遠雷

遠雷が 鳴り 雲が はやい
みる間に
翳りゆく
午後の 部屋に ひとり
窓辺に置かれた 鉢植の 木々は
色を失くした シルエット
空調を消して
青白く 光 はしる 空を見上げ 耳を 澄ます
飲みかけの ハーブティ
グラスの 氷が からん と まわる
ひと夏の 出来事が
仄かに 浮かび上がる

昨日までの きらめきも 喧騒も 灼熱も
何事も無かったかのように
季節も 出会いも
いつも 突然 前触れもなく
現れては 移ろい 消えてゆく
その
残照を 残り香を
留めおこうと
するも
時 すでに 遅く
すべての ものたちは 溶け合って ひと色に

けれども
それは まぼろしで 無く
洗い晒し 捲り上げた シャツの 肩のあたり
夏の刻印は 確かに 刻まれてある
雷鳴より 強く 窓を 打つ 雨
伸びゆく 植物のつるは 限りない欲望
その らせんを 逆さまに 辿るように
もう一度
ゆっくり ゆっくりと
思い返してみる
夏の
記憶
からみ易い髪 と シーツの海
どこまでも どこまでも
落ちてゆく
深き
快楽
・・・
「霧雨で見えない」 Hi-Fi SET
山本潤子さんの声って、この雨のように涼しげ。
涼 夏 。
浄妙寺~石窯ガーデンテラス

浄妙寺は 鎌倉五山に 位する
臨済宗 建長寺派の 古刹
真夏の やや 風の強い 昼下がり
その敷地内にある 石窯ガーデンテラスで 遅めのランチ

その名の通り
石窯で焼いた自家製パン
イングリッシュ・ガーデン
それを眺める テラス席
鎌倉の 山懐に 抱かれて ゆったりとした時間が 流れる
庭から眺めた その 建物は
その昔 貴族院議員の 館であったもの

料理を待つ間 庭を散策するのも良し
今日は 「鎌倉野菜と鎌倉ハムのサラダ仕立て」 をいただいた
しかし ここに関しては この空間の ひろがりこそが なによりの魅力
どこも 狭く 混み合う 鎌倉らしからぬ(笑) 空間だ

もちろん 本堂の 参拝もお忘れなく
おおらかな 屋根の勾配 淡い 色合い
やさしい 趣の 御堂です 丹精された 庭も 見事

その 脇には 枯山水の 庭園を 臨む 茶室
こちらで お抹茶を いただくのも よいでしょう
ゆったりと 自然豊かな 鎌倉を楽しむのには おすすめです
