一疋の青猫 -46ページ目

Sweetな夜


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滑らかな肌に 弾けそうなライン




艶やかにして 透きとおる




つい 戯れに 指先を




差し延べてみたくなるような






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けれども いつしか




磨かれたスプーンの光沢のように




ひんやりと




ただ 傍で 眺めているだけで






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そう




それだけで十分と




思うようになったのは やはり




年齢のせいでしょうか




甘そうに見えて 意外と中身は酸っぱかったりね




*




甘いお菓子の お話しですけどね










「 Renovation 」   DAISHI DANCE feat.吉田兄弟





最後の一花


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  「 夕 照 」  中原 中也


   丘々は、胸に手を当て
   退けり。
   落陽は、慈愛の色の
   金のいろ。


   原に草、
   鄙唄うたひ
   山に樹々、
   老いてつましき心ばせ。


   かゝる折しも我ありぬ
   小児に踏まれし
   貝の肉。


   かゝるをりしも剛直の、
   さあれゆかしきあきらめよ
   腕拱(く)みながら歩み去る。






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暮れ方の光がいとおしく感じられるのは

冬至を前にした日の短さのせいばかりでは無いだろう

一日が暮れてゆくということは今更ながらに

全てのものには終りがあると告げているようで

傍らにあるもの 当たり前のものに 揺れぬ心も

光に射られては 寂寥と不安と焦燥の入り混じるような





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冬の皺よせゐる海よ今少し生きて己れの無惨を見むか

(中城ふみ子)


*


冬の嵐となったこの数日 海のおもては白き波濤

まさに「冬の皺」

ただ 背後に富士の姿が見えるだけで

きっと 中城ふみ子の故郷である 北の海ほどの苛烈さからは遠く





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北風の猛威はライトアップされた街路樹ばかりで無く

我が家のベランダの花々も すっかりその花を 蕾を 落としてしまいました

ひとつだけ残った

最後に残った 今年最後の朝顔の蕾

ひとまわり小ぶりに咲きました







「 夜間飛行 」   八神純子









罪と罰


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憂愁の旋律 甘き余韻 一条の光


*

*

*


十二月の舗道は 舞い散る木の葉


行き過ぎる人々は 喜びも 悲しみも


吹き寄せられた 落葉の如く


混ぜ合わされた色に埋もらせ


気付かない振りで 足早に駆けてゆくの


*


残りの数をかぞえるだなんて


時にそれは残酷なことで


密やかに指折ればよいのに


暮れの街は きらびやかに ひとつ ふたつと


馴れ馴れしい手で 私の背中を押すの


*


だから そう


しばし この時


甘やかな記憶と ため息のような時間


少し暗くした灯りに 照らされた現在を閉じれば


橋脚に掛かって 動かない小舟




*




お久し振りでございます ペタもお返しできず申し訳ございません








「 罪と罰 」   椎名林檎

※ 静寂を破るドイツ車とパトカー サイレン 爆音 現実界 或る浮遊・・・