宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ) -67ページ目

宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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ドイツ車やワンボックスカーがまだ少なかった70年代、憧れの車はたいてい決まっていた。その代表が、スカイラインだ。勿論、学生に手が出る車ではない。「羊の皮をかぶった狼」と呼ばれた程、その走りの性能は抜群だった。それが、1972年「ケンとメリーのスカイライン」というコピーで4代目が登場。ぶっ飛んだ。車の新しいデザインもだけど、そのCMに驚いた。写真のレコジャケが、その時のCMソングで、BUZZ(バズ)が歌った「愛と風のように」。♪スプーンとカップをバッグにつめて 今が通り過ぎていく前に、道の向こうへ出かけよう 今が通り過ぎていく前に♪ そしてCMでは最後に ♪愛のスカイライン~ ♪と続いた。驚いたのは、エンジンガンガンの、GTRという高性能マシンを、「愛のスカイライン」と呼んだからだ。その年、車で旅に出る若者が急増し、長距離に強いスカイラインは、飛ぶように売れた。彼女を乗せて走りたい車、スカイラインはこうしてイメージを変えた。愛と風のように、私も走りたかったけれど、まだ免許も持ってなかったので、代わりにこのレコードを買った。透き通るような愛が、今聴いても響いてくる。
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GWが終わった。今年は海外旅行派も少なかったらしい。自粛ということではないけど、なんとなくそんな気になれない、という人々が多いならまだまだ日本も捨てたもんじゃない。ちょっとそんな風に思えた。昔、1971年のガソリンのCMにこんなCMソングがあった。♪気楽に行こうよ おれたちは 焦ってみたって同じこと のんびり行こうよ・・・♪ ヒッピー風の鈴木ヒロミツが出演して、話題になった。高度成長のモーレツ時代を、ちょっと皮肉ったCMだったのだ。あの時代からさらに進化し、スピードを増した今、気楽ではいられないし、のんびりしてる余裕なんかない。だけど、もう一度ゆっくり考える時間があってもいいような気がする。写真のレコジャケは、そんな鈴木ヒロミツ率いるモップス、72年のヒット曲で「たどりついたらいつも雨ふり」。疲れ果ててしまったら、少し休もう。たどりついて雨なら、休もう。そしてまたゆっくり歩こう。それでいいじゃないか、と歌っているような気がした。心を取り戻すこと。被災地だけではなく、日本人みんなが今、心の復興に向かっていきたい。
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スーちゃんの最期の言葉は、本当に心に響いた。「キャンディ」のようなアイドルだったその輝きは、心のキャンディBOXに閉まっておくことにしよう。華やかな3人の女性アイドルと言えば、70年代はこの3人娘から始まった。小柳ルミ子、天地真理、南沙織。スターではなく、アイドルと呼ばれた最初の女性歌手ではないだろうか。アイドルとは、もともとギリシア語の偶像という意味らしい。そういえば、当時はちょっと派手な衣装をまとい、崇拝される女神のような存在だった。いつの頃か、隣りのアイドルとか、近所にもいそうなアイドルが人気になってきたけれど、あの時代はまだまだ憧れの象徴だった。中でも、とりわけ天地真理はどこまでも偶像的だった所が、美しくもあり、儚くもあったのだ。写真のレコジャケは左から順に、72年の「瀬戸の花嫁」、73年の「恋する夏の日」、同じく73年の「早春の港」。♪好きとも言わないし、お互いに聞かない、いつかは私もあの人の、 いいふるさとになりたくて♪と歌いながら、南沙織は結婚し、真理ちゃんも引退して、神々しいアイドル時代は終わりを告げた。