ばんちゃんのこと
16週の検診でもう大きくなってないことが分かりました
その日は1ヶ月ぶりの検診で
つわりは続いていたものの
なんとなくカンでしかないけど
何かがあるような気がしてました
エコーで見てもらって
お医者さんが来て12週ちょっとで
頭の大きさが止まっていると話されました
処置する日までに数日空きました
ただ早く出してあげたいと思いました
処置をするために入院しました
初日はただ呆然と、早く自宅に帰って
今の辛い現実から、子供たちがいる
いつもの日常に戻りたいと思いました
入院2日目に出てきました
前日のエコーで水ぶくれしてしまってると言われていたので
酷い状態を予想していましたが
胎盤のまま出てきてくれました
助産師さんが顔を見れるようにきれいにしてくれました
性別は分からなかったけど
胸の辺りで手を組んで
お腹がぽんぽこぽんで、両手足しっかりあって
ただ動かないだけのかわいい姿でした
本当に本当にかわいかったです
入院3日目に私だけ退院しました
次の日が友引で火葬場が休みだったので
その次の日お迎えに行ってそのまま火葬場に行きました
病院にいるときは身体が悪くならないよう
冷蔵庫や冷たい場所で保管されると思い
寒くないように上2人で使って
ばんちゃんも使う予定だったガーゼを
かけてもらいました
あと寂しくならないように
私と旦那が付き合った日に記念に買った
ダッフィーとシェリーメイの
ぬいぐるキーホルダーを入れてもらいました
11年前からのお守りでした
それぞれ仕事鞄に入れて毎日持ち歩いている
大事なものでしたが
ばんちゃんに与えることが出来る
最初で最後の贈り物でした
退院後は自宅安静でしたが
元気に帰ってくる息子たちがいて
一気にいつもの日常が戻ってきました
入院中あんなに恋しかった日常ですが
夜になりふと、入院中の方が
ばんちゃんのことだけ考えられたな
日常の中でどんどん遠くなってしまうな
あんなに毎日一緒にいたのに
と悲しくなってしまいましました
火葬の日、最後にもう一度
ばんちゃんの入っている箱を開けました
出産直後と違い体の水分が抜けて
シワシワになったばんちゃんがいましま
でも本当にかわいかったです
とても小さなばんちゃん
大人と同じ火葬場だったので
何も残らない、灰が少し残ればいいかなと思いましたが
小さな小さな骨が残ってくれました
今回のことはきっと染色体の異常で
大きくなれなかっただろうと、思っています
12週より前の検診で分かれば
こんなおおごとな処置や火葬はしなくて済んだのに
こんなにつらい思いはしなくて済んだのに
と思うときもありました
でも12週の検診でのびのびと足を伸ばす姿を
見せてくれて、
小さな身体に会わせてくれて
ずっと一緒にいられる骨も残してくれて
つらい出来事でしたが
良い思い出になりました
小さな身体で頑張ってくれたばんちゃん
本当にありがとう
母ちゃんはあなたが大好きです
助産師さんが、元気な体でお母さんに
会いたかったんですねって言ってくれて
あとなぜかぼん太郎が妊娠中から
ばんちゃん2人いるの?って聞いてて
2人いるかもしれないので
身体と気持ちが落ち着いたら
もう1回妊活チャレンジしようかなと
ぼんやり考えています
ばんちゃんのこと忘れないように
忘れてしまってもそばにいられるように
ばんちゃんが出てきた日の5月の誕生石が入った
ネックレスを買いました
大事につけます
いつでもそばにいてくれるように。
ばんちゃんとの思い出でした。