十一月の庭

朝顔の種子は 春を待たずに
弾けてどこへ・・・
凍えるような冬の日に
目を覚ましたりしなければよいけれど
*
十一月
秋風に揺れる ベランダの彩り
今年も一年
時に 気持ちを鎮め また 弾ませてくれた
花々に 感謝しつつ・・・





今日は 「立冬」
昨日は 暦をめくる冷たい雨が降りました
*
それでも・・・

雨の滴を纏いながらも
まだ
健気に 朝顔も咲いています
「 EVERYDAY AT THE BUS STOP Captain Funk _Daydream_ Edition 」 Tommy february 6
※ もし、女の子に生まれ変わったらカラオケで歌いたいと思います(コスプレ付)
※ 削除されたので貼り替え 最近、Youtubeの削除が早いような・・・
青き旅愁

慣れぬ枕に 明け方目覚めて
冷えた空気に 窓硝子は曇る
明けぬ空も 水鏡は白く
垂れ込めた雲を 淡く照らす
うたかたの如き 水鳥も 小舟も
揺れながら 未だ 目覚めず
ただ 夜のまま 逃げ込もうとする
一台の長距離トラックが
旧き街道を 西から東へ 走り抜けてゆく
*
街道沿いの二階屋は 昭和のままの佇まい
ホールの照明や カーペットの柄も
凝った意匠が 尚 時の経過を強調して
食堂では出張の客か ぽつり ぽつりと 席を隔てて
つまらなそうに箸をすすめている
嘗ては 団体旅行で賑わったであろう宴会場からは
耳慣れない 異国の言葉で カラオケが響く
早々と部屋に戻れば
安い灯で 照らされた 壁も天井も 匂いも空気も
侘しくも 懐かしいようで 為すことも無く あとは寝るばかり

病雁の夜寒に落ちて旅寝かな 芭蕉
列を成して渡り行く雁の群れ
その中から一羽 夜の寒さに耐え切れず 病の雁が落ちてしまった
思い掛けない場所で 独り 侘しく旅寝するのだろうか
*
「堅田にて」の前詞が付いたこの句は 芭蕉四十七歳の作
琵琶湖岸のこの地は 近江八景のひとつ「堅田落雁」として知られ
芭蕉の句も当然これを受けたもの
自身 この時 病を得て寝込んでいたと言う

安藤広重の版画 「近江八景・堅田落雁」 落ちゆく雁の姿が・・・
芭蕉の時代 旅は文字通り生命を賭したものでもあっただろう
今や多少不便であったとしても その境地に至る事はまず無いが
時には 古びた宿での侘しき旅寝も悪くない
満たされてしまえば 求めない 感じないのは 食欲だけで無く
欠落や不安 恐れが 感覚を研ぎ 想像力の羽を伸ばすこともある

ちなみに
「堅田落雁」の「落雁」は 干菓子の「らくがん」に通じ
近江のこの地を 「らくがん」発祥の地とする一説もある
*
更に ちなみに(笑)
私の父方の祖父は和菓子屋を営んでおり 父も若き日は職人であった
戦後も 仏前に供えられるばかりとなった「らくがん」を作り続け
いよいよ 時代に取り残されて廃業に到ったのだと
そんな話を 母から聞かされたのも随分と後の事で
華やかなりし頃の記憶は 私には無い
商品を配達する荷台にちょこんと乗せられた私の写真と
子供の頃の虫歯だらけの私の記憶と
未だに父の手となる彼岸のおはぎの味が
その名残りを留めている
「 Kokirikobushi 」 Omodaka
※動画がシュールなので、ロマン派の方はご注意下さいね。(私もロマン派ですw)

