こんにちは。
かずです。
「お母さんと仲がいいね」
昔から、
そんなふうに
言われることがありました。
一緒に買い物へ出かけたり、
よく話をしたりする。
周りから見れば、
確かに仲のいい母娘(おやこ)
だったと思います。
母も「そうなの」って
いつも嬉しそうに
答えていました。
でも実は・・・
その横で私は、
ちょっとイラッと
していたんですよね〜。
心の中では、
「だって私が、
お母さんに
合わせているんだもの」
と思っていましたから。
母の行きたいところへ行くし
外食も
「お母さんの好きなのでいいよ」
って言う。
それがものすごく嫌だった、
というわけじゃないんですよ。
母のことは好きだったし、
一緒に過ごして楽しいことも
たくさんありました。
それでも、
「仲のいい親子だね」
そう言われると、
なぜか素直に喜べなかった。
今、振り返ると、
私の中には、
「私の方が合わせているから、
この関係はうまくいってるのよ」
という感覚が
あったんだと思います。
もし、
「うちも仲の良い親子だと思う」
という方がいたら、
別に「仲がいいか、悪いか」を
決めなくていいんです。
それよりも、
一度こんなふうに
振り返ってみてほしいんですね。
この関係がうまくいくために、
私は何をしてきたんだろう。
お母さんが不機嫌に
ならないように、
言いたいことを
飲み込んできた。
お父さんと
お母さんが揉めれば
間に入っていった。
親が困っていそうだと、
頼まれる前に動いてきた。
そんなことは
なかったでしょうか?
こういうことを
長い間、続けていると、
それを「我慢している」とは
自分でも思わなく
なっちゃうんですよね。
「これくらい普通のこと」
って、
自然にやっていることが
多いと思います。
けれど、
親が年をとってくると、
今まで当たり前のように
してきたことが、
急に重く
感じられることがあります。
最近、物忘れが増えたなあ…
歩くのが遅くなってきたかも…
また病院?
そんな親の姿に
「もし介護になったら…」
と気持ちがザワザワする。
まだ、
始まったわけでもないのに。
そのザワザワには、
こんな不安が混ざって
いることがあります。
「これからもっと、
私がやらなきゃ
いけなくなるのかな…」
これまでも、
親が困らないように、
悲しまないようにしてきたし、
家の中がうまく回るように
動いてきた。
そういう人ほど、
「これまで以上に
もっと私がやらなきゃ」
って思いやすくなります。
「私が離れたら、かわいそう…」
「娘なんだから、
これくらいしないと…」
そんな気持ちが
出てくることもあると思います。
だから私は、
親の老いに
自分の気持ちがザワつき始めたら、
これまでの親子関係を
振り返ってみてほしいと
思っています。
「私はずっと
我慢してきたんだ」と
親や自分を
責めるためではありません。
ただ、
私は、この関係の中で
どんな役割を
してきたんだろう。
そこを知っておくだけでも、
これからの親との関わり方を
選びやすくなるからです。
例えば、
今までなら反射的に
「私がやるよ」って
言っていたことを、
「私は、どこまでなら
“心から”してあげたい?」
と考えてみる。
そうすると、
その奥にある
自分の本音や希望にも
気づきやすくなります。
「ここからは
自分の時間を守りたい
って思っているのかも」って。
親を大切にすることと、
親が困らないように
全部を引き受けることとは、
同じではありません。
実際に介護が始まると、
その線引きに迷うことも
増えてくると思います。
そして、
これまで親に
合わせてきた自分を
責めないでくださいね。
きっと、
そうすることで、
守ってきたものが
あったはずですから。
ただ、今まで
そうしてきたからと言って、
これからも同じ役割を
続けなくてはいけない
わけではありません。
これまでの親子関係を
否定する必要もありません。
ただ、
親の老いを感じるように
なった今だからこそ、
これからの関わり方を
選び直していく。
そんなタイミング
なのだと思います。
最後まで、
家族が家族として
笑いあえるために。
介護の準備というと、
制度やサービスのことを
考えることが多いけれど、
同じように、
「私は、この家族の中で
どんな役割で
何をしてきたんだろう」
と、
自分の心を振り返ることも、
ひとつの大切な
準備になると思っています。
でも、
自分の本音って、
いざ見ようとすると
案外わからないもの
なんですよね。
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山口和子
◇一般社団法人ミッションメンタリング協会
副理事・認定トレーナー
◇コアクリーニングさろん「うたたね」代表
◇ココロとカラダのセラピスト歴約20年
◇東洋運命学カウンセラー
◇拠点:静岡県磐田市
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