夕映え | 一疋の青猫
幾枚か 重ねた 薄絹の むこうを
ゆっくりと ひざまずく 落日
羅の衣は 光を 水に溶くように 滲ませて
その姿を 茫漠とさせる
消え入ろうとする モメント
注意深き 裾の合わせ その 透き間より
まあるく こぼれて あらわれた
reborn
そのまま 闇に 沈もうとしていた
ベンチも 鉄柵も 色を 取り戻し
まわりを みれば
いつの間にか 集まった 人々
気持ち 少し 寄り添うように
皆 同じ方向を 向いて 照らされている
綾羅錦繍
あやなす 空
遷ろいゆく いろの景色
ただ
ただ
見入る ばかりであった

