先日1/8の中山競馬場夕刻に、パンサラッサの引退式が行われた。
お別れの記事を残しておきたい。
パンサラッサ 7歳牡 父ロードカナロア、母ミスペンバリー、矢作厩舎
27戦7勝 (サウジC(GⅠ)、ドバイ・ターフ(GⅠ)、中山記念(GⅡ)、福島記念(GⅢ))、
獲得総賞金19億5千万円(一口馬主DB)、広尾サラ
広尾サラブレッド俱楽部の募集馬であり、募集総額は50M。母ミスペンバリーの
父はMontjeu、半兄にエタンダール、半姉にディメンシオンがいる血統。
(募集時)
新馬戦は、阪神のマイル戦でロータスランドの7着。2戦目はアカイイトの2着と好走。
そして迎えた3戦目。
史上最大級の台風が接近して、競馬開催が危ぶまれた10月三連休の京都芝2,000m。
パンサラッサは脚に水掻きが付いていたのか、ブッチギリの尋常でない圧勝を飾った。
坂井瑠星騎手。不良馬場での2.5秒差大差勝ちだった。
(ロードカナロアの産駒。この時、何か尋常でない異形さはあった)
一躍期待感が高まったものの、続くエリカ賞ではトーンダウンの6着。
矢作厩舎の同期に三冠馬コントレイルがいて、ホープフルSでは逃げたが捕まり6着。
続いて若駒Sと弥生賞に挑戦するも4、9着。春のクラシック挑戦を諦める。
休み明けの初戦は、6月の阪神・1勝クラスの芝2,000m。
松山騎手と気分よく逃げたパンサラッサは、後続を引き離して2勝目を飾った。
しかし、、ここからまた1年以上の間は中々勝てなかった。
途中にはラジオNIKKEI賞でバビットの2着。東京芝2,000mのオクトーバーSでは、
5Fを59.1秒で逃げて2着。関門橋Sでは先行して抜け出すも、差されて2着。
この頃はまだ、一介のOpen馬だったかな・・と思う。
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転機が来たのは、4歳秋の二度目のオクトーバーS(東京芝2,000m)。
5Fで59.3秒と昨年より遅いラップではあったが、展開的には離して逃げる形になり、
吉田豊騎手がギリギリ残してくれた。久しぶりの嬉しい3勝目を飾った。
賞金を加算できて、続けて臨んだ11月の福島記念(GⅢ)。
乗り替わりの菱田騎手が外連味のない逃げを打ち、後続の快速馬コントラチェックが
パンサラッサの根性とエンジンに火をつけた。
5Fで57.3秒、無謀とも言えるハイラップを刻んだ。
日本の競馬ファンが驚く中、パンサラッサは最後の直線で更に突き放して4馬身差。
かのツインターボを彷彿とさせた勝ち方で、遂に嬉しい重賞初制覇を飾った。
(続く)