一疋の青猫 -67ページ目

空を往けば


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夕方になって ようやく 雨も上がった

南の海を すり抜けて行った 大きな風のせいなのか

今日の雲は いつもより 情感も豊かに

仰ぎみる者に なにかを伝えようと 能弁そうにみえる



朝からの荒天に テレビで眺めた お隣りの 第二惑星は

陽炎に揺れるように 大海の波に揉まれるように

ゆらゆら ひとりぼっちで すすんで行った

その姿は 余りにちっぽけで 淋しそうだった



真っ暗な 何も無い空間に 放り出されたのは

星であったか 人であったか

孤独の焔をかかげ 闇を睨み 彷徨う

空(そら)は 空(くう)であることを 確かめながら




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これから どこまで この旅は続くのか

すれ違う星に 手を振るのは いくたびか

私が 誰かの 影になったり 誰かを ほんの少しだけ

照らしだす日も あるのだろうか



孤独を 抱えて 往く ひとり ひろい 空

いつだって それは そう

今や そう それは もう 悲しみでは 無く

私が ここにあること そのもの



空に 星 ひとつ

私も ひとつ

*

オヤスミナサイ









「 オヤスミナサイ 」   キンモクセイ

Mermaid Blood 千秋楽 ~ COREDO室町


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日曜日の午後

都内へと 出掛けた 序に

三越日本橋本店の ライオンに挨拶し





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はす向かいの 「COREDO室町」へ

主に 飲食店と 上階にホールがあり

小ぢんまりとした印象だが 間接照明が美しい





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2階





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3階





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分かりにくいが 壁際の天井が透明な板で そこに水が張られている

更にその上から ダウンライトと 水滴が落下して

その波紋が 下の壁面に 拡がるという 仕掛け なかなか面白い




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4階は 天井が パンチングメタル状で 光が洩れている





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三越って 三井越後屋・・・って知ってました?


「日本橋三井ホール」 今日の目的は 朗読劇「Mermaid Blood」

→ 公式サイト

音楽朗読劇+香道 ということで

3人のキャストによる朗読劇に 生演奏と ホール内には 香が炷(た)かれる

「目には見えなくても 心に浮かび上がる舞台」

五感を刺激する というテーマらしいが

五感のうち 視覚によってもたらされる 情報や感覚といったものは 圧倒的で

それを 抑制することにより 見えなくすることにより見えてくるもの

他の感覚が より鋭敏になることは 経験的にも ある程度想像がつく

朗読劇であれば より 台詞や音への 意識も高まる

今回 香により 刺激される嗅覚が どのようなものか 興味を持った


ストーリー自体も 香と深く関わっている

死者を蘇らせるお香 反魂香(はんごんこう)を 求める人達の物語

とある大学教授が 死んだ妻を蘇らせる為に 反魂香について調べてゆく

彼は その手掛かりを 西行法師の「撰集抄」に見つけ 追い求める

物語は 西行の時代 源平合戦の世に 飛んでは

また その時代に 反魂香を求める人々の物語が 語られる

音楽を合図に 現代と 源平の世とを 行きつ戻りつしながら 物語は進む


死者を蘇らせる「反魂香」 もとは中国の故事に由来するもの

香りが 死者を生き返らせるという かなり 想像力が必要な 設定に

今回 500年の歴史を持つ 香道志野流の次期家元 蜂谷宗苾氏が

実際に舞台の上で香を炷(た)てる という

そのみつけぬ所作に感じる 儀式性や 現実に 鼻腔をくすぐる香の匂いは

ミステリアスさや 舞台のリアルを 感じさせる効果もあったか


この芝居の ストーリーや結末を語ることに あまり 意味は無いであろう

それであれば 活字を追えばよいだけのこと

活字が肉体化され 音楽に 香に 揺さぶられる 二時間ほど過ごす時間

それを 体験すること か?

SOUND THEATRE と名付けられたこのシリーズ

朗読劇としては なかなか 贅沢で 面白い 試みであると思った


視覚を制限して 五感に訴えるということでは お化け屋敷に近いか(笑)

お化け屋敷には 嗅覚は無いが(最近は知らないけど)

今回の舞台には欠如した 触覚があったように思う

ぬるっとした扉や 柔らかい床とか






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観劇後は 今回の舞台で 欠如していた もうひとつの五感

「味覚」を求めて^^







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日本橋 ・・・ この辺りは 落ち着いて いいですね

渋谷なんかは もう・・・駅に降りたら 疲れます(笑)






もうひとつ

音楽の 福岡ユタカ氏の ボーカルがよかった

アンビエントな感じで また 大陸的な郷愁を誘うような・・・




「 AXIS MUNDI 」   福岡ユタカ × mjuc




六月の海岸通り


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由比ガ浜から

稲村ガ崎を 過ぎれば

逆光の 白い スクリーンの中から

少しずつ 江ノ島が 浮かび上がってくる

なだらかな 海沿いの道は 寄せる波より 緩やかに進む



砂浜では もう たくさんの人影が


はしゃぎ過ぎて 服を濡らし

思い掛けない その冷たさに

震えて 帰った あの 夕暮れ


眼の前の風景と 短くも無い 時間の記憶が

二重写しになって

懐かしさのような 淋しさのような




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陽射しと潮風に 晒されて

古び 色褪せた ものたちが

懐かしく 温かく 思えるのは 何故だろう


なにも 古びてゆくのは

板張りの壁や 錆の浮いた看板ばかりでなく

人も 同じ


時間を重ねてゆくことが

味わいに 趣きと なるような

そんな 時間を 重ねられているだろうか?

思えば 焦る気持ちに

波が 眩しい



今日から 六月

間もなく 浜辺には ストアが並び

緩やかな道は とうとう 動かなくなる


もう 夏はいいかな


その陽射しが 翳る頃に また・・・





「 Hello,My Friend 」   松任谷由実

※ 今年もたたみだしたストアー 台風がゆく頃は涼しくなる・・・

なんだか すっかり 夏が終わった気分です(笑)