Excelのハイパーリンクは、「Excel ハイパーリンク」記事でご紹介しましたように、そのリンク元にはセル、画像・図形・アイコンなどが可能です。
そこにも書きましたが、セル内の一部の文字列をリンク元にすることは仕様上できません。
でも、できないと言われても、セル内の文字列全部が青字になり下線が引かれるのではなく、その一部だけがリンクが張られているようにしたいときがあります。
今回は、ちょっと強引なやり方ですが、そんな我がままに対応してみます。
セルに文字列が入力されていて、これに普通にリンクを張ってみると、文字列全部が青字になり下線が引かれます。(下図)
このうち「こちら」だけが青字で下線付きとしてみます。
つまり、「こちら」以外の文字列を選択し、「フォントの色」を「自動」に、「下線」を解除します。(下図)
そうすると、「こちら」だけが青字で下線付きのままとなり、それ以外は通常の表示となります。
ただし、この方法では、単に見かけだけ青字で下線付き部分を一部としただけで、ハイパーリンクはセル全体に施されたままです。
そのため、セルをクリックすればリンク先のページが開きます。
もうひとつの方法をご紹介します。
こちらは文字列を含むセルにリンクを張るのではなく、文字列の上に重ねた透明な図形にリンクを張ります。
文字列「こちら」の上に被さるように四角形の図形を挿入します。
そして、その四角形の「図形の塗りつぶし」と「図形の枠線」を両方とも「なし」にします。(下図)
その透明な四角形についてハイパーリンクを張ります。
その後、「こちら」の文字列を選択し、「フォントの色」を「青」に、「下線」を施します。(下図)
ちょっと強引な方法ですが、セル内の一部の文字列にリンクを張りたいときの Tips としてご覧ください。