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キャップロード




料亭「道端」には本当に色んな方がおいでになる。特に有名なところでは、上履靴さんや手袋五右衛門先生、シガレット・タバコ七世なんか、よくお見かけする。常連さんだ。贔屓にしているようで、ほぼ毎日いらっしゃる。むしろ、いらっしゃらないと少し寂しい気にさせられるぐらいだ。料亭「道端」は基本的に一見さんはお断り、強制撤去になるのは言うまでもない。

キャプが道端に落ちている。その道は「キャプロード」と言われるようになる。単純なようだが、名前をつけるってだいたいそんなもんだ。

5つの景色(五景)




景色があり、鏡に写った景色があり、レンズの中の景色があり、眼に入り込んでいる景色がある、さらに出力された景色もある。これをまとめて五景。テストにでないので、覚えなくてもいい。
普段見ている景色は二景、写真を撮る時は、三景。
これまたテストにはでないので、覚えなくてもいい。ただ、覚えなくていいということを、覚えていただきたい。

ピンクの象がいない時代





「象はピンクじゃないわよ」「こんな生き物、子供が信じたらどうするんだ」「ピンクなんて卑猥ですよ」「周りの風景を崩してるじゃねえか」「すべり台なんて危険ざます」「こんな高さ、落ちて怪我したら責任取れってんだ、チクショーめ」「そもそも存在自体が不快じゃ」


・・・なんて言われたら、ピンクの象も絶滅するのだろう。そんな時代は来て欲しくないなぁ。

毛の季節




さぁ~いよいよ待ち待った、毛シーズンの到来。
抜け毛拾いのボランティア募集や白髪狩り1泊3日弾丸ツアーなどが活発になる時期。そんな時期があったらいいなぁ。
ヒラヒラと落ちる葉っぱや色づいた森を見ると、心が豊かになっていく。その要領で、バサバサと抜け落ちる毛や白く色づいた髪の毛を見て、心が豊かになれば、ちょっと楽しくなってくる。

おっしゃれ~な写真





おっしゃれ~な場所で撮られた写真は、なんとなくおっしゃれ~な雰囲気を醸し出す。

電柱は立ち続ける




電柱は立ち続ける。人と人とつなげるため。
電柱は立ち続ける。家と家とをつなげるため
電柱は立ち続ける。人と家とをつなげるため。
電柱は立ち続ける。倒れることなど許されない。

だから、電柱は立ち続ける。

*外に立ってるけど、別に悪いことしたわけじゃないです。むしろ、良いことしてるんです。

里芋葉ート




不恰好だけど、ハートに見える。
里芋はおせち料理にも使われるほどの縁起物。野菜としては地味だけど、良いようにとれば堅実ってこと。地に根をはっているので安定があるし、葉は上を向いているので、上昇志向。
だから、これから結婚する人や日本代表にはおすすめ。

この里芋葉ート、雨の時に茎を切れば、相合傘にもなる。・・・・・ずぶ濡れになるけどね。

ネギし涙





ネギやタマネギを切っていると、涙がでてくる。うれしいときに流す涙が、うれし涙。悲しいときに流す涙が、悲し涙。苦やしいときに流す涙が、苦やし涙なので、ネギやタマネギを切っているときに流す涙は、ネギし涙という。

ちなみに、ネギし涙の「し」はネギしみるの「し」。っていう、やや強引な理由は、南米では当たり前なことなので目をつぶってください。追伸:地名の根岸とは関係ございません。


子曰く「破れ且つ濡れた新聞を仰ぎ見て、知識は相対であると知れ」




先生はおっしゃった「破れ、その上濡れて読めなくなった新聞を畏敬の念をもって見なさい。そして、知識とは他のものとの関係で成り立っているものだということを知りなさい。」

          嘘八百撰  第二十五節 「知識説法」より

ねじの証言




ねじさん(住所不定、接合職)
「このことは本当に残念でならねーよ。オレの目的を十分に果たすことができなかったんだからよー。ほらっ、見てくれよ。オレの体にグルグルの溝があんだろ?グルグルの溝。そのグルグルの溝が中途半端にでちまってんだよ。な~んかみっともねーだろ?
これはさ~、オレは悪くねーんだよ。オレを扱う奴の技量っていうかさ~、心意気ってもんが足りねーのよ。そいつのいい加減さでさ、オレが一生こんな醜態さらすはめになったのよ~。残念無念ポッポッポーだよ。まったく。でも、本当にヤだね~、粋じゃねーよな、グルグルの溝が見えてんのは・・・。えっ、グルグルの・・・何?螺旋?お前はこのグルグルの溝のこと螺旋だって思ってんのか?ガッハッハッ、これだから素人は困るんだよ。このグルグルの溝の名前はな・・・」