いろいろな Webページを閲覧していると、その中の画像をマウスでクリックしたりポインターを重ねると、その画像が拡大して表示されるものがありますね。
Excelシート上にも画像を挿入することができますが、セル内に収めようとするとどうしても小さな画像表示となってしまいます。
これを、その画像の上にマウスポインターを重ねると、Webページのように拡大された画像が表示されるようになると確認しやすくなりそうです。
これは「メモ」機能を応用した方法でできます。
「メモ」については、「Excel コメント、メモ」記事でご紹介しています。
下図の表データについて試してみます。
なお、C列「顔写真」に並ぶ画像は、先回「Excel 「画像をセルに配置」とIMAGE関数の違い」記事で触れた [セルの上に配置] モードで挿入し、セルに収まる大きさにリサイズしてあります。
[セルの上に配置]は Microsoft 365版での表記で、それ以外のバージョンでは単に [挿入]-[画像]-[このデバイス]で画像を挿入したものとして読み進めてください。
（画像ではなく）C2セルをアクティブセルとし、[校閲]-[メモ]-[新しいメモ]をクリックすると、C2セルの右側にメモが表示されます。（下図）
このメモの外周部を右クリックし「コメントの書式設定」をクリックします。
現れた「コメントの書式設定」ダイアログの「色と線」タブを開き、「塗りつぶし」の「色」のプルダウンメニューから「塗りつぶし効果」を選択します。（下図）
「塗りつぶし効果」ダイアログが現れたら、「図」タブを開き、「図の選択」ボタンを押して画像を選択します。（下図）
画像が枠内に表示されたら、その下の「図の縦横比を固定する」にチェックを入れて「OK」します。
「コメントの書式設定」ダイアログに戻ったら、ここでも「OK」します。
画像付きのメモが表示されますが、最初は既定のサイズで表示されます。
画像が見やすい大きさに周辺のハンドルをドラッグして調整してください。
メモの所有者などの表記は不要ですので削除します。
これで表示はできたのですが、ずっと表示されたままになっているので、[校閲]-[メモ]-[メモの表示/非表示]をクリックして非表示とします。
この操作を残りのセルについても行います。（下図）
なお、メモを追加したセルの右上には赤い三角形のマークが付与されます。
これが気になる方は、背景が透明でない画像で少なくともセルの右上のマークをマスクするように配置してみてください。
また、画像をクリックして拡大表示するのに VBAを使った方法がネットで見つかりますので、ご興味ある方は検索してみてください。