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京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。



緊急事態宣言が解除されますので 3月1日より 拝観・お写経を開始いたします。
ただ今 河津桜が満開です。






緊急事態宣言中だった2月18日ですが 如周上人のご命日という事で、中興忌法要が営まれました。
戦国時代 京都の仏教界は 暗たんとした衰微の様相だったそうです。そのような中、雲龍院の諸堂や如法写経会を 後水尾天皇の保護を受けて復興させたのが、中興と讃えられている 如周上人です。 度々 御所にも上がり 天皇さまをはじめ 東福門院さま・皇子・皇女方に説経・受戒もされており 又、皇族方の病気平癒の修法や 東福門院さまの依頼で 実父 徳川秀忠の年忌追善法要も行なったという記録もあるようです。
例年の中興忌では お薬師様の前に如周上人の木像が安置されるのですが、今年は五十回忌( 元禄9年 1696年 ) に描かれたとされる肖像画のお軸が掛けられ… というのも この度 お軸を修理に出す事を住職が決意し、その報告の為の設えとのことでした。
お軸の上部には賛が書かれており その内容は
[ 祖師( 如周上人) のご尽力で復興を成し遂げた雲龍院は 今も変わらずに護持されております。 あなたの求められていた 律の教えを護り 清らかな調べを天に奏でております。それは雲を巻く龍が東山の霊峰で笛を吟ずるかのようです]

2月の冷んやりとした空気の中  静かな境内に読経が流れ、龍が奏でる笛の音とのハーモニーを聞いているような 清らかな気持ちで手を合わせた私なのでした。



白梅は満開を少し過ぎました。メジロが枝に止まる度に はらはらと花びらを舞い落としております。


↓河津桜   今年は開花が早いかもしれません…


緊急事態宣言の延長が発表されました。なかなかコロナの収束がつかないようで…  引き続き 拝観とお写経を中止しております。
まるで時間が止まってしまったような毎日ですが 今日は節分。本山では星供のお勤めがあり除災招福、無病息災の祈願が懇ろに行われていたようで、 一日も早く日常が戻る事を願うばかりです。


               ↑鬼滅の子龍⁉︎
成人の日だった昨日、泉涌寺山内の合同行事である 七福神巡り が行われました。
昨年から コロナウイルス感染予防対策 について山内で話し合われていたとは言え、2回目の緊急事態宣言が出されるか否かの瀬戸際のタイミングでもあり 緊迫しての開催。授与品は全てまとめて袋詰めし 笹と一緒に本山で授与するという斬新な様式となりました。
雲龍院では今年 大黒様には本堂へのGO TOを控え 小玄関に留まっていただき、ご参拝の方は台所の土間を抜けて一方通行で退出して頂くという これまた変化球な様式を取り入れてみました。お寺の生活スペースである庫裡(くり ) の場所なのですが、大黒様は普段 台所にいらっしゃいますので 言わばホームグラウンド。
「あれ?いつもと違いますよね。」と皆さん興味津々で [お宅拝見]のご様子で…  高い天井の大きな梁を見上げたり、裏庭の白梅が開花しているのを見つけて写真を撮られたりと いつもとは別の楽しみ方もあったようでした。
奈良時代、天平の疫病退散の願いを込めて奈良の大仏様が作られたとか。 令和時代は大黒様のご活躍にもおすがりしたく…。
外に出るのも憚られるようなご時世ですが、マスク姿で熱心に手を合わせられ 足早に退出される皆様方の姿を眺めながら、来年こそは福々しい福笹が ゆったりと たくさん揺れる七福神巡りが出来ることを神仏に願っている私なのでした。







福笹と朱印色紙のオンライン販売を期間限定で行っております。
詳しくは泉涌寺のホームページをご覧下さい。






今朝の雲龍院です。







皆さま、お風邪を召しませんように…。




泉涌寺七福神巡りの行事が現在行われております。
コロナの影響で開催されるのか否か…  毎日 ドキドキして本山からの御達しを待っておりましたが、感染防止対策を取った上での決行となりました。
大黒様は雲龍院の山門を入って突き当たりの 小玄関にいらっしゃいます。
対策が慎重過ぎて ちょっと混乱しそうですが、状況を鑑みて頂き どうぞご理解の程 お願い申し上げます。


お正月の三が日が終わりました。 コロナ禍、年末年始の移動自粛が呼びかけられていただけに いつもより緊迫感のある 静かなスタートでした。
住職と息子は泉涌寺で修正会の法要に出掛けておりましたが、お勤めもコロナ対策がとられていたとか…。非常事態ではありますが、コロナの収束 と平穏無事を願う祈りはいつも以上に捧げられたのだと思います。
ところで、悟りの窓 の前にある紅梅が 早くも開花してしまいました。 例年は2月中旬頃なのに どうしたのでしょうか…?
昨秋 枝垂れ桜の花が数輪咲く現象が起こり驚いたのですが、コロナで疲弊している私達を励ましてくれているのかもしれません。
[初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す]
令和3年のお正月。かくして 幸さき 良くスタート致しました!


謹んで新年のお祝詞を申し上げます。
令和三年が皆様にとりまして幸多い年になりますように…  そして 新型コロナウイルスの一日も早い収束をお祈り致します。

 
↑ 娘からのポップな年賀画像。 今年も 子龍を相棒にして 雲龍院の魅力を紹介する気満々の様子です。
昨夜の 「除夜の鐘」は初の Instagramライブ配信を行いました。
いつもはお接待の準備で あたふたと年を越しておりましたので じっくりと雲龍院の鐘楼の音を聞くのは久しぶりで…  又、昨夜は 白銀でまん丸のお月さまが美しく 透き通った冷たい夜空に鐘の響きが沁み渡っているようでした。
ライブで聴いて下さっていた方も多かったようで、合掌コメントの嵐に 子ども達と子龍も⁉︎ 大喜び。
↓ 録画がご覧いただけますので よろしければどうぞ。(始めの3分間程は 時間調整の為、子龍の画像です)






今年もいよいよ数時間。
娘からの業務連絡がありましたのでアップ致します。

今年の大晦日はステイホーム🏠
ご自宅で煩悩を落とせるように、インスタグラムにてライブ中継行います
11時45分頃から
読経・住職からのひとこと・鐘の音
をお届け予定です



今年の色付きはゆっくりめ だったようで、11月の特別拝観中には 緑とのグラデーションがほとんどでした。
皆様 お待ちかねの「しきしの間、3枚目が紅葉しましたのでどうぞ画像でお楽しみ下さい。