実際のパチンコ店の売上げと粗利はいくらなの?② | 元パチンコ店長が語る「業界話」

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パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回、ダイコク電機のデータから、4円パチンコ500台の売上げ平均は、10,181,000円であること、

終日満台のホールでも、4円パチンコ500台の売上げは、3千万円を超えることは、ほぼないことをお伝えしました。

ちなみに、ダイコク電機のデータから粗利率を算出すると、

4円パチンコで、売上20,632円、粗利3,252円なので、粗利率 15.7%です。

20円スロットで、売上21,369円、粗利2,882円なので、粗利率 13.4%です。

なお、等価店の場合、粗利は頑張っても20%程度しか抜けないので、ボッタ店の粗利率を20%とします。

では、パチスロパチマガFREEさんがいうところの、ボッタ店の粗利を計算してみようと思います。



稼働率20%の大型店(パチンコ500台)の粗利は、ダイコク電機の以下のデータから、

4円パチンコは1台あたり、売上20,632円、粗利3,252円、アウト10,910個



(売上20,632円 × 500台)×(1-0.8)= 2,036,200円です。

パチスロパチマガFREEさんの計算結果の、半分以下の粗利です。

※アウト10,910個というのが、概ね稼働率20%強なので、ダイコク電機のデータをそのまま計算しました。


では、稼働率50%の場合はどうなるかというと、玉単価を出して計算することにします。

20,632円 ÷ 10,910個=1.891円/個

稼働率50%は、アウト25,000個として、

玉価1.891円 × 25,000個 × 500台 = 23,637,500円が売上。

これに、粗利率20%をかけます。

23,637,500円 ×(1-0.8)=4,727,500円

これが、稼働率50%の場合のボッタ店の粗利です。

パチスロパチマガFREEさんの計算結果の、約3分の1です。

なお実際は、「稼働がつく≒ 持ち玉遊技が増える」為、売上げも玉価も粗利も、もう少し低くなります。

以上のことから、「なぜパチンコ屋はお客が全然いなくても潰れないの!? 」という記事の前提に誤解があることがわかると思います。