一疋の青猫 -109ページ目

涼から冷


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満月の夜を 過ぎて

今宵は 雨が 降っています

涼から冷へ

肌を通して 感じる 温度も 季節の 進行と ともに・・・



それでも まだ

今宵の雨は

ぬくもりと やさしさを いくらか 含んでいる様です

いつもより 更に 早い 夕暮れ



ワイパーの 軋む 音が 消えて

フロントガラスを 光の粒が 隙間なく 埋めてゆきます

隣り合う しずくが 溶け合って

こらえ切れず ため息のように 落ちてゆきます



ときおり 立ち止まりながら 左右に揺れながら

勢いをまして 落ちてゆく

流れる 光跡は 一本の道となる

それを 小さな 光が また 埋めてゆくのです



降りやまぬ 雨のような

繰り返す 愛の 営みのような







「 冷たい雨 」  山本潤子

※ 涙こぼれるように 時もこぼれてゆくわ・・・



 

愛は孤独?


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この星に たった ひとりぼっち

その時 じっと 目を つぶっていられるかな

呼び掛けても 返事もなくて なにものも 動かない

そんなところに 取り残されて

見えぬものを どこまで 思い続けられるかな



本があれば 大丈夫?

音楽があれば 大丈夫?

寝てしまえば 平気?

嫌いなあの人さえ いとおしい?



ほんとは

いちばん 最初に

頭を よぎったのは 君のこと・・・。



愛を 知って 人は 孤独だね







「 きみにしか聞こえない 」   Dreams Come True

※ 届くように 繋がるように きみの名前を何度も・・・






坂の上、南に向いた窓


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わが家は 駅へと続く 下り坂の途中

朝 息を切らせながら ヒールや 革靴の音が 通り過ぎてゆく

珈琲カップを手にした ベランダで

そんな 人々を 眺める 優雅な ひと時(笑)

時折 恨めしそうに こちらを 見上げる サラリーマン

いやいや 私だって 朝5時まで 仕事したのだと ココロで呟き・・

ベランダの花に 水を撒くと 勢いが 良すぎて

「あ、雨だ!」 小学生の声に

思わず 身を潜める 午前7時30分



そんな 往来 通りの向こうへ

視線を まっすぐ 戻してみると

この季節 一面 ススキの 斜面

南西向きの この部屋からは

夕べには すべてが オレンジに染まる

風に 穂先が きらめいて 揺れる



斜面の上には 何棟かの 集合住宅があって

青々と 生い茂る 4月には

この 草はら 斜面が 通学路

一本の ケモノミチ ならぬ コドモミチ

集合住宅の フェンスの破れへ 続く道

時に 朝の 多忙な時間 寝坊したと思しき

タイトスカートも 駆け下りる(笑)



子供の背丈ほど 伸びた 6月

梅雨を前に 一斉に 刈り取られて

なんだか 落ち着かぬ 景色になってしまうけれど

それも つかの間

日除けの ブラインドと 朝顔のつるに 隠された 夏を過ぎれば

いつのまにか また 一面の ススキの原に・・・



時は めぐる



夕暮れ 買い物袋を 手に

汗を 掻きながら 昇った坂道も



朝の 冷たい 空気に

息を 白くするのも もうすぐだ






「 いつのまにか少女は 」   井上陽水

※ いつのまにか 愛を使う事を知り・・・