特別拝観 最終日の紅葉です。
秋の特別拝観は修復前の 不動明王様を公開しております。
矜羯羅(こんがら)童子と 制多迦(せいたか)童子 を従えた このお不動さまは かなり立派なお姿で迫力があります。
これに合わせて 期間限定の特別朱印を授与しております。 印のデザインは泉涌寺学芸員の石野さんが手掛けて下さり、勢いのある火炎に三尊の梵字が配されております。ピンクの和紙に朱墨で[不動明王]の名。書は息子が担当することになり… 「朱印のご志納金 次第でお不動さまの仕上がりがグレードアップするかもしれないのだから⁉︎」と姉にお尻を叩かれながら揮毫に追われております。 ただし、どんなに息子が頑張ってもお不動さまの玉眼がダイヤモンドに変わる事はありませんので どうぞ ご安心下さい。
不動明王 特別朱印 授与は11月30日までです。
今年の秋の特別拝観では 本堂の奥にひっそりと安置されていた 不動明王さまにお出まし頂き、皆さまにお参りしていただいております。
お不動様は大日如来様の化身で、 どのような悪人でも仏道に導く強い決意を持った仏様なのだそうです。剣を握り 羂索(けんさく)という縄まで持ち、炎の中においでになるので 怖くて泣き出しそうになりますが、住職 曰く、「お不動さまは煩悩に対して怒っている。煩悩を剣で断ち切り、炎で焼き付くしてくれるんや…」と。自分自身でもコントロールし難い邪念や煩悩を退治して下さるのですから こんなにありがたいことはありません。それに お不動様には厄除災難、除災招福、悪魔退散、修行者守護、現世利益 などなどのご利益が期待出来るのですから 人気が高いことも頷けます。
雲龍院のお不動様は 見るからに長い年月をここで気張ってこられた風貌で、ギョロっとした大きな玉眼であられることから 鎌倉や室町時代あたりに作られた仏像ではないかと勝手に想像しており、調査も兼ねての修理を前々から願っておりました。コロナで世の中が疲弊している今だからこそ お不動さまにパワーアップして頂き 助けてもらいたく、 住職がこの度 修理依頼を決意致しました。その前にご開帳して 皆さま方にお参り頂き、美しいお姿になって御還座の際には再びお会い頂こうという算段です。
ベテラン スカイガイドさんに説明役をお願いしておりますので、より一層楽しく お不動さまや雲龍院の事を知って頂く機会にもなるかと思います。
特別拝観は 11月30日(月) まで。どうぞお参り下さい。
⚠️ 夜間ライトアップ拝観は終了しております。
先日住職が 「本坊の桜が狂い咲きしているんだよね…」と話していて 笑っておりましたら、雲龍院の枝垂れ桜 も狂っておりました。
夏が暑かったから? 梅雨が異常に長かったから?? まさかコロナは関係無いでしょうね…。
今、水琴窟の前の [ 初嵐 ] という椿が たくさん花を咲かせております。
今日 拝観に来られた方が「今頃 こんなに可愛らしい椿が見られるなんて!」と興奮した様子で仰られてましたが、こちらは狂い咲きでは無く いつも通り…。「秋のお彼岸から春のお彼岸まで 長い間 咲いております」と説明しましたら、感動しておられました。
例年に比べて 少し花数は多いかもしれません。小鳥が追いかけっこをするように群がり、時々 つくばい の水を飲みに降りる様子が可愛いらしくて… ほっこりと見入ってしまう私なのでした。