Wordや PowerPoint同様、Excelでも「ハイパーリンク」は便利に多用されます。
メニュー「リンクを挿入」を使う方法のほか、「HYPERLINK」関数を使うことも出来ます。

Excelの「ハイパーリンク」でできることは

  • PC内のファイルを開く
  • Webページにアクセスする
  • メールの宛先や件名を設定して、電子メールを開く
  • 指定のシートやセルへ遷移する
  • 指定の図形へ遷移する

‥‥といったものになります。

メニュー「リンクを挿入」を使う方法は Wordでの方法とほぼ同じです。
リンク元には、セル、画像・図形・アイコンなどが可能です。

 

(補記) セル内の一部の文字列をリンク元にすることは仕様上できません。


リンク元を選択し [挿入]-[リンク]-[リンクを挿入]をクリックし「ハイパーリンクの挿入」ダイアログを開きます。(下図)

 

リンク先として、「ファイル、Webページ」「このドキュメント内」「電子メールアドレス」のいずれかを選択し、画面中央部で「表示文字列」、「アドレス」を入力し「OK」します。

リンク元のセルや文字列は下線付きの青字で表示されますが、図などは特に表示上での変化はありません。
いずれもリンク元の上にマウスポインタを重ねると「手」のポインタに変わります。
クリックすると、リンク先のファイルや Webページなどが開き、「電子メールアドレス」とした場合は既定のメールアプリが起動されます。

次に、「HYPERLINK」関数を使う方法をご紹介します。
書式は次のようになります:
 =HYPERLINK(リンク先, [別名])

例えば、A1セルに「https://ameblo.jp/unicom-k/」と入力されているとき、B1セルに「=HYPERLINK(A1,"アメブロ(ユニコムかつしか)")」と入力するとリンクを張ることができます。
より直接的には、B1セルに「=HYPERLINK("https://ameblo.jp/unicom-k/","アメブロ(ユニコムかつしか)")」とも書けます。

「HYPERLINK」関数を使ってメールの指定をする例がよく紹介されています。
下記のようなメールの宛先・件名・本文を用意しておけば、名前とメールアドレスのセル参照を変えれば次々とメール送信できます。

 

この例では、C5セルに「=HYPERLINK("mailto:"&B5&"?subject="&A2&"&body="&A5&"様%0a%0a"&B2,"メール送信")」と入力しています。
リンクをクリックすると、既定のメールアプリが起動し、宛名や本文などが入力された送信メールが開くので、必要に応じて追記事項などを編集すればすぐに送信できます。

ちなみに「%0a」は“改行”コードです。

なお、Excelの「ハイパーリンク」は、「改ページプレビュー」では挿入できません。

また、リンク先URLやメールアドレスを入力しても自動的にハイパーリンクが張られないときは、[ファイル]-[オプション]-[文章校正]で「オートコレクトのオプション」をクリック、「入力オートフォーマット」タブで「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」にチェックを入れて「OK」します。
換言すれば、リンク先URLやメールアドレスを入力しても自動的にハイパーリンクが張られないようにするには、このチェックを外します。