5月下旬に、道央を流れる某一級河川の中流部に初めて入ってみた。狙いはジュウサンウグイだった。
遠浅の場所だったが、ちょっと沖合は少し深くなっているので、藻が所々生えているものの、オカッパリでもなんとか釣りになりそうに思えた。
さらにちょうど川の真ん中に灌木が沈んでいてその辺りでは唯一のオダだった。
その上流端をかすめるように扇型にリグをバウンシングさせた。
使用したタックルは、フェンウィックのトラベル用ライトアクションスピニングロッド Eagle GT70L4 にオクマのアルミナ20。ラインは4ポンドモノフィララインで、極小スイベルを介してへら改良スレ6号茶ハリス1号を結び、グラスミノーSSシラウオカラーを通し刺しにした。スイベルの上にはガン玉を7グラムほど噛ませた。
そして第一投でいきなりヒット!だが上がってきたのはウグイだった。その後もスレも含めてウグイが四尾続いた。
その後、6号バリによくかかったと思えるほどの小さなウグイが釣れた後、ドンというヒットの後にドラグをぐいぐい引っ張る魚が掛かった。
トラウトかと思うほどのファイトだったが、ようやく寄ってきた魚を見るとウグイ体型だ。ネットに取り込んでよく見ると赤いラインは腹側に一本だけだった。
逗留先に帰投後に背びれの前の鱗の数を写真から数えたところ、40以上あり、ジュウサンウグイと確定した!
初ジュウサンウグイ別影、38.5センチ
初ジュウサンウグイの近影
初ジュウサンウグイ俯瞰
初ジュウサンウグイ近接俯瞰。鱗の細かさがわかる。
後日同じ川で釣ったジュウサンウグイ
同個体近影
別個体2尾
ジュウサンウグイの腹側
うっすらと婚姻色の朱が入った個体
別の川で釣れた小さなジュウサンウグイ
上記の小さな個体と同じ場所で釣れた30センチ台のジュウサンウグイ。6月中旬に釣ったが、遡上前の河口にいるせいか、婚姻色は出ていない。
自己最高の48センチの個体
初物と同じ川で釣った小ぶりな個体。小さくても婚姻色が出ており、ファイトもやはり同サイズのウグイやエゾウグイよりも強かった。
6月中旬に石狩川水系の淡水の池から釣れたジュウサンウグイ
自己最小のジュウサンウグイ、石狩川水系にて
これらのジュウサンウグイは以前はマルタと呼ばれていたが、2014年の論文により日本海側は富山以北、太平洋側は青森以北のマルタはジュウサンウグイとなった。マルタとジュウサンウグイは亜種同士の関係にある。ちなみにジュウサンとは青森県の十三湖から来ており、ここの個体群は以前からジュウサンウグイと呼ばれていた。
本場十三湖に注ぎ込む山田川水系で釣れたジュウサンウグイ
新潟県は燕市内の水路で釣れたジュウサンウグイ
ジュウサンウグイのハビタット
2020年9月に北日本の太平洋側で釣れたジュウサンウグイ
北日本の太平洋側で釣ったジュウサンウグイ、43センチ。グラスミノーSSミッドナイトオレンジのキャロライナリグ使用。
北日本でのヘラ釣りで底ベタの村上製麩ベーシックに喰ってきたジュウサンウグイ。ヘラ釣りの外道としては初物となった。
北日本の太平洋側で釣ったジュウサンウグイ、45センチ。グラスミノーSSミッドナイトオレンジのキャロライナリグ使用。