一疋の青猫 -146ページ目

街の夕暮れ


$一疋の青猫




電車を 降りて 見上げた 空は

きっと 見事な 夕焼け雲



染まる 街の 夕暮れは

入り交じる 鋭角と鈍角

脚元を 隠した

ビルの 谷間の

細長い グラデーション



放射する 光の 全容を 確かめるため

その 隙間を そっと 開こう



光の 射す 方向へと

大通りを 渡ったら

高架を くぐり

急いで 階段を 駆け上った



そして

振り返って 見上げてみる




これが 今日の 空の かたち





$一疋の青猫






ゆふがた、空の下で、身一点に感じられれば、万事に於て文句はないのだ。

( いのちの声 中原中也 )



週末に


$一疋の青猫



恋猫の 恋する猫で 押し通す

永田 耕衣 (1900-1997)




恋猫は 春の季語

春の宵に 切なく 鳴き交わす あれだ

ノラ猫は 庭先に 屋根上に

奔放に 愛を求め さまようけれど

部屋飼いの わが 愛猫は

窓外を 眺めているだけ

悠然と 横切っていく ノラ猫に

しっぽを 震わせている



愛猫を 恋猫に してやりたき 夜もあり


・・・・・・


春は 恋の季節と 押し通す 猫のようには いかずとも


せめて


おだやかな 週末


日曜の朝 くらい


まどろみながら 迎えてみたい


ですねえ・・・


・・・・・・


もし お隣に

そんなヒトが 寝ているならば


「ホラ 脱いで 急いで 洗濯するんだから」


なーんて 言わないで


時には スイートで メロウな 言葉で 起こしてあげて みたら ?




もう ・・・・・ 無理 ?


 

Come and rest your bones with me







救急


$一疋の青猫


先日 夜 遅めの時間に 携帯が鳴った

仕事中は 出ないことが 多いが

繰り返しの コールが 気になり


すると


知り合いが 救急車で 運ばれた との 知らせ

可能であれば 病院へ

求められずとも 向う積もりだった


かなり 年齢的には 上の方で

状況は 全く わからないものの

良くない 結末も ちょっと 頭を かすめたりした






$一疋の青猫


病院へ着くと 救急外来で 居所を 聞く

小走りで 白い廊下を 進むと

ストレッチャーの 点滴が 揺れ 見慣れた顔が


傍らの ご家族に 駆け寄ると


なんと


なんと





「急性アルコール中毒」 

軽めの ちょっと 飲み過ぎレベル





紛らわしい 情景描写 失礼 しました




でも 私も 聞くまでは かなり 緊張 w

本人は いい気に 高いびき



・・・・・・



真面目 一徹な タイプ

それが 定年後

弾けたように

ギター 絵画 ゴルフ 社交ダンス ・・・

そんな 集まりの後 飲食の席上 だったようだ


それでも 酒は 一切 嗜まない

ご家族も そんな 姿を 見た記憶が 無い と言う


それが


どうも


おとなりに


とても お美しい 女性が 座ったらしい


そして


勧められる ままに 1杯 2杯 3杯 と・・・



オトコって


やつは


いくつになっても そうなんだと ヘンに 感心


とにかく まあ 笑い話になって 一安心


奥様は



「いい 予行演習になったわ」 




・・・・・・



病院へと 向う 道すがら

気になった事が


無案内な 病院ゆえ カーナビで 聞いた名前を 入力 検索

それほど 古くもない HDDタイプの ナビゲーションは

「検索結果 該当なし」


どうも

○○病院 では ダメで

△△会○○病院

社団法人××会○○病院

といった具合に 入力すればOK


病院なんて 一刻を争うことも あるだろうに

病院が悪いのか ナビに問題があるのか


とりあえず 生活圏の 救急病院くらいは 登録しておくとよいのかも