの学力だったら授業の追いつけないとかの心配は無いだろうけどさ、出席日数とか足りないとまずいし』



俺は恐る恐る言ったが、意外にもサチは頷いてくれた。


俺は普段のサチの行動を見て、対策を練ることにした。



『サチがイジメられそうになったら俺の言うとおりにすればいいから』



「うん。ありがとう」



サチの笑顔はかわいい(本音)









はい。



本日はここまでです。



眠いです。



それではバイバInBan。