一疋の青猫 -141ページ目

夕映え


$一疋の青猫


幾枚か 重ねた 薄絹の むこうを

ゆっくりと ひざまずく 落日

羅の衣は 光を 水に溶くように 滲ませて

その姿を 茫漠とさせる



消え入ろうとする モメント

注意深き 裾の合わせ その 透き間より


まあるく こぼれて あらわれた



reborn



そのまま 闇に 沈もうとしていた

ベンチも 鉄柵も 色を 取り戻し

まわりを みれば

いつの間にか 集まった 人々

気持ち 少し 寄り添うように


皆 同じ方向を 向いて 照らされている



綾羅錦繍



あやなす 空

遷ろいゆく いろの景色



ただ


ただ


見入る ばかりであった







$一疋の青猫



カラスザンショウ


$一疋の青猫


カラスザンショウ (烏山椒) の 大木

イヌザンショウ とも

カラス や イヌ と 名前の付く植物は

たいていは 「ヒト」の 食用に値せず

値打ちが無い といった 意味合いだ

山椒を 相似形に 大きくして 夏には 多くの実を付ける

秋は カラスのみならず さまざまな 鳥たちの さえずりを聴く

揚羽蝶を よく見掛けるも 気のせいではなく 食草とするからだそうだ


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Storm in a Teacup

午後に 上演の 茶番劇

透明な グラスの中の 三文芝居

野次の声どころか ため息すらも 届かぬようで

閉幕後 胸に残るは 感動ではなく 徒労感


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ようやく 小降りになった 窓の外

雨降りの 空気を 吸いに 歩いてみる


駄木と 言われながらも 堂々たる カラスザンショウの 佇まい

細い枝先を 風に ゆったりと 揺らしている


西の空に 少し 薄日が 射し始め

太い幹に 寄りかかると 傘も要らない


大きく 手を広げたような 葉先から

集めた 雨水が 幹を つたう


しっかりとした 流れとなって

水は 土の中へと すいこまれてゆく


深く深く 浸み込んでゆく 水

先へ先へ ひろがってゆく 根



見えないから 想像するのだ



価値も無い と 言われる カラスザンショウの 営み


自然の中 言葉も 交わさないけれど


確かに 担う その 役割を 想った










酒場放浪記


$一疋の青猫


酒場という聖地へ

酒を求め、肴を求めさまよう・・・



ニューオリンズの 古いジャズに乗せて

そんな ナレーションで始まる

「酒場放浪記」を ご存知か?


居酒屋というより 大衆酒場

「昭和」の 匂いの するような

そんな酒場を 吉田類 氏が 飲み歩く

あまりに 渋い 渋すぎる番組だ


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そんな 場末の酒場にも

酒飲みには 酒飲みの 流儀があって

時には ぎこちなくもある 交歓と 酔い 炭火に煙る 電灯

酔いどれて 頬を撫でるは 夜の 冴えた空気


そんな 酒飲みなら ご納得いただけるであろう

酒場の 雰囲気を 味わえる 番組である

おススメします


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実のところ テレビは ほとんど見ない

食事時に 点けたりもするが 一人で食べれば たいして時間も かからず

15分の この番組は 尺も合う


細切れの時間を 繋ぐ いまの時代

いつだって なにかを しながら

昔は ながら 食べながら なんて ひどく 怒られたもの


今は 外出すれば 携帯

家に 戻れば PC

マルチタスクに マルチウインドウ

なんて 言えば それっぽいけど

開いてる ウインドウ 一つは ピグだったりして


ひとつことに 集中できない

これは あまり いや かなり

よろしくないことだとは 自覚している


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冒頭の ナレーション

以前は


ありったけの 小銭かき集め 今日も 飲んじゃった・・・


そんな感じだったと 記憶するが こっちの方が 好きだったかな





テーマ曲 Egyptian Fantasy と同じく Sidney Bechet の名曲 Summertime と合わせてどうぞ








吉田類の「酒場放浪記」   BS-TBS 月曜 21:00~(15分×4本)



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※追加 Youtube に番組がいくつかアップされています。検索して下さいね。

↓ は柴又編で、×寅さんで最強ですね