先回「PowerPoint プレースホルダー」記事で、「プレースホルダー」をご紹介しました。
スライド上にコンテンツ (テキスト、グラフィックス、ビデオなど) を入力できるコンテナーでしたね。
今回は、この「プレースホルダー」の自動調整機能についてご紹介します。
例えば、「タイトルとコンテンツ」というレイアウトを設定したスライドで、コンテンツプレースホルダーに箇条書きしてみましょう。
「テキストを入力」と書かれているところをクリックして、文字を入力していきます。
既定では、フォント「游ゴシック 本文」「28 pt」で 10行ほどのテキストが入力できます。(下図)
さらにテキストを入力していくと、プレースホルダー内に収まるようにフォントサイズが自動調整されます。(下図)
プレースホルダーのサイズを広げてあげると、同様にプレースホルダー内に収まるようにフォントサイズが自動調整されます。
このテキスト入力に対する自動調整を無効とすることもできます。
[ファイル]-[オプション]-[文章校正]で「オートコレクトのオプション」項の「オートコレクトのオプション」ボタンを押します。
「オートコレクト」ダイアログが現れますので、その「入力オートフォーマット」タブを開きます。(下図)
最下段の 2項目のチェックを外して「OK」します。
こうすることで、プレースホルダーからはみ出て入力されてもフォントサイズが自動調整されることはありません。
なお、上記の無効化はすべてのテキストプレースホルダーに対して適用されますが、個々のテキストプレースホルダーで有効/無効を設定したい場合は、プレースホルダーを右クリックし「図形の書式設定」を選択し、画面右側の「図形の書式設定」で「文字のオプション」-「テキストボックス」で、「自動調整なし」「はみ出す場合だけ自動調整する」「テキストに合わせて図形のサイズを調整する」のいずれかを選択します。
この自動調整は、テキスト入力だけではありません。
例えば、ストック画像から写真を挿入してみます。(下図)
ご覧のように、大きなサイズの画像を指定したときでも、プレースホルダー内に収まるように画像サイズを自動的に縮小して挿入されます。
この写真の場合は、縦のサイズがプレースホルダーのサイズまで縮小され、横のサイズは画像の縦横比を維持して縮小されています。
もちろん、プレースホルダーのサイズよりも小さな画像でしたら、そのままのサイズで挿入されます。
また、挿入後、画像を拡大縮小することは自由に行えます。