※追加検証実験の結果を追記しました。

検証実験シリーズの第3弾です!

最近よく耳にする
人工知能(AI: Artificial Intelligence)
という言葉。

コンピュータを使って、学習・推論・判断など人間の知能のはたらきを人工的に実現する技術のことだそうです。

3/21(木)に投稿した記事では、
人工知能(機械学習の一種であるディープラーニング)を使い、ラーメン二郎の写真で店名を当てるというTwitterのアカウント(@jirou_deep)をご紹介しました。

このアカウントにラーメン二郎の写真をツイートすると店名を回答してくれるというものです。

まず検証実験①として、
ラーメンの全体と構成要素である豚、スープ、麺の4枚の写真をレイアウトした画像で店名を当てることができるのかを検証しました。

実験に用いたラーメン二郎の画像は以下の8店。

三田本店

仙川店

京急川崎店

府中店

環七一之江店

相模大野店

神田神保町店

越谷店

いずれも今年になってから僕が訪問したお店で、二郎ファンでも中々判別が難しいと思われるカウンターの色が赤い店を選択しました。


その結果は…全店正解!

3/10(日)にオープンしたばかりの越谷店もちゃんと正解しており、新しいお店の画像も学習していることが判明しました。

どこのお店のラーメンかを判別する材料となるのは、ラーメンの盛り付け状態(野菜、豚、スープ、麺、ニンニク)だけではなく、
丼の形状や模様、カウンターの色、コップの形状や色、卓上の調味料などの情報が含まれている考えられます。

検証実験①では、そのお店の特徴である
ラーメンの全体・豚・スープ・麺が含まれている画像を使用したので、背景として写り込んでいるカウンターの色やコップ、卓上の調味料などの情報も付加されています。


そこで検証実験②として、
どこまで画像の情報を減らしても店名を当てることができるのかを検証してみました。

3/23(土)に投稿した記事では、
食べ終えた後の丼の画像だけで上記の8店舗の判別ができるかを検証しました。

その結果は…全店正解!

検証に用いた画像には、カウンターの色、丼の形状や模様、箸、コップ、卓上の調味料などが含まれており、それらの情報を基に判別をしているようです。

赤いカウンターに置かれたコップの画像だけで試してもみましたが、流石にそれだけの情報では同じコップを使用しているお店もあるため、正解はできませんでした。
しかし、候補となる店舗top3の2番目には入っており、かなりの精度で店名を当てることができそうです。


今回は検証実験③として、
ちょっと別の角度から検証を行ってみました。

題して、
人工知能は世代交代したラーメン二郎の店名を区別することができるのか?』
です。

3/23(土)にラーメン二郎 環七新代田店を訪問した後、ラーメンの全体・豚・スープ・麺の4枚の写真をレイアウトした画像を用いて店名を当てられるかの検証を行いました。

検証実験に用いだ画像はこちら。
ラーメンの全体・豚・スープ・麺の4枚の写真をレイアウトした画像です。

この画像を@jirou_deep宛にツイートすると…
回答は「環七新新代田店」
当然正解でした。

ここで、人工知能の回答が
「環七新代田店」
と表記されているのは、店主さんが2代目だからだと考えられます。
以前の店主さんが営業していたお店は2014年の4/26(土)に営業を終了。
同年の5/18(日)現在の店主さんが営業を開始しています。

ここで疑問が…

人工知能は、新旧店を見分けているのでしょうか?

早速試してみることに!ニヤリ

旧店の営業最終日、2014年の4/26(土)にじろり〜まんさんと一緒に食べたラーメンの画像を実験に使用。

この画像を@jirou_deep宛にツイートしてみると…
回答は「環七新新代田店」
あれれ…
「環七新代田店」または「旧環七新代田店」と回答してくれることを期待していたのですが…

やはり古いお店の画像は学習していないのでしょうか?
あるいは、店主さんの交代を認識せずに全て「環七新新代田店」として学習している可能性もあります。

これを確認するために、もう一軒で検証を実施してみます。

2014年に臨時休業したまま再開せずに閉店してしまった『旧荻窪店』の画像で試してみます。

まずは現在の荻窪店のラーメン画像から。

ちょっと古いですが、昨年の3/30(金)に食べた小ラーメンの画像を使用します。

この画像を@jirou_deep宛にツイートすると…
回答は「荻窪店」
予想通り正解。

次は旧荻窪店の画像で試してみます。

2014年の1/15(水)に僕が最後に食べた塩ラーメンの画像を使用します。

この画像を@jirou_deep宛にツイートしてみると…
回答は「荻窪店」
カウンターの色やラーメン自体が大きく異なるにも関わらず、「荻窪店」と回答しています。

この結果からだけでは、本当に人工知能が新旧の荻窪店を識別し、区別しているのかは疑問が残りますね…

やはり、新旧の荻窪店を区別せずに単に「荻窪店」として学習している可能性がありそうです。

これからも検証を続けてみたいと思います。


【追加検証実験】
2015年に店主さんが交代された『松戸駅前店』についても検証をしてみましたので、結果を追記します。

松戸駅前店は、
2015年の7/26(日)15:00に2代目店主さんの営業が終了し、一旦閉店。
その2週間後の8/9(日)に3代目店主さんによる営業が開始されました。

まずは2代目店主さんのラーメンから。

2015年の7/22(水)に食べた2代目店主さんの最後のラーメン画像を使用します。

この画像を@jirou_deep宛にツイートすると…
回答は「松戸駅前店」
荻窪店同様、
特に『旧』とはついていません…

次に現在の3代目店主さんのラーメン画像で試してみます。

もう1年以上前になりますが、
2018年の2/7(水)に食べた小ラーメンの画像を使用します。

この画像を@jirou_deep宛にツイートすると…
回答は「松戸駅前店」
当然正解です。

以上の結果からも、荻窪店同様、新旧の松戸駅前店を区別せずに学習している可能性が高いことが確認できました。

【まとめ】
現段階では、人工知能は店主さんが世代交代したラーメン二郎のお店を区別できないことがわかりました。
これを改善するためには、新旧のお店を区別して画像を学習させる必要がありそうです。

iPad mini4からの投稿