Microsoft 365版 Excelや Excel 2021になって、従来のコメント機能が「メモ」と改称され、代わりに「コメント」機能が新たに追加されました。
暫くは、これらの呼び方で混乱するかもしれませんね。

(1) メモ(旧「コメント」)

シート上のセルを選択し、[校閲]-[メモ]-[新しいメモ]をクリックします。(下図)

 

セルを右クリックし「新しいメモ」をクリックしてもよろしいです。

セルの右上には赤い小さな三角のマークが付き、テキストボックスが表示されます。
1行めには入力者の名前が記載されていますが、これは削除することができます。
続いて、文字通り“メモ”を記載します。(下図)

 

メモを記載し、他のセルを選択するとメモは非表示とされ、赤い三角のマークだけが残ります。
メモは、そのセルにマウスポインターを重ねると表示され、ポインターを外すと非表示となります。
常に表示しておくなら、上図のメニューで「メモの表示/非表示」または「すべてのメモを表示」をクリックします。

このメモが不要になったら、そのセルの上で右クリックし「メモの削除」をクリックします。

メモは、セルに紐づいたテキストボックスですので、そのメモの書式も自由に設定でき、サイズや位置なども変更できます。

(2) コメント

あるセルを選択し、[校閲]-[コメント]-[新しいコメント]をクリックします。(下図)

 

セルを右クリックし「新しいコメント」をクリックしてもよろしいです。

セルの右上には紫色の小さなマークが付き、セルの隣に下図のようなコメントが現れ、その入力欄にコメントを入力すると、その下の投稿ボタンが緑色になって押せるようになります。

 

投稿すると、下図のように表示が変わり、「返信」欄が付いて表示されます。

 

また、[校閲]-[コメント]-[コメントの表示]をクリックすると、画面右側に「コメント」ダイアログが現れます。

入力したコメントを修正したいときは、コメントの右上に見えるペンアイコン(コメントを編集)をクリックして編集します。
また、ペンアイコンの隣にある「…」から「スレッドを解決する」をクリックすると、このコメントに対し「解決済み」と表示され、基本的にはこれでこのコメントへの応答などは出来なくなります。(下図)

 

ただし、反時計回りのアイコン(もう一度開く)をクリックすれば、元の表示に戻せます。

上記の「返信」欄にコメントに対する回答や返事などを記入して投稿することができます。
自分のコメントに対して自分で返信してもよろしいですが、職場の上司・同僚とやり取りをするときなどに役立ちます。

なお、Microsoftのサポートぺージ「スレッド形式のコメントとメモの違い」がありますので、合わせてご参照ください。