映画の予告を観て、ウユニ塩湖の絶景、突然失踪、入院した場面、愛を終わらせない方法はなんでしょう?の問いに、興味深く惹かれた。
森七菜さんはこの映画の撮影で、ボリビア、アイスランド、チェコなど10カ国を21日間で巡ったことをニュースで知った。
ボリビア・ウユニ塩湖のロケを「絶景だった」と絶賛していた。標高が高く「つらいですが、人生観が変わるといいますが、本当にその通りで、一番近い天国だと思う」と振り返った記事を読み、どんな景色が見れるのか楽しみにしていました。
この映画は、45万部突破のベストセラー恋愛小説「四月になれば彼女は」(川村元気著/文春文庫 刊)を映画化したもの。
私は本は読んでいません。
《あらすじ》 公式サイトから
「あのときのわたしには、自分よりも大切なひとがいた。
それが、永遠に続くものだと信じていた」
四月。精神科医の藤代俊(佐藤健)のもとに、
かつての恋人・伊予田春(森七菜)から手紙が届く。
“天空の鏡”と呼ばれるウユニ塩湖からの手紙には、
十年前の初恋の記憶が書かれていた。
ウユニ、プラハ、アイスランド。
その後も世界各地から届く、春の手紙。
時を同じくして藤代は、
婚約者の坂本弥生(長澤まさみ)と
結婚の準備を進めていた。
けれども弥生は突然、姿を消した。
「愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?」
その謎かけだけを残して−−−−
春はなぜ手紙を書いてきたのか?
弥生はどこへ消えたのか?
ふたつの謎は、やがて繋がっていく。
「あれほど永遠だと思っていた愛や恋も、
なぜ消えていってしまうのだろう」
現在と過去、日本と海外が交錯しながら、
愛する人をさがし求める“四月”が始まる。
追記したので、載せておきます。
1回目の感想書いた後に本を読んだ感想
本を読んだ後に、もう一度映画を観た感想
一度目とは違う視点に変わりました。
《1回目の感想》
見終わった時に思ったのは、心情を読み取るのが難しいな、感想、書けないかもなんて思いました。
伊予田春さんは、お父さんとの暮らし、お父さんの言葉、手紙で、心情が描かれているところがあるので想像が少しできますが、藤代さん、弥生さんの気持ちが読み取りにくいのだ。
30代になれば、色々な体験をしているので、色々なことがわかるようになってくる。社会に出て、人間関係のことで悩み、苦しみ、解決してきた部分もある。でも、人は幾つになっても人間関係は難しく、特に恋愛は難しいということを表した映画なのではないだろうか?と1日経って思った。
藤代さんがなぜ、精神科医を目指したのだろうか?
人付き合いが苦手な自分をよく知りたかったからだろうか?
精神科医は、人の心を読んだり、寄り添うことに長けているのではないだろうか?なんて想像してしまいますが、精神科医でさえ難しいのだと言いたいのかもしれない。
だから、藤代さんの精神科医の先輩、小泉さん(ともさかりえさん)が、離婚してシングルマザーであることを描いているのかとも思うのだ。
春さんは厳密にいうと2番目の彼女と映画の中では藤代さんは言っていた。
でも、あらすじには、初恋と書いてある。
1番目は、好きでもない人とお付き合いしたことがあるということだろうか?
それとも、初恋であることを言えないのかな?とも思った。
自分を正直に話すことって、恥ずかしさや相手にどう思われるかと考えると伝えにくいものだから。
大学時代にどんな写真を撮りたいのか?質問された時に、ポートレート以外と答える、藤代さん。
ポートレートとは、「被写体が撮られることを意識して撮影される写真」のこと。
でも、人物が写っていればポートレートと呼べるらしい。
自然な雰囲気を撮りたいのか?と思うが、人から自分を見られることが苦手、もしかしたら、人間が苦手なのではないか?と感じてしまった。
春さんが撮る写真に藤代さんは惹かれたのかもしれないと思った。春さんの写真の被写体は、とてもナチュラルだから。春さんなら、どんな写真を撮るのだろうか?と一緒に旅行するのを楽しみにしていたのであろうかとも思った。
しかし、お父さんが春さんと離れられない。
藤代さんが好きだけど、お父さんを選ぶことしかできなかったのだろう。
春さんは自分の死が近づき、自分と向き合うために、大学時代にやり残した藤代さんと計画した旅に出かける。
弥生さんと住んでいる住所は知らないだろうから、藤代さんの職場に手紙を送ったのだろうか?と思ってしまうのですが、弥生さんに心配、隠し事をしたくないから、読ませたのでしょうか?
自分は引きずってはいないよ、隠し事はないからねという感じなんだろうか?
それとも、何も気にせず、手紙を見せたのだろうか?
春さんの気持ちを知った弥生さんは、失踪という形で、会いに行っていた。
弥生さんは、春さんを知って、藤代さんがどんな人なのかを知りたかったのでしょうか?
春さんはもうすぐこの世をさる。
弥生さんにとって、愛を終わらせない方法は、「手に入れないようにすること」だから、春さんが亡くなることで、藤代さんにとって春さんは、手に入れない存在になると思ったからでしょうか?
結婚するということは、藤代さんが自分(弥生)を手に入れることになってしまい、いつか終わりになってしまうと感じたから、失踪したのでしょうか?
藤代さんは優しい存在ではある。
人の心にずけずけと深く入り込む人ではない。
ワイングラスを割った時、さっと片づける。
弥生さんが部屋にいたら、そっとしておく。
弥生さんは、元々は主治医ではなかった。
主治医が産休に入ってしまうことで、引き継ぎとして、藤代さんになっただけだ。
はじめは、医者と患者だった。
弥生さんは、はじめて会った時に、診断書さえくれれば良いと言っていた。そんな距離感であった。
いつから、医者と患者から恋人へと変わっていったのかが、私にはわかりづらかった。
弥生さんは、藤代さんを自分と似ている人と言っていたり、弥生さんの方が藤代さんのことを診察しているんではないのか?という描写からも、藤代さんにとって弥生さんは自分を理解してくれる人で心地よい関係だったのではないだろうか?と推測する。
弥生さんは、4月1日生まれであるが、4月が嫌いなようだ。
1学年は、「4月2日から3月31日生まれまで」で、弥生さんは、4月1日は、1つ上の学年に押し込まれると、表現していたように、4月1日は早生まれ扱いで、1つ学年が上になるのだ。
【4月1日生まれの子】は3月31日の深夜12時に「満6歳」に、
【4月2日生まれの子】は4月1日の深夜12時に「満6歳」になる