先の「Win11 [フォト]アプリの背景のぼかし機能」記事でご紹介したように、Windows 11の標準アプリ「フォト」も最近の更新でその機能にもいろいろと変更がありました。
今回は、写真の“ポータルアプリ”のように使える [フォト]アプリを概観してみます。

まずは、[フォト]アプリを起動してみましょう。
[スタート]をクリックしてアプリ一覧から [フォト]をクリックすると、写真・動画を一覧表示する画面が現れます。(下図)

 

上図は、あるフォルダーを選択し、その中に格納されている写真を一覧表示させたときのものです。
この記事を書いているときの [フォト]アプリのバージョンは「2023.11100.11002.0」で、画面右上にある歯車アイコン [設定]をクリックし「アプリについて」項で確認できます。

左上にある「≡」をクリックして「ナビゲーション」を開いてみると、既定では「OneDrive - 個人用」「iCloudフォト」「お気に入り」「フォルダー」の写真が表示されます。
その中の「フォルダー」を選択してみると、「ピクチャ」フォルダー以下のフォルダーが閲覧対象となっています。(下図)

 

「ピクチャ」フォルダー以外のフォルダーも閲覧出来るようにするには、右側画面の「フォルダーを追加する」をクリックするか、ナビゲーションの「フォルダー」を右クリックし「フォルダーの追加」を選択します。
一例として、デスクトップに置いてある「ブログ用画像」フォルダーを追加してみます。
仕様なのかバグなのか不明ですが、フォルダーを追加しても画面は変わりません。
[フォト]アプリを再起動してみると、確かに追加されています。

追加した「ブログ用画像」フォルダーを、左側のナビゲーション上でも、右側のフォルダー表示上でも、右クリックして「フォルダーを削除」を選択すると、下図のような確認メッセージが現れます。

 

つまり、実際の「ブログ用画像」フォルダーを削除するわけではなく、[フォト]アプリの管理からは外されるということです。
「削除」をクリックしても、やはり画面は変わりませんが、ここでも [フォト]アプリを再起動してみると、確かに削除されています。

ただし「ピクチャー」フォルダー内のフォルダーについて削除しようとすると、下図のような確認メッセージが現れます。

 

つまり、「削除」をクリックすると、[フォト]アプリの管理から外れるだけでなく、実際のフォルダーがごみ箱に送られるのです。
このあたりの動作が今後も続くのか、改善されるのか不明ですが、改善されることを期待します。

「OneDrive - 個人用」は 写真を OneDrive上に保存している方はそのフォルダーを登録するとよいでしょう。
また、iPhoneの写真を同期してこの [フォト]アプリで閲覧したい方は Windows用iCloudアプリを取得してみるとよいでしょう。

さて、最初の図のように、あるフォルダーに格納されている写真を一覧表示させると、その画面の右上にいくつかの機能ボタンが操作できます。(下図)

 

左から「スライドショーの開始(F5)」「並べ替え」「フィルター」「ギャラリーのサイズと種類」「もっと見る」と並んでいます。
「スライドショーの開始」は、このボタンをクリックするか [F5]キーを押すとスライドショーが始まります。
既定では BGM付きで始まりますが、オフとすることも音楽を変更することもでき、また、スライドショーの動きもオフとすることもできます。
「並べ替え」は、プルダウンメニューで「撮影日」「作成日」「変更日」「名前」での並び替えができ、それぞれ「昇順」「降順」とすることができます。
「フィルター」は、単に「すべてのメディア」「フォト」「動画」のいずれかを選択します。
「ギャラリーのサイズと種類」は「リバー」「正方形」の二者択一で、「リバー」は写真の縦向き・横向きをほぼそのまま並べたもので、「正方形」はすべて正方形にして表示します。
また、表示サイズを「小」「ミディアム」「大」から選べます。
「もっと見る」は、「すべて選択」「すべて選択解除」のいずれかを選択できます。

そして、フォルダー内の写真を 1枚選択すると、画面上部の機能ボタンが下図のように替わります:
「削除」「編集」「OneDriveにバックアップ」「移動/コピー」「スライドショーの開始」「ビデオの作成」「もっと見る」

 

複数の写真を選択したときは「編集」ボタンは表示されません。

多くは説明は不要と思いますが、この中の「ビデオの作成」は選択した写真を使って Windows 11の標準動画編集アプリ「Clipchamp」による動画を作成するものです。
Clipchampについては「ビデオエディター、Clipchamp」記事でご紹介しましたので、併せてご参照ください。
「もっと見る」には「共有」のほか、「並べ替え」「フィルター」「ギャラリー」など上記した機能が選択できます。

もちろん、1枚の写真をダブルクリックすると、その 1枚の写真を表示するウィンドウが現れ、その中で編集や印刷などの操作ができます。
「編集」ボタンをクリックすると、下図のような編集画面が開きます。

 

画面上部に並ぶ「トリミング」「調整」「フィルター」「マークアップ」「レタッチ」「背景のぼかし」の各機能ボタンでさまざまな編集ができます。
「背景のぼかし」は、「Win11 [フォト]アプリの背景のぼかし機能」記事でご紹介した機能です。

なお、Microsoftのサポートページ「保存してあるすべての写真にアクセスする」もご参照ください。