★★ロス・インディオス「コモエスタ赤坂」★★

  首からお札の輪をかけている吾朗さん。

  ところが、万札ではなく、千円札というのが、

  つらいところ。

  「コモエスタ」と言うのは、スペイン語で

  「元気?」という意味らしいです。

  この衣装と歌がピッタリ一致しています。

  居酒屋で、「赤坂」という地名を出ているところの

  ギャップも、何とも言えないのです。

  二人の後ろの縄ワラジさえも、素敵に見えてしまいます。

  http://www.youtube.com/watch?v=-lzrIA0UTus&feature=related



★★斎条史朗「夜の銀狐」★★

  ドラマでは、この歌が最後になります。

  いったい、これらの選曲は、

  誰がしているのでしょう。

  私は、この歌を銀座でホステスをしている友人から

  聞いたのが、最初でした。

  この「夜の銀狐」というのは、夜の銀座で働く彼女たちを

  称したものです。

  ある種の人にとっては、とっても、大事な歌ということです。

  実は、この歌詞は、一番よりは二番の方が、

  泣かせるらしいです。

  「きれいな服もすてきだけれど、似合うと思うよ、エプロン姿」

  というのです。

  小林薫と玉木浩二には、最後まで歌ってほしかったです。

  http://www.youtube.com/watch?v=sgqfd8bA_-k&NR=1

  ただ、この歌に関しては、こちらの方がお勧めです。

  http://www.youtube.com/watch?v=1sAbpmavdWI

  フラメンコが踊れそうです。



★★ビリーバンバン「さよならをするために」★★

  私は、このドラマで初めて、作詞が石坂浩二と知りました。

  「過ぎた日の微笑みもみんな君にあげる」から始まるこの曲は、

  ずーと、哀しさが漂う曲調です。

  玉木浩二の奥深い声が、次の「いっそセレナーデ」もそうですが、

  しっとりと沁みてきます。

  何度聞いても、いいです。

  聞いている私たちを、ある場所まで、連れて行ってくれる歌であり、

  また、その声です。

  背景にある小林薫と篠ひろ子のしっとりした関係も

  なおさらに、いい印象を与えてくれます。

  ぜひ、目を閉じて聞いてみてください。

  http://www.youtube.com/watch?v=PiyHxkguDTE&NR=1



★★井上陽水「いっそセレナーデ」★★

  「美しい日本語」は、この曲のためにあると言っても、

  いいくらいです。

  しびれて、しまいます。

  こんな歌い方をできるのであれば、

  玉木浩二になりたいと思わせるシーンです。

  弾き語りだけで、これだけの雰囲気を作れるのは、

  さすがと言わざるをえません。

  この曲を歌われて、彼に惚れない女性は、

  いないのでは、ないでしょうか。

  ただ、ただ、ずぅと果てしなく聴いていたいと思ってしまいます。

  http://www.youtube.com/watch?v=pMbV1aFE9zs&NR=1


続きは、別の日に。


『キツイ奴ら』のDVDをここ数日間に、

何回も観ました。


その中でも、歌があるシーンが

YouTubeで公開されています。


★★伊東ゆかりの「恋のしずく」★★

  ほんの一部だけしか歌っていませんが、

  篠ひろ子の美しさが十分、伝わります。

  また、小林薫が演じる吾朗さんは、

  篠ひろ子演じる雪子さんにベタ惚れですが、

  それが、1分未満のこの映像だけでも、

  かなりわかるシーンです。

  http://www.youtube.com/watch?v=S-Epg3euUY4&NR=1



★★黒沢明とロス・プリモス「ラヴーユー東京」★★

  相棒の完次と喧嘩別れして、

  大けがを負いながら、一人で流しを続ける吾朗さん。

  最初の情けない顔と風情で歌を歌う小林薫は、最高!

  私は、いつも、ここで大笑いをしてしまいます。

  本当に「七色の虹が消えてしまったのぉ。」という失望感が出ています。

  この人の表情の豊かさには、

  本当に、感嘆させらるのです。

  それでいて、おしつけがましくないところが、また、すばらしい。

  中には、「みて、みて、俺ってすごいじゃん」的な演技を

  する人もいますが、小林薫は、何気ないのです。

  http://www.youtube.com/watch?v=GHZGFVJTlOw&NR=1



★★「旅姿三人男」★★

  『キツイ奴ら』では、たびたび演歌ものが

  歌われていますが、その演歌が、

  玉木浩二が歌うことにより、

  別のジャンルの歌になってしまいます。

  この「旅姿三人男」も、その一つです。

  歌っている玉木自身が、楽しんでいるのが、

  よく、わかります。

  それが、観ているこちら側にも、

  よぉく伝わるので、楽しい気分になります。
  三百万という重しがとれた三人が、

  楽しむには、非常に適しているのでしょう。

  http://www.youtube.com/watch?v=hq6KzLYVy7w&NR=1

続きは、別の日に。

いつも、定期的に観たくなるドラマが、

次の2つである。


  「トリック」

  「キツイ奴ら」


「キツイ奴ら」が「ギャラクシー奨励賞受賞」を受賞していることを

最近、知った。


これは、脚本ももちろんのことながら、

キャストの魅力が何とも言えない。

ドラマの中で歌う

小林薫と玉置浩二のジュエットも、たまらない。

この二人に「流し」をさせるという

発想をした人に、本当に感謝である。


特に、私が好きなシーンは、

篠ひろ子が伊東ゆかりの歌を歌い、

小林薫と玉木浩二が囲むところである。

その時の篠ひろ子をみつめる小林薫の表情が

何とも言えない。

彼女のことが、好きで、好きで、たまらない様子が

つくづく、現れている。

「こんな目で、みつめられたい」と

思う目である。


また、篠ひろ子も、美しい。

当時、彼女は、40前後。

その瞳の近くのシワさえも、彼女の美しさを示す

一つかのようだ。


小林薫、演ずるところの吾朗さんの部屋に

掲げられた「地道」と言う言葉も、

「国民年金に入ってさ、日曜日には、夫婦そろって、選挙に行ってさ」

と言ったセリフ回しも、新鮮だ。


そして、私のように身長170cm近くある人間にとって、

身長のバランスは、とても、大事だ。

女性陣の篠ひろ子も鷲尾いさ子も、

かなり、デカイ。

にもかかわらず、

小林薫も玉木浩二も、不自然にならない。

柳場敏郎だけが、低さを感じる。


小林薫が出演した作品は、

数々、あれど、

これほど、小林薫の魅力が余すところなく、

出ている作品も、珍しい。

他のキャストは、考えられない。

特に、珍しい顔ではない。

けれど、何とも言えない魅力が

彼には、ある。


また、京都出身であるが、

江戸弁が、似合う。

関西弁をしゃべる小林薫も、また、いい。


妻が中村久美だと言うのも、

小林薫の趣味が、よく出ている。

中村久美も、決して、

突き抜けた明るさがある女性ではない。

主役をする女優と言うタイプではないが、

独特の雰囲気があり、

ただ、きれいな女優だけよりは、

印象に残る。


小林薫の出演した作品も、

すべてが、DVD化されているわけではない。

できるだけ、早いうちに、

観てみたいものだ。



一時期、伊丹十三監督の映画は、

話題になった。

公開されるたびに、今までと視点が違う映画に、

驚かされた。


彼の妻である宮本信子を主役にした映画は、

本当におもしろかった。

彼女の舞台的な演技は、

前向きに何にでも立ち向かう主役には、合っていたのだろう。


ミンボーの女は、

ヤクザと戦う弁護士と出会うことにより、

ホテルマンが成長していく姿を描いている。

今まで、我々が思い浮かべるヤクザ映画とは、まったく異なる。


ヤクザが怖くない人は、

少ないだろう。

やはり、怖い。

ましてや、ターゲットとなった場合、

平気でいられない。


中尾彬が、大画面で映し出された時には、

私は、思わず、「コワーーー」とつぶやいた。

しかも、関西弁である。

こういう時の柄の悪い関西弁は、効く。


もちろん、伊東四朗も、

また、別の怖さがある。

中尾彬がわかりやすいヤクザであるならば、

伊東の場合は、

何を考えているのかわからない怖さが潜んでいる。


いずれにしても、

伊丹十三氏が作り出す映画が、

観られないのは、

非常に残念である。

独特の才能があった。

日本の監督の中でも、

世界に通用する数少ない監督の一人であったのに。

私たちの「ひきこもり」のホームページを見て、

一人の女性が、事務所にやってきました。

事務局長が電話に出て、

話したところ、

事務所に来ることになったそうです。

それから、ほぼ、毎日、事務所通いです。



一目見て、

「ヤマイダレ」の人とわかりました。

彼女は、「社会不安障害」だそうです。

表情にも、覇気がありませんし、

声も小さいです。

実は、システム関係の仕事をしている人で、

このようなタイプの人は、多いのです。


無表情で、返事も、限定されていて、

無機質な感じがします。



別の男性は、

現在22歳ですが、

10年クラスの頑固な「ひきこもり」です。


下の部屋では、

祖母がマージャンゲームを

2階の部屋では、

本人がゲームです。

母親は、パチンコ三昧です。

父親は蒸発して、いません。


祖母も母親も

ちょっと雰囲気が違います。

「あの子、どうするつもりやろ。」

と、ひとごと、です。

本人も、あまり、危機感は、覚えていないようです。

まだ、若いし、

生活にも、貧窮していません。

80歳になる祖母が亡くなったときに、

実感するかもしれません。

とは言っても、最近は、長生きです。

まだまだ、よくしゃべりますし、

きちんと歩いています。

元気いっぱいです。


先日も、この一家に、

コテンパンに傷つけられました。

虚しい気持ちいっぱいで、

この家を後にしました。


別の会の方の奮闘記にも、

同じように虚しい思いの記事が書かれています。

http://www.himawarinokai.com/himawari/spot/saport1.htm



日本には、100万人以上の「ひきこもり」がいるそうです。

イタリアでは、そのまま「hikikomori」という言葉が

使われていると言います。

彼らの全員が、生活保護対象者になれば、

大変なことになります。

そう考えて、政府も「子ども・若者育成支援推進法」を

成立しました。


親御さんが負担できる間は、

やはり、負担していただきたいと考えています。

できるだけ、人さまに迷惑をかけない、

そう考えて、昔は、生活保護をもらうのを、

躊躇していました。


「ひきこもり」の問題は、非常に困難で、

厳しい道のりです。

支援する私たちも傷つくことが

たびたびです。

どこまで、できるのか、

落ち込むことも多いです。