PowerPoint 配布資料の作成

テーマ:

先の「PowerPoint 印刷(1)」記事でも触れたように、PowerPointで [ファイル]-[印刷]と開き、その印刷設定の中に「印刷レイアウト」や「配布資料」といったレイアウトがあります。
スライドを使って配布資料として印刷するときに、この「配布資料」にあるレイアウトを選択すればよいですね。
そして、「配布資料」のレイアウトをカスタマイズしてヘッダーやフッターを追加したければ、「PowerPoint 印刷(2)」記事でご紹介した「配布資料マスター」画面で設定できます。

実は、もうひとつ「配布資料の作成」という機能があります。
過去に「PowerPoint プレゼンをエクスポート」記事の中で少しだけ触れたのですが、改めてご紹介します。

PowerPointスライドを開き、[ファイル]-[エクスポート]から [配布資料の作成]を選択し、右側画面の「配布資料の作成」ボタンをクリックして作業します。(下図)

 

そのボタンの上側にも記載されるように、この機能はスライドとノートを Word文書に取りこんで、必要であれば Word文書上でさらに編集を行って配布資料を完成させるという方法です。

「配布資料の作成」ボタンをクリックすると、「Microsoft Wordに送る」ダイアログが現れます。(下図)

 

試しに、この図のように既定の状態のまま「OK」してみます。
暫くして Word文書が出来上がります。(下図)

 

これを見ると、1ページに 3列×3行の表が作られ、各1列めに「スライド X」という表記、2列めにスライドの縮小画面とが入っています。
そのため、その Word画面には [テーブルデザイン]や [レイアウト]といったタブが現れます。

Word文書に取り込まれたスライドなどは自由にサイズや配置など変更してもよく、文書の余白やヘッダー・フッターなども設定できます。
必要であれば、表の各行の高さを調整して 1ページに表示するスライドの数を増減することもできます。

ところで、先の「Microsoft Wordに送る」ダイアログにおいて、最下部の「リンク貼り付け」を選択してみると、元の PowerPointスライドに変更を加えると Word文書にその変更が反映されます。
ただし、スライドに変更を加え保存をすると Wordに反映する仕組みです。

-----
おまけですが、各スライドを png または jpeg形式の画像として吐き出すことができます。
[ファイル]-[エクスポート]で「ファイルの種類の変更」-「PNGポータブルネットワークグラフィックス」または「JPEGファイル交換形式」を選択し「名前を付けて保存」ボタンを押します。
そして「名前を付けて保存」ダイアログで保存する場所と名前を設定して保存すると、その名前のフォルダの中に画像として各スライドが格納されています。
この画像を、例えば Word文書に貼り付けて配布資料を作成することもできます。