今年の秋の特別拝観では 本堂の奥にひっそりと安置されていた 不動明王さまにお出まし頂き、皆さまにお参りしていただいております。
お不動様は大日如来様の化身で、 どのような悪人でも仏道に導く強い決意を持った仏様なのだそうです。剣を握り 羂索(けんさく)という縄まで持ち、炎の中においでになるので 怖くて泣き出しそうになりますが、住職 曰く、「お不動さまは煩悩に対して怒っている。煩悩を剣で断ち切り、炎で焼き付くしてくれるんや…」と。自分自身でもコントロールし難い邪念や煩悩を退治して下さるのですから こんなにありがたいことはありません。それに お不動様には厄除災難、除災招福、悪魔退散、修行者守護、現世利益 などなどのご利益が期待出来るのですから 人気が高いことも頷けます。
雲龍院のお不動様は 見るからに長い年月をここで気張ってこられた風貌で、ギョロっとした大きな玉眼であられることから 鎌倉や室町時代あたりに作られた仏像ではないかと勝手に想像しており、調査も兼ねての修理を前々から願っておりました。コロナで世の中が疲弊している今だからこそ お不動さまにパワーアップして頂き 助けてもらいたく、 住職がこの度 修理依頼を決意致しました。その前にご開帳して 皆さま方にお参り頂き、美しいお姿になって御還座の際には再びお会い頂こうという算段です。
ベテラン スカイガイドさんに説明役をお願いしておりますので、より一層楽しく お不動さまや雲龍院の事を知って頂く機会にもなるかと思います。
特別拝観は 11月30日(月) まで。どうぞお参り下さい。
⚠️ 夜間ライトアップ拝観は終了しております。