元パチンコ店長が語る「業界話」と「オンラインカジノの日々」

元パチンコ店長が語る「業界話」と「オンラインカジノの日々」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話と、オンラインカジノについて。

前回は、稼働数が高いお店の設定を担当していた時は「設定を読まれないようにする」こと。

その為には、設定は段階的にするということを書きました。

その続きです。


段階的に設定をいじるとはどういうことかと言うと、

例えば、

設定2の台があって、差枚数が(お客様から見て)-2,500枚だった場合、

設定は2→4(もしくは3)にあげます。

そして、その翌日、差枚数が-500枚だった場合、

設定は据え置きます。


そして、その翌日が、差枚数が±0枚だったとして、その場合は、

設定は4→6(もしくは5)にあげます(あげる確率が高い)。

何故なら、設定4を入れたのであれば、お客様に勝ってもらいたいので、差枚数が+500~1,000枚ぐらいになって欲しいからです。

にも関わらず、あまり出なかったので設定を上げるというわけです。

データグラフ


設定を下げるときも考え方は同じ。

例えば、

設定6の台があって、差枚数が(お客様から見て)+5,000枚だった場合、

設定は6→4(もしくは5)に下げます。

そして、その翌日が、差枚数が-500枚だったとしたら、+5,000枚だった分を回収しておきたいので、さらに、

設定は4→3(もしくは2)に下げます。

とにかく、新台入替や時短営業などがない時は、設定は2段階以上、一気に上げたり下げたりしないということです。

そうすることで、設定を読みにくくしています。

この続きは、また次回。
前回は、設定に関する戦略ではなく、超繁盛店の稼働を維持する為に「朝の並び」のクレームをなくすことに苦心したことを書きました。


今回から本題で、月間アウト平均19,000の店を、約3年間維持し続けた設定戦略についてです。
(なお、5.5枚交換です)

以前、稼働数が低いお店の設定戦略は、

「お客様に設定を読ませて、わかりやすいように入れていた」

と書きましたが、稼働数が高い店では全くの逆です。

いかに、設定を読まれないかを考えて、設定を入れてました。

スロット 設定

【稼働数が高いお店の場合】

月間アウト平均が、15,000を超えるようなお店、

繁盛店を維持するには、やはり高設定を使っていることが伝わらなければいけません。

しかし、安易に、前日の差枚数が(お客様から見て)-5,000枚だから、明日は「設定6」みたいなことをしては、簡単に設定を読まれてしまい、設定6を入れた機種の6以外の台が飛びます(お客様が座ってくれません)。

かといって、放置(据え置き)してもいけません。

では、どうするのか?


それは、段階的に設定をいじるんです。

設定を上げるときも、下げるときも、段階的にするのです。

詳しい解説は、次回に。


[ 補足 ]
スロットのアウト平均について・・・

例えば、アウト平均が18,000だった場合、1台あたり、約18,000枚のコインが使われたということを表しています。

ということは、スロットの場合、3枚がけでプレイするので、

18,000(枚)÷3(枚)=6,000(回転)


となり、1台あたり、平均6,000ゲーム回されたことになります。
(実際には、ボーナス中は1枚がけになるので、おおよその数値です)

つまり、月間アウト平均18,000のお店は、空き台がほとんどない、人気のお店だということです。
前回までは、稼働数が低いお店の設定戦略について書きました。

今回から、超繁盛店、月間アウト平均19,000の店を約3年間維持し続けた、設定戦略についてです。


ただ、設定戦略の前に、この稼働・人気を維持することに非常に苦心をした取り組みについて書きます。

それは「朝の並び」です。

繁盛店ということもあり、朝から多くのお客様が並んでくれました。

しかし、この「朝の並び」というのが厄介で、「割り込まれた」などと、よく問題も起きました。

その為、朝7:30(開店9:00)から、整理券を配るようにしました。

整理券

この対策で、トラブルはだいぶ減りましたが、それでも一部の常連さん(スロプロや学生など)と、初めてきた人との間などで、トラブルはたまに起きてました。
(常連さんは整理券を配る10分前に、車から出てきて並び始めたりするので・・・)

そこで、さらなる対策をしたのがパイプ椅子です。

閉店後に、パイプ椅子を30個、正面入口(入場口)に置いておき、そこに座ってもらうようにしました。

また、深夜からパイプ椅子に物を置く人もいたので、従業員(一般社員)が帰る頃(午前1:30頃)に、そういった物は撤去してもらいました。

この仕組みを取り入れてから、朝の並びに関するトラブルは、ほぼなくなりました。


スロットは設定がある分(今は一部のパチンコ台にもありますが)、狙い台が取れた、取れなかったというのは、お客様の満足度にかなり大きく反映します。

その為、超繁盛店を維持するには、この朝の並びでトラブルがないようにするのが、非常に大事だと思います。
(そうしないと、ルールを守れない人(集団)が増えていくので、設定を入れた分だけ、普通のお客様が来なくなってしまいます)

本題の設定戦略については、次回・・・。
今回は、スロットの稼働数が低いお店に異動した時に、自分がとった対策のまとめです。
(等価交換店です)

まとめ

●お客様に設定を読んでもらいやすくした。
3日間の差枚数が、-2,500枚になったら、高設定を入れるなどルール化しました。

もちろん、これをお客様に伝えることはしませんが、常連様は徐々に気付き始めました。


●Aタイプ(ノーマル機種)に力を入れた
とにかく、1日粘れる機種、設定が少し読める機種に力を入れました。


●AR、ART機は容赦なく回収台にした

上級者の方は、稼働数が低い店の常連にはなってもらいにくいうえ、AR、ART機はやめ時がわかりやすいので、ひたすら回収しました。


●最高設定は4にして、その分、全体の設定をあげた
ある程度、稼働が付いてからの話になりますが、設定5、6は一切使わない代わりに、設定2がベースになるようにしました。


この他にも、販促や接客など、色々とやりましたが、設定に関する戦略としては以上です。

これで、自分が異動してから、1年3ヶ月目に、アウト平均3,000の店が、10,000まであがりました。
(機械予算は前年と変わりなく)


次回は、超繁盛店、月間アウト平均19,000の店を約3年間維持し続けた、設定戦略について。
前回、月間アウト平均が、3,000の店を任された時に「お客様に、設定を読んでもらえる」ように設定を入れて、稼働数があがったことを書きました。

今日はその続きです。


さて、設定方針を変えて9ヶ月経過した頃、月間アウトの平均が7,000を超え始めました。

この頃から、ジャグラー系やパルサー系、沖スロ系など、ノーマルAタイプには、設定2を入れることができるように。
(等価交換です)

例えば、ジャグラーが10台あったとしたら、

設定1・・・4台
設定2・・・5台
設定4・・・1台

といった割合です。

設定

なお、AR、ART機は、ず~っと設定1もしくは2です。
(設定1の方が暴れる機種は、設定2を使っていました)

AR、ART機を打つユーザは上級者が多く、稼働がないと赤字になる確率が高いので、設定4以上は使ったことがなかったです。
(夢がなくてスミマセン。ただ、前任者は稼働もしない設定5、6を入れてましたが・・・。)


そして、さらに3ヶ月後、月間アウトの平均は9,000に到達。
(もちろん、機械予算が増えたわけでもありません)

こうなると、Aタイプの機種は、設定1を入れなくても粗利が取れるようになったので、

設定2・・・8台
設定4・・・2台

といった割合で、設定が打てるようになりました。

そして、就任してから、1年3ヶ月目で月間アウト平均10,000を達成。

しかし、お店の一部が倒壊するトラブルが発生したこともあり、その影響で入客が悪化したので、月間アウト平均が8,000で異動になりましたが・・・。

この続きは次回。