あれから、20年が経とうとしている
わたしは自活を始めた
たくさんの経験、初めてのことがわたしを作っていった
時代は僅かな間に大きく変化したように思う
いまの自分が一番幸せだと言える程に
それでもやはり不安の渦巻く明日を、どう生きるか
正しいことだけをしてきた訳では無いから
時折消えてしまいそうになる
でも所詮人間は動物で、高尚な生き物なんかではなくて
逃げても失敗してもやり直せる
いつも綱渡りみたいに
隣に居てくれるあなたに感謝をしている
とても
わたしには、若くしてこの世を去った母親がいる
彼女の愛情が、歳を重ねるごとに
頻繁に思い出される
どうして、わたしはこん な風に
人と同調出来ずにいるのだろうか
世の中に適合出来ずにいるのだろうか
生きていたならどうしているだろう?
なにを話すだろう?
そんな野暮な想像はしない
けれど、心がとてつもなく痛いのだ
いま、とてつもなく痛いのだ
どうしたら良いか
迷うのだ
何処に行けば気持ちは安らぐだろう
何処に行っても、そこにはかなしみが付いている
彼女がこの世を去った年齢まで
あと5年
あと5年で仕舞う人生をおもう
それが近付くにつれ、無償の愛を感じながら
それは唯一無二だと強く思い知らされながら
彼女の愛情が、歳を重ねるごとに
頻繁に思い出される
どうして、わたしはこん な風に
人と同調出来ずにいるのだろうか
世の中に適合出来ずにいるのだろうか
生きていたならどうしているだろう?
なにを話すだろう?
そんな野暮な想像はしない
けれど、心がとてつもなく痛いのだ
いま、とてつもなく痛いのだ
どうしたら良いか
迷うのだ
何処に行けば気持ちは安らぐだろう
何処に行っても、そこにはかなしみが付いている
彼女がこの世を去った年齢まで
あと5年
あと5年で仕舞う人生をおもう
それが近付くにつれ、無償の愛を感じながら
それは唯一無二だと強く思い知らされながら
仕事に侵されていた頃に遊んでいた男の子と、数年ぶりに再会した
話していて気付く
わたしはあの頃の記憶がほとんどない
心の病なんて、心の持ち様だと思っていた
今も少し思っている
あの時逃げたのが、わたしにとっての心の持ち方で
危機管理能力の発揮で
やっぱり、生真面目ではない自我が出たのだろう
先日、初めて入る居酒屋で好物の生牡蠣を口にし
異変を感じてすぐに吐き出したことを思う
身体に入れるべきではない物質を
身体中のセンサーを使って、追い払ったのだ
その時に似ている
もう、ここにいてはいけないと
今すぐにでも、離れるべきだと
あの頃、自分勝手に必要としてくれる遊び人の彼が嬉しくて
本当に大切にしてくれる人を拒絶した
彼はあの頃よりも、少し大人になっていた
でも、心は何も動かなかった
もう会わなくてもいいとさえ思ったのは
あの頃を思い出したくないからではない
楽な方へ逃げてきた
自分が傷つかないように選択してきた
愛されることを優先してきた
罪悪感や正義感など、持ち合わせていないような顔をして
何年も、下手をすれば10年以上も過ごしてきた
そして気が付く
自分の馬鹿さ加減に
どれだけ不毛なことをしてきたか
見て見ぬふり
気が付かないふり
なぜなら、傷つくのが怖いから
独りぼっちになるのが恐ろしいから
気が付いたあと、どんな行動を取るのだろう
数時間後、数日後、数か月後のわたしは
まだそれを知らないけれど
どうしたいのかわからないけれど
どうするべきなのかはわかっている
わかっていた
顔を背けていた
彼がこの世から居なくなってからしばらく経つ
時を経るごとに、ふつふつと
哀しみがわたしたちを侵食していくようで
まだ、恐ろしくて彼の声は聴けない
覚悟と同時に、わたしたちに託された同じ望みが
音もなく崩れていった
やっぱり、あのときと同じ
神さまなど居ない