本日は母の命日。
マレーシアで突然の訃報を受けたのは、7年前の夜明け近くでした。
急いで飛行機を確保し、実家に辿り着いた時に、満開の紫陽花が出迎えてくれたのを、何故か鮮明に覚えています。
花が大好きだった母のガラケーには、紫陽花を始めとして庭で大切に育てていた色とりどりの花々が季節毎に撮り溜めてありました。
孫たちの写真とともに。
丁度梅雨時な今、日本では綺麗な紫陽花が咲き誇っている頃でしょうか。
母が亡くなる前月の5月に一時帰国した際は、まさかこんな事態になるとは夢にも思いませんでした。
ただ、私がマレーシアに戻る直前に、伝えたいことがあると、家の預金通帳や印鑑、年金関連書類の置き場所
掛けている保険の存在や母がコレクションしていた切手・コイン等を改まって語り始めたのです。
「どうしたの急に」と尋ねると、夫婦でボケちゃうかもしれないから共有しておきたいのだと。
後から、私の姉妹達にも同じように伝えていたのを知りました。
母なりに、何か予期するものがあったのかもしれません。
とは言え、自分にとってはあまりに突然のことでしたし、看取ることも出来なかった後悔の念から
もしかしたら何か言い残したことがあるのではないかと、当時縋る思いで「不思議なハンコ屋さん」へのアポを試みたものです。
そして、ようやく母は幸せな人生だったのだと思えるようになったのでした。
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