2024年6月1日(土)、午前10時頃に金沢駅に到着した後、竪町通りにある『野田屋茶店』で一休みしてから香林坊へ出て広坂通りを歩いていたらターバンカレー総本舗の隣りの隣りの隣りに新しくオープンしたトルコ式カフェ『HAANE CAFE』があることを知り、そこでバクラバ&コーヒー式セットを頂くことにしました。やっぱり、個人的に中東大好き人間として素通りできないですから。
この『HAANE CAFE』は、それこそウナギの寝床のように玄関が狭くて奥が深いですから気付かずに素通りする方も多いかも知れません。黄色の□で囲った場所がトルコ式カフェ『HAANE CAFE』です。
※ このGOOGLE MAPからお借りしてきた画像は右下の隅っこに「2023年11月撮影」と記載されていますので、その際には『HAANE CAFE』はまだオープンしていなかったようです。
(画像提供:GOOLE MAP)
ちゃんとカフェだということが分かりますが、店内の内装はオシャレでカフェっぽくないので中東食文化をご存知ない日本人の方であれば店先に飾られているメニュー表を見ても、どんな食べ物なのかピンとこないかも知れませんね。
お店の内部は奥が深くて細長いウナギの寝床のようですが、かなり広いし窓が大きいので陽の光が入ってきて明るいですね。
トルコ製のモザイク・ランプやトルコ製の雑貨も売られていました。北陸地方で暮らすトルコ人が少ないから珍しいでしょう。
※ これ、東京の西日暮里駅付近にある「ZAKURO」というウズベキスタン人が経営するレストランで「モザイクランプ製作体験ワークショップ」が行われていて、自分でガラスの破片を組み合わせながらオリジナルのランプを手作りすることができるんですよね。
お店の奥のレジに2人のトルコ人らしき男性たちがいらっしゃいました。
こちら左側のサロペット姿の男性が店長のトルコ人男性です。右側の紫色のTシャツ姿の男性はトルコ人なのか分からないのですが、外見通り優しい瞳をした若い男性がスタッフとして働いてらっしゃいました。
この紫色のお髭の男性が私に色々と話かけてきて下さっていたので、私の方からも質問してみました、
(私)「金沢にモスクはあるんですか?」と。
(紫色の青年)「金沢にはモスクはないです。」と。
(私)「それじゃ~、モスクには行かないんですか?」
(紫色の青年)「ボク、モスクに行かないです。」
(私)「ワハハ~!」
(紫色の青年)「ワハハ~!」
こんな感じで一連の会話は終わりましたが、もしかすると、この紫色のTシャツ姿の青年はイスラム教ではないかも知れないです。トルコには、トルコ人のキリスト教徒、ユダヤ教徒もいますからね。
よく考えてみると・・・、店内はシンプルなのにとてもオシャレで清潔感があり整理整頓されています。
最近というか、私が北ドイツの大学に通っていた頃からそうですが、ドイツ生まれのトルコ人学生が多く(ドイツ人とのハーフもいる)、そんなドイツの大学を卒業したトルコ人たちがトルコに戻って起業したりしていますから、ドイツ人化したトルコ人も多いような気がします。
私が2006年までの約15年間、北ドイツで暮らしていた頃に住んでいたアパートの向い側にトルコ食堂があり、そこでグラム単位でバクラバが売られていました。3日に1回ほどバクラバを500グラム買っていたほど、私はバクラバが大好きなのでバクラバ&コーヒー式セット(880円)を注文しました。
そして、バクラバ&コーヒー式セットが運ばれてきました。バクラバ1個というのが残念ですが、この北陸地方ではバクラバは貴重品ですからね、仕方ないです。
2023年1月19日(木)の記事「東京ジャーミイのバクラバを実食してみました」にも書きましたが、このトルコ式カフェ『HAANE CAFE』で提供されているバクラバは東京ジャーミイのスーパー店で売られているものと同じでした。
そもそも、このトルコ式カフェ『HAANE CAFE』は、そのバクラバを製造している愛知県にある株式会社マーウィが経営しているようです。
このバクラバを2口でペロリと食べてしまいましたが、甘さ控えめで美味しかったです。
こちらは、ピスタチオのマカロンでした。これもまたフランス風でもありトルコ風でもあり美味しかったです。
こちらは、パサバチェ製(Pasabache)のチャイグラスです。床に落としても割れないということで有名です。
以前に、2019年1月4日(金)の記事「川越市の小江戸村へ行ってきました」にも書きましたが、川越市内にあるトルコ雑貨店でこれと同じパサバチェ製(Pasabache)のチャイグラスを買いました。その際にトルコ人の店主がわざわざ販売しているチャイグラスを床に落として見せて下さいました。確かに、グラスなのにボールのように床に落ちた瞬間に跳ね返っていました。
キュタフヤ製のデミタスカップのような絵柄です。私の為に可愛いチャイカップを選んで下さり、有り難うございました!
いつも私の場合、東京にあるハラル認定、又は、ユダヤ教コシェル食事規定認定の食料品店で買ったトルココーヒー専用のコーヒー粉末で作っているので中東料理っぽくカルダモン粉末が混ぜ込んであるコーヒー粉を使っているのですが、やっぱり、トルコ産のコーヒーは美味しいですね。
耐熱ガラスなので中々コーヒーが冷めないんですよね。
コーヒーを一口も飲まずにバクラバとマカロンを平らげてしまったので、追加でトルコ式ベーグル「シミット(simit 320円)」を注文することにしました。
トルコで露天商というかキッチンカーに積まれて売られている白胡麻をまぶしベーグルです。
このトルコ式ベーグルが運ばれてきた頃には、もう既にコーヒーがいい具合に冷めていて飲み頃になっていました。
このトルコ式ベーグルも愛知県の本社で製造されたものだそうです。
表面がパリパリしているので硬いのかな?と思っていましたが、焼き立てのトルコ式ベーグルは中がフワフワで美味しかったです。アメリカ式ベーグルのように硬くないです。
バクラバ&コーヒー式セットとトルコ式ベーグルで合計1200円でした。
これでも、かなり満腹になりましたし、トルコ人店主とスタッフさんがとても親切でトルコの話をしたりして楽しかったです。ご興味がおありの方は、金沢を訪れた際には是非お立ち寄り下さい。
こうしてトルコ人店主が本格的なトルコ式コーヒーを作って下さいました。
このトルコ式コーヒー専用の砂が入っている台って言うんですかね?このような感じでステキな幾何学模様のデザインが施されています。
そして、トルコ産のトルコ式コーヒー専用のコーヒー豆を粉末にしたもの「KURUKAHVECI MEHMET EFENDI」で作ります。こちらの缶に入っているものが、それです。
そうしたら・・・、何と私が持っているトルコ製のチャイ専用ソーサーと同じものがありました。
トルコの「DEPA Kitchenware」の製品ですね。赤色って可愛いので、私もこれがお気に入りなのですが・・・
トルコ人店主のご説明によると、この砂は中東諸国の砂漠の砂ではなく、テラコッタ製というかレンガを砕いて細かくしたものだそうです。
何だか、嬉しいですね~!金沢にいながらトルコ人の店主がトルコから持参したトルコ式コーヒーの砂で煮込んで下さるなんて、もはや金沢ではないみたいです。
ジェズヴェ(銅製の小鍋)で煮込んでいるコーヒーが沸騰してきたら、数回、熱い砂から上げて少し温度を下げて再び沸騰させる作業を繰り返します。
本場のトルコでのトルコ式コーヒーを作る様子をご覧になりたい方は、こちらのYOUTUBE動画でチェックしてみて下さい。