凪の朝、旗が挙がると磯舟が一斉に漁場に向かう。櫂を足で操り、箱メガネで海中を覗き、タモ網でウニを獲る。
日本海に面した積丹半島の6月から8月は、旬のウニ丼を求めて観光客が大勢押し寄せる。アイヌ語のシャクコタンは、まさしく夏場所だ。
積丹半島沼前(のなまい)、奥尻島海栗前(のなまい)、北海道にあるノナの付く難読地名。
「ノナマイ」はアイヌ語の nona-oma-i で「ウニ・そこにある・ところ」の意味。
ノナはキタムラサキウニのことで、エゾバフンウニはガンゼという。
エゾバフンウニは、ほぼ全道に分布し、漁期は海域より別々で一年中獲れる。
キタムラサキウニは、太平洋側では襟裳岬~相模湾まで、日本海側はサハリン南部~対馬までの沿岸に分布する。漁期は6月~8月まで。
漁期が早い小樽は5月15日から8月31日まで。余市は5月20日から8月31日となっている。他の地区は6月から8月31日までが多い。
一番おいしくなるのは、6月下旬から7月下旬だと言われている。
ウニは苦手という人もいると思う。通常流通しているウニには、身の崩れを防ぎ、長持ちさせるために、ミョウバンという凝固剤を多く入れる。これが苦みや薬臭さの原因となって、本来の味を損ねる。
産地で食べるウニ丼はミョウバン未使用なので美味しいのです。
家庭で味わいたい人には無添加塩水ウニがオススメ!
こちらはノナです。北海道では毎年300tほど獲れる。
夏の味覚、ウニ!
一番おいしい時期に食べることができました。
ウニの世界消費量の8割以上を日本が占めている。生産はチリが26,622t(2022年)あり、圧倒的な1位で、ロシア(8800t)、日本(6900t)と続く。
回転寿司で食べるウニ軍艦巻はチリ産?
北海道の輸入ウニはなんと9割がロシア産といわれている。本来ウクライナの関係でロシアから輸入していないが、そこは持ちつ持たれる関係です。
札幌で食べる海鮮丼はロシア産?
外国産といえば、20年ほど前は北朝鮮産が占めていました。2006年から核実験を受け全面輸入禁止になりました。