一疋の青猫 -78ページ目

中也断唱~春の宵


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先日 訪れた 岬の春を 中也の 歌と ともに・・・


* * *


摘み溜めしれんげの華を

夕餉(ゆうげ)に帰る時刻となれば

立迷ふ春の暮靄(ぼあい)の

土の上に叩きつけ


いまひとたびは未練で眺め

さりげなく手を拍きつつ

路の上を走りてくれば

(暮れのこる空よ!)




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けふ一日また金の風

大きい風には銀の鈴

けふ一日また金の風


春は土と草とに新しい汗をかゝせる


大きい猫が頸ふりむけてぶきつちよに

一つの鈴をころばしてゐる

一つの鈴を、ころばして見てゐる


古き代の富みし館の

カドリール ゆらゆるスカーツ

カドリール ゆらゆるスカーツ




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あゝこともなしこともなし

樹々よはにかみ立ちまはれ


このすゞろなる物の音に

希望はあらず、さてはまた、懺悔もあらず


われはや単純と静けき呟きと

とまれ、清楚のほかを希はず




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ああ、神様、これがすべてでございます

尽すなく尽さるるなく

心のまゝにうたへる心こそ

これがすべてでございます


あゝ 吾等怯懦(けふだ)のために長き間、いとも長き間

徒(あだ)なることにかゝらひて、涕くことを忘れゐたりしよ、げに忘れゐたりしよ……




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地球が二つに割れゝばいい

そして片方は洋行すればいい

すれば私はもう片方に腰掛けて

青空をばかり――


遠くの空を、飛ぶ鳥も

いたいけな情け、みちてます


暮るる籬(まがき)や群青の

空もしづかに流るころ


花は香炉に打薫じ


外では今宵、木の葉がそよぐ

はるかな気持の、春の宵だ




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さうしてこの淋しい心を抱いて、

今年もまた春を迎へるものであることを

ゆるやかにも、茲(ここ)に春は立返つたのであることを

土手の上を歩きながら、遠くの空を見やりながら

僕は思ふ、思ふことにも慣れきつて僕は思ふ……


*


あゝ 疲れた胸の裡(うち)を

桜色の 女が通る

女が通る・・・






「 Gnossienne No. 3 」   Erik Satie

歩くように


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歩くように 願う

一歩ずつ 確かめるように 踏みしめるように



歩きながら 願う

汗を少し 掻きながら 歌いながら



余計な 言葉は いらない



まっすぐ 歩いてゆくから

この 堤防のように まっすぐに



雲の合い間から 光がこぼれている

進むべき道を 照らしている



複雑な 地図は いらない



大いなる憧れと 揺るぎない信頼

コンパスが 示す 目的地のみ



胸に 刻めば



きっと

つながっている 一本の道







「 航海日誌 」   荒井由実






3.11~日比谷公園から国会へ


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大震災から 一年の節目を迎えた 日曜日の午後

日比谷公園での イベントに参加しました



14時 46分 黙祷を捧げます





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公園内では 「アース・ガーデン」 という催しもあり

テントブースでは オーガニックな 素材・食材を 利用したもの

フェア・トレード製品の 展示 販売なども 行なわれていました






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15時 エネルギー政策の 転換を求める デモ行進の スタート

公園を出てすぐのところ 東京電力・本店の上空も 晴れていました

デモの隊列は いくつかの ブロックに別れて

賑やかにやりたい人は 先導するサウンドカーに DJが乗り込む グループ

ドラムや 笛など 楽器を持った グループも

大きな声で シュプレヒコールを挙げるグループ ただ 静かに歩くグループ

それぞれが それぞれの 表現方法で 




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銀座の 華やかな通りを過ぎて 官庁街へ

経済産業省前には 「脱原発テント」が

一時 撤去騒動もありましたが 無事に 冬を越えて






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デモの列の中に 脱原発ネコを 発見!





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解散後は そのまま 暮れなずむ 国会前へ

議事堂を 取り囲む ヒューマン・チェーン

すっかり日も落ちた 国会議事堂を キャンドルの灯りが 囲んでいました

*

甚大な被害をもたらした震災に 改めて向き合い そして 学び

亡くなられた 多くの命に 報いるとすれば

同じ過ちを 繰り返さないこと 安全で 明るい未来を 築くこと

*

ひとりの力は わずかで

待った無しに やってくる 現実の日々は

虚しさを 感じる事すら やめろと言っているよう

日々を 慰安の中で 過ごせと

*

けれど

昨日と今日の 繰り返しが 決して 明日ではないこと

そのことを 知った あの日を 忘れてはならない

*

変われること

変えられることを

信じて

希望を!