一疋の青猫 -99ページ目

拈華微笑(ねんげみしょう)


IMG_3396a




遙かなる

沖へと つづくは


波の上に

ひらく 千の微笑


口の端の ほころびに

洩れた 吐息が 寄せかえす




拈華微笑

差し出された 一輪の花に

ただ 微笑みを 以って 応える




花の名は 知らねども

語る言葉さえ 無くとも





言葉では 表わせぬがゆえの

深き 理解

魂の 共振とでも 呼びたくなるものが


きっと


あるのだと


思う

 

なにもない日曜日


IMG_2968



雑事に追われ 出掛けずじまいの 日曜日

空は みごとに 晴れ渡り

せめてもと ベランダで カメラを構えてみたけれど

雲ひとつ無い空は 青いばかりで・・・

そんな訳で 写真は しばらく前に 撮ったものです


・・・・・・


さて

今日みたいな 冬の 閑かな お天気の日

けれど

何をするでもない そんな日は

古い映画の とあるシーンを 思い出すのです


大林宣彦監督の 『さびしんぼう』

『転校生』 『時をかける少女』と並ぶ 尾道三部作

尾美としのり演ずる 主人公ヒロキは

別な学校へ通うユリコ(富田靖子)に 一目惚れをする

作品では どこか懐かしい 尾道の風景が 終始描かれる

坂道や 狭い路地 坂の上から見下す 尾道水道・・・

ユリコは 尾道の沖合い 尾道水道に浮かぶ 向島から

自転車で 渡船に乗って 通っている

その 行き帰りを ヒロキは 見つめているのだけれど

季節が 冬となり 柔らかな 瀬戸内らしい夕陽

そして 冬休み

学校もおしまいで その横顔を 見ることすら 叶わない

夕焼けの港へ あても無く 歩いて

閑散とした 渡船を 眺めながら 呟く・・・



なにもない冬休み

だれもいない冬休み

ちくしょう 胸がいたい



このセリフとシーンが

柔らかな 夕陽の色とともに 印象深く よみがえるのです



大昔は 帰省の列車を 途中下車して 尾道の坂を 歩いたり

一度 渡船に乗って 季節はずれの 島の宿に ひとり

泊った時には 妙に 切なく 淋しくなった記憶が(笑)





ああ 旅に出たくなってきました(笑)




尾道 いいですよね




映画も ぜひ ご覧になってくださいね^^





「 さびしんぼう 」   富田靖子






Space Key


IMG_2943




硝子窓から 細長き ひかりの帯

カーテンの 裾が ひるがえり

季節のページが めくられた

冬の一日 肌寒い午後



誰もが せわしなく

足早に 行き過ぎる この月に

淋しさを 埋めるように

他人目に はしゃぐように



書き込む ページ

ダイアリー

白い余白を 青いインクが

染めてゆく

 

呪文のように 繰り返してみても・・・



そんな

全てを

意味の無いもの

虚しいものとする



それは ただ ひとつの

「    」

不在

それゆえに



3回 押した スペース・キー

無を 現す 言葉







「 木枯らしのダイアリー 」     松任谷由実

※ 火よう日 曇り 午後のデパート 消えそうな西日・・・



アスタリスクに続く キーボード シリーズです(笑)



まだ少し 雨が降りそうです

温かくして 穏やかな 週末を お過ごし下さい