民主党は、日銀副総裁への渡辺氏の就任を拒否した。日銀総裁、副総裁人事に拒否をするのは、これで3度目である。これほど、拒否を繰り返して日本の金融政策に係わる人事を混乱させるなら、これこれの条件なら民主党はOKですという条件をあらかじめ提示するのが常識ではないか。
このような条件の提示を民主党が行っていれば、今日の混乱は無かったであろう。
そもそも最初に武藤氏の日銀総裁就任に小沢氏は当初賛成であったと言われている。ところが民主党内の仙谷氏が反対を唱え反対が民主党の大勢になったため小沢氏もしぶしぶ反対にまわった経緯がある。
今回は、民主党の大多数は渡辺氏の日銀副総裁就任に賛成であった。その賛成の先頭にたったのが仙谷氏であったために小沢氏が意趣返しに強引の反対を決めたといわれている。
つまり、民主党は日銀人事に反対を繰り返しているのは、民主党内部の抗争のあおりなのである。
内部の争いに国会同意人事を利用していることになる。呆れ果てた民主党である.
民主党は、反対の理由を表向き、武藤氏や渡辺氏は財務省出身で天下りであるから反対と述べているが、
そもそもあるポジションにふさわし人か、どうかを判断するのは、その人の人物、学識、所信などによるべきであって出身などで判断すべきではない。
出身で判断するなら、このポストはXX大学出身がいいなどと言っているのと同列で、学閥主義などで判断するの考え方と根は同じである。
民主党の前原副代表が「渡辺氏の不同意は極めて残念だ。人物本位の人事を確立しないと本気で政権をとる気がない取られる」と述べているが、そのとおりであろう。
欧米の中央銀行総裁には、財務省出身者が何人もいる。それぞれ立派な人物である。
さらに民主党の山岡国会対策委員長は、渡辺氏に電話して日銀副総裁就任を辞退するように迫っている。
呆れた政治介入である。山岡氏は即刻、議員辞職をすべきであろう。
参議院で多数を占めている民主党が、このあきれた惨状では、今後も国会同意人事は、混乱を続けることになろう。
国会同意人事は衆議院の賛成だけで決定できるように早急に法律を改正すべきだろう。