仕事に侵されていた頃に遊んでいた男の子と、数年ぶりに再会した
話していて気付く
わたしはあの頃の記憶がほとんどない
心の病なんて、心の持ち様だと思っていた
今も少し思っている
あの時逃げたのが、わたしにとっての心の持ち方で
危機管理能力の発揮で
やっぱり、生真面目ではない自我が出たのだろう
先日、初めて入る居酒屋で好物の生牡蠣を口にし
異変を感じてすぐに吐き出したことを思う
身体に入れるべきではない物質を
身体中のセンサーを使って、追い払ったのだ
その時に似ている
もう、ここにいてはいけないと
今すぐにでも、離れるべきだと
あの頃、自分勝手に必要としてくれる遊び人の彼が嬉しくて
本当に大切にしてくれる人を拒絶した
彼はあの頃よりも、少し大人になっていた
でも、心は何も動かなかった
もう会わなくてもいいとさえ思ったのは
あの頃を思い出したくないからではない