回転率と期待収支について書きます。
通常時にスタートさせた回数を「回転数」と言いますが、「回転率」とは、1,000円分である250個あたりの平均スタート回数を示しております。
ここまでは、パチンコをする人なら誰でも知っていることだと思います。
問題はこの先です。
さて、この「250個あたり」の250個ですが、皆様はどのように捉えていらっしゃいますか?
僕の友人は250個は250個だろ。という考え方をしているため、当たりがワンセット終わるとジェットカウンターに玉を流して会員カードに貯玉し、再び打って、ガチで「回転数の平均」を出しています。
この方法の人が、大半なんじゃないかな。
これはこれで悪いことではありませんが、この方法を取るのであれば、同時に、獲得出玉数を確認してボーダーラインを算出し直すか、ボーダーライン算出条件と獲得出玉の差をメモしておくことが必要不可欠になります。
僕の友人は、それをしていないため「250個あたりの回転数は○回転。右はクソだけどね!」と、結局、訳が分からない(笑)
例えば、上記のやり方で回転率を算出するものとして、Fクィーン2018(1/106)を打ったとしましょう。
Fクィーン2018は、大当たり中も右打ちをしない機種です。
大当たり獲得出玉とは、大当たり〜電サポ終了までの玉数ですから、大当たり〜電サポ終了までのヘソ賞球、おまけチャッカー賞球、アタッカー賞球、電チュー賞球。そして、アウト玉数。これら全てを含みます。
なので、ヘソ、オマケ、スルー、アタッカーの釘の状況と、打ち方次第で、大当たり獲得出玉は大きく変わってきます。
ボーダーラインは参考にしている人も多いと思われるパチマガのものを載せますね。
ですが、上のボーダーライン算出条件の玉数と、実戦における初当たりワンセットの出玉数が完全に一致することは、まずありません。
電サポ中は、スルー通過率とヘソ入賞率が悪い台ほど玉減りしますし、止め打ちの上手さでも減り具合は大きく変化します。算出条件では電サポ中の増減なしとなっていますから、減っちゃダメなんですね。
Fクィーン2018は大当たり確率が1/106ですから、1日通常を2,000回転させたとして、平均18.86回の初当たりをすることになりますが、初当たり〜電サポ終了までのワンセットで、50個ずつ獲得出玉が少なかったら、1日でボーダーライン算出条件より943.4個少なかったことになります。
943.4個は、4円等価交換なら3,773円分。
つまり、250個で19.2回転していたとしても、ワンセットあたり50個少なかったら、2,000回転させた時の期待収支は±0円にはならず、-3,773円になります。
250個あたり23回転していたとすれば、ボーダー算出条件通りなら2,000回転での期待差玉は4,303個で、等価交換なら期待収支は+17,212円分ですが、ワンセットあたり50個少なかった場合の期待収支は+13,439円です。
しっかりと250個あたりの回転数を回転率と位置づけて打って、ボーダーラインを超えている台を打っているけど思ったほど勝てない。という方や、仕事量計算ツールなどを使って算出されている方で、実収支との差が埋まらない方は、大当たり獲得出玉をきちんと把握していない可能性が高く、真の期待収支はかなり下だった。なんてことが簡単に起こります。
日に2,000円なら月5万円。月5万円なら年60万円と、日が経つにつれて差が大きくなっていくばかりですので、ご自分の計算方法を見直してみることをオススメします。
これを取り除く計算方法は次の機会に!
なにせこれからデリドラ出勤なのでw