InBanです。昨日はごめんなさい。
ブログ更新しませんで…なので、今日は少し、長めにさせて頂きます。
その前に、今日出来事。
てゆうか、雨降ったね。降らないと思ってたので、ショック!
傘貸してくれたアナタありがとう。
こんなに降らなくたって…
今日は、前の営業所で知り合った人とゴハン食べに行きました。
おいしかったよ。
相変わらずお酒飲めない私…姉たちは強いのに。なんで?
そして、胃酸過多…なんか、まだお腹たまに痛いです。
早く、治らんかね。
『世界の終わりを、キミと…』
7.
俺はサチの学校での授業態度や休み時間の行動などをいつもよりも注意深く観察してみることにした。
なにか、分かるかもしれないと思ったからだ。
しかし、サチは特別何も変わったところは無い。
サチは普通の子と変わった事は何もしてないし、むしろ、そんじょそこらの子と比べると、申し訳ないがサチはかわいいし、頭も良くて、言うことはない。
言ってみれば完璧な人間のように見えるのだが…
なぜ、そんな子がイジメられるんだ。
『だ・か・ら・よ。彼女は完璧過ぎるからみんなから疎まれるの』
天使が来て言った。
いつもこいつはいつの間にいる。
『(そうなのか…)』
俺はいまいち納得できず生返事をした。
じゃあ、サチがもっと地味になればいいわけか?
いや…しかし、ただでさえ、今地味に過ごしているサチがこれ以上地味になったらどうなってしまうというんだ。
俺はきっと、一番考えているはずだ。
人間とは難しい。
俺が生きているときはこんな事遭遇したこと無いので分からない。
一体、サチはどう暮らせばいいというのか。
「なに、テメエ何日も学校休んでんだよ」
聞き覚えのある耳障りな声にハッと我に返ると、そこにはクラスを仕切っているエリと、その仲間がいた。
「……」
当然サチは何も応えない。
いや、応えられないでいる。
何を言ってもそれは悪く取られてしまうからだ。
サチはきっと時間が過ぎるのを待っているのだろう。
その反応にもエリは気に入らなかったらしい。
「なんか言えよ!しゃべれんだろっ!」
エリはそう言うとサチの机を思い切り蹴飛ばした。
サチの机に置いてあったノートとふでばこがその拍子に床に落ち、ふでばこからはシャープペンシルと何本かの色ペンが散乱した。
シャープペンシルの芯は落ちた衝撃で折れてしまった。
その音にサチはビクッと縮まり、震えてしまった。
クラスにいた生徒も音のしたほうを見たがすぐに元の生活を始めた。
俺はその一部始終をまるで、ビデオでも見ているように客観的に見ることができたのだが、サチのふでばこが落ちたあたりで、理性のタガがはずれてしまったようだ。
「何してんだ?お前」
驚いたのはエリだった。
イジメている相手が今、まさに殺意むき出しのような声で反論してきたのだ。
クラスにいた生徒も再び振り返る。
今度は元の生活を再開することも無くこの光景を見ている。
「直せよ。この机」
俺も同じことを考えていた。
汚い足でサチの机を蹴りやがって。
「汚い足で蹴りやがって」
いや。サチ。いくらなんでも女の子がそんな汚い言葉を使ったらいけないだろ。
俺は焦った。
サチが俺が思っているのと同じことを口に出しているのだから。
「早くしろよ」
またもやサチはエリに言う。
俺よりもエリのほうが驚いている。
無理もないと思った。
エリは机を元に戻すと教室を出てしまった。
とりあえずこの危機は乗り切ることができた。
『しかし、サチ。サチって怒ると怖いんだな』
俺はサチでもあんなに強いことが言えるのかと感心した。
「(…わ、私じゃないわ)」
今度はサチが驚いて言った。
「(さっきあの子に言ったのは私じゃなくて、あなたよ)」
『え?!』
俺はサチが何を言っているのか全く理解できなかった。
「(さっき、あの子に怒ったのは私じゃないのよ。きっと、あなたが私の声を通してあの子に言ったんだわ)」
『うそだろ。俺、そんなことできねえし』
俺はそう言いながら、さっきの状況を思い出していた。
思い当たる節はあった。
サチは俺が思っていることを言っていたし、言葉使いも俺と話しているときとは全く違っていた。
『あれは俺が言ったことなわけ?全部俺がサチの声を通して言ったってこと?』
「(そうよ。みんなもちろん私が言ったと思っているけど)」
俺は理解した。
さっき、俺は確かにサチの物がエリによって粗末に扱われたことで腹が立った。
その瞬間俺の意識がサチを乗っ取ったらしい。
『ごめ…ごめん。サチ。でもよ、だって…あいつ、サチの机を蹴ったんだぜ!サチだって悔しかっただろ?』
俺は必死にサチに言い訳を言っている。
情けない…。
このままじゃ、サチの完璧な人間性が疑われてしまう。
「(いいの。気にしないで。なんか私もすっきりしたわ。まさか、私があんな剣幕で怒るなんて思ってもみないと思うから、みんなのポカンとしている顔は見物だったわ)」
俺の必死な言い訳に反して、サチはケロリと言った。
『でもよ、サチ。ますます孤立しないか?そうなってしまったら俺は何のためにサチを救うって約束したのか分からない』
俺は、本当に後悔していた。
もっと冷静になるべきだった。と、いうのも、理由がある。
サチが今回、エリに逆らうカタチになったことであの子の闘争心に火が付かないかという事だった。
恥をかかせたことになるわけだから今度はもっとひどいことをされるのではないかという不安だ。
しかし、俺の心配に反して、あれからサチの俺に対する評価が上がった。
俺の男らしい一面が見れたことで、勇気が出たと言ってくれた。
そして、俺がそこまでしてサチのことを思っていることも分かってくれたようだ。
それはそれで、俺としては願ったりなのだが、俺はエリのことが気がかりで仕方がない。
『(なあ、なんであの時俺はサチの言葉を借りることができたんだ?)』
俺はその夜、サチが寝たのを確認し、天使を呼んだ。
天使は案外近くにいたようですぐに来た。
『それはアタシにも分からないわ。言えることは、サチの体を乗っ取るくらいにあの時、アナタの感情が高まっていたということね。サチを守りたいっていう』
確かに、あの時、俺は世にいうキレた状態だった。
『(俺はてっきり天使の力でできたことなのかと思ってた)』
『前にも言ったように、天使はその力を使うことはできないの。だからアナタに頼んでいる。今回のことは本当に奇跡に近いわね』
ってゆーか、奇跡だ。
そんなのどっかのドラマとか映画の中の話でしかないのかと思っていた。
『(サチにああ言えとは言わないけどよ、もう少し勇気があればあんなやつらなんてことないぜ。結局徒党組まなきゃ何もできないやつらだ。きっと、トイレだって行けないぜ?)』
『アハハ。そうね。じゃあ、サチにその勇気がつくまでアナタが代わってあげたら』
天使は俺を呷るように言った。
『(代われるものなら代わってやりたいよ。そのほうが早そうだ。でも問題がある)』
『なに?』
『(俺は男だ。女の子言葉は苦手だ)』
『確かにね』
天使がいなくなった後、サチの寝顔を見ながら俺は明日の作戦を考えていた。
はい。
ここまでで、7話は終わりです。
だんだんと、サチと哲朗の距離が縮まりつつありますね。
これからもお楽しみに。
バイバInBan。